都ホテルの四川料理はやっぱり旨い（その2）＠京都（京都駅） : 中国料理 四川

各線・京都駅の南側、近鉄京都駅の1階商店街「みやこみち」から南に出て、八条通を挟んで対面。「都ホテル・京都八条」の地下1階にある中国・四川料理のお店です。ランチタイムに妻殿と訪れました。

以前、妻殿とここを利用した際、ワタシ以上に妻殿がこのお店を気に入ってしまい、今回、京都を訪れた際に再度利用しました。

都ホテルは京都が発祥の老舗ホテルで、この「都ホテル・京都八条」は駅前立地のややカジュアルな位置づけ。都ホテルでは伝統的に四川料理が名物となっています。

予約の時間に赴くと半個室のように仕切られた丸テーブル席に案内されました。シックな色調店内は100席を超す大箱で個室も備えているとのこと。今回は予約時に「白秋麗菜ランチコース」（4,500円）をお願いしていました。

すぐに「冷菜盛合せ」がやってきました。長方形の器に小品が少しずつ盛り合されています。左から海老と蒸鶏、クラゲときゅうりの酢の物、叉焼と南瓜の天ぷらです。

蒸し鶏は生姜風味のソースで爽やかに仕上げています。クラゲの酢の物は食感よくさっぱりと。叉焼はしっかりとした歯ごたえのある濃厚な味わいです。

次にやってきたのは「松茸と蟹肉のフカヒレスープ」です。蓋を取るとふわっと松茸の香りが漂います。塩気は控えめで、上湯の旨味と素材の風味を活かした造りが味わい深い。

「帆立貝柱と鮭のクリーム煮」は濃厚な味わいのクリームに包まれた貝柱が旨味を解き放ち、しっかり火の通った鮭が旨味をさらに加速させます。添えられる椎茸もジューシーです。

「ソフトシェルクラブの金砂粉かけ」は、素揚げされたソフトシェルクラブと、さつま芋の上に、たっぷりと金砂粉が掛かっています。蟹と金砂粉のそれぞれの香ばしさが相乗効果となっています。

「牛フィレ肉の豆豉醤蒸し」は蒸篭で出されました。蓋を開けると中に牛フィレ肉とジャガイモが盛られ、刻み葱が散らされています。牛肉は柔らかく煮こまれていて、豆豉醤によりコクの深い一品に仕上がっています。

「中華粥」はトロリと仕上がっていて、味付けは控えめながら、スープの旨味が活きています。揚げ雲吞や搾菜との相性もいいですね。

デザートはメロンとキウイの入った杏仁豆腐とさつま芋の蒸しケーキです。杏仁豆腐はアーモンドの濃厚なコクが特徴的。蒸しケーキは意表を突く温かい仕上がりで自然な甘さがいい具合です。

今回も上品かつ上質の四川料理を魅せてくれました。ただ、残念なことに料理を出すタイミングが早すぎて、ワタシはともかく食べるのが遅い妻殿はしんどそうでした。

4,500円という廉価版のコース料理ではあるが、コースである以上、配膳スタッフは食事の進み具合を確認すべきです。妻殿がお気に入りのお店だけに、実に残念です。

各線・京都駅の南側、近鉄京都駅の1階商店街「みやこみち」から南に出て、八条通を挟んで対面。「都ホテル・京都八条」の地下1階にある中国・四川料理のお店です。ランチタイムに妻殿と訪れました。

所用で京都の伊勢丹に行くことになり、どうせなら京都らしいお店でランチでも…っと考えていたが、京都駅周辺はカジュアルなお店が多く、京都らしいお店が見つからない。

調べているときにふと目に着いた「四川料理の伝統の味を受け継ぎながらも、京都らしくあっさりはんなりした味付けに仕上げた中国料理…」というフレーズ。これがどんなものか気になるので、すぐに予約しました。

都ホテルは京都が発祥の老舗ホテルで、近鉄グループのフラッグシップホテルです。この「都ホテル・京都八条」は、以前は「新・都ホテル」と称していた、駅前立地のややカジュアルなホテルです。

都ホテルでなぜ四川料理なのかというと、日本における四川料理の偉人・陳健民と、近鉄グループの会長を務めた佐伯勇との間に交流があったとのこと。

その縁もあってか、近鉄グループのホテルの料理長に尹東成（シェラトン都ホテル大阪）をはじめ、多くの陳健民の直弟子を呼び寄せてきたようで、都ホテルといえば四川料理が名物となっています。

予約の時間に赴くと、すぐに半個室のように仕切られた丸テーブル席に案内されました。シックな色調の中、鮮やかな調度や照明が生み出すオリエンタルな雰囲気が印象的な店内は、100席を超す大箱で、個室も備えてるとのこと。

メニューは四川料理の単品のほか、リーズナブルなランチセットも用意されているが、今回はちょっと豪華に「朱夏麗菜ランチコース」（4,500円）をお願いすることにしました。

先ずは「冷菜盛合せ」がやってきました。長方形の器に小品が少しずつ盛り合されています。左から海老と蒸鶏、クラゲときゅうりの酢の物、叉焼と鰻です。

蒸し鶏は生姜の風味に仕上げています。クラゲの酢の物は食感よくさっぱりと。叉焼はしっかりとした歯ごたえのある濃厚な味わいです。

次にやってきたのは「干し貝柱と冬瓜のフカヒレスープ」です。品格のある上湯の旨みに貝柱と冬瓜の風味が掛け合わされて、実に上質な味わいがあります。もちろんフカヒレの食感もいいですね。

「オマール海老のチリソース」はおこげとともに盛り付けられています。ピリ辛は抑制的で、オマール独特のプリプリした歯ごたえを活かした仕上がりになってます。

「国産牛のピリ辛クミン炒め」は、野菜や唐辛子とともにスパイシーに炒めています。クミンによってエスニックな風味に昇華させています。

肉質はやや硬めでしっかりとした食感がある。エスニック好きでカレー好きなワタシにはどストライクだったが、辛い物の苦手な妻殿はちょっと辛そうでした。

「飲茶二種盛合せ」は海老焼売と海老紫蘇餃子です。餃子は本来豚肉を使っているそうだが、豚肉の苦手な妻殿のために海老に変えてくれたそうです。どちらも海老がたっぷりで、プリプリ感が楽しめます。

「中華粥」はトロリと仕上がっていて、味付けは控えめながら、スープの旨味が活きています。揚げ雲吞や搾菜との相性もいいですね。

デザートはパパイヤとキウイの入ったタピオカ・ココナッツミルクと2種のクッキーです。ココナッツミルクは自然な甘みとココナッツの濃厚なコクが特徴的。

クッキーはジャスミンティーとココナッツの2種。軽い焼き上がりでサクッとしつつ舌の上で蕩ける。これは自家製なのかな？実に印象深い逸品です。

全体的にあっさりした味付けで、四川料理ながらも確かに京都らしさを感じることができたとともに、ヌーベルシノワらしさも感じさせてくれました。そしてホテルだけあって、スタッフのサービス、空間構成など、高度に纏まっています。

今回、緊急事態宣言明けなので飲もうと思えばビールや紹興酒もアリ。しかし自主規制してジャスミン茶でいただくことにしたのだが、むしろ味覚が鋭敏になってこのほうがよかったのかも…