８年ぶりの平家荘 : 平家荘

民宿・平家荘（熊本県五家荘）
一泊２食で、 1人12,000円。
満足度が高い！コスパが良い！


囲炉裏を囲んでの夕食です

食前酒　イクリ酒
前菜　
　ヤマメの卵　鮭の卵（イクラ）よりも小粒だが、皮が少し厚いのか、プチッとした感じが強くておいしい。
　巴旦杏（すもも？）　甘くておいしい。好きな味だった。
　岩茸　高級茸で、佃煮のようにしてあった。滅多に食べられないけど、やはりおいしい！
　アスパラ
さしみ　ニジマス　甘くて、トロサーモンのようでした。
煮物　竹の子、椎茸、厚揚げ、コンニャク、里芋　薄味で、竹の子と里芋が、特においしかったです。
焼物　ヤマメの塩焼き
　　　猪と地鶏の串焼　塩焼きだけど、臭みは全くなし。酒が進みます。
鹿　　鹿南ばん　焼いた鹿肉に、甘酢で和えています。初めて食べたけど、おいしかったです。
小鉢　木の実の豆腐サラダ
天ぷら　ウドの花ナス、雪の下、ヤマメ、レンコン　全てがおいしく、少し変わった天つゆとよく合っていました。
汁　　すまし汁で、ヤマメの切り身が入っていました。出汁が、一流料亭でした。
そば　手打ちザルそば　そば屋でやっていけるレベル。かなりおいしい！
デザート　ブルーベリーの手作りシャーベット　シャリシャリして、甘過ぎず、これもおいしかったです。
アルコール　かっぽ酒と持ち込んだ赤ワイン　かっぽ酒は、朝ご主人が切ってきた青竹で作るので、そのエキスが出て、最高でした。

ヤマメの背ごしとかっぽ酒は別料金です。
かっぽ酒は、前もって予約しておけば、ご主人が朝、青竹を切って用意してくれるので、フレッシュな竹の油が酒に滲み出て、美味しいです。
ワインは持ち込んだのですが、平家荘の夕食には、よく合いました。少しサミット気分も味わえました。ワイングラスは、借りました。

朝食
ここのヤマメの山椒甘露煮は最高です。山椒がエグくなって、上品な感じです。もちろん、骨が柔らかく、あたまから食べれます。
雪花菜（おから）のサラダは、少しゆるめのマヨネーズで作っているのか、パサパサした感じはなく、しっとりとして、上品な味わいでおいしい。
生卵は、地鶏のものなのだろう。黄身の盛り上がりがしっかりとあり、濃厚でした。
8年前に泊まった時は、海のものは味付け海苔だけだったけど、今回は辛子明太子がありました！道が良くなって、物流も良くなったのでしょう。
朝は味噌汁でした。これも非常に、おいしかった！
餅は、昨夜の夕食時に、「この火で餅を焼いたら、おいしそう！」という私の我儘を聞いてくれました♪炭火だったので、すごくおいしかった‼️

食べ物とは関係ないですが、お風呂場のシャワーが、壊れていたようでした。
最初に五家荘に行ったのは、もう40年近く前になりますが、その当時と違い、かなり道も整備されています。8年前と比べても、大変よくなっていました。ただ国道を離れて、平家荘へ行く最後の道は、昔を思い起こさせる楽しい道でした。行かれる方は、気をつけて！

食べログでは「美里町その他」になっているけど、八代市です。


二十数年ぶりの五家荘。
平家荘に着いたのは、夜の帳の下りた6時過ぎ。山間部の夜は早い。

部屋は、洗面所、トイレ付き。布団は既に敷いてあった。
食事場所を案内された後、風呂に入る。
温泉ではないが、桧の湯船、スノコと天然水であろうお湯、温泉以上だ。いいお風呂だった。

そして囲炉裏を囲んでの食事。いいね!!雰囲気満点♪

まずは食前酒。何という名前か忘れたけど、美味しかった。
そしてビール。かっぽ酒ができるまでのつなぎだ。


ヤマメのいくらおろし。
ヤマメの卵ははじめて。鮭のいくらよりも小粒。臭みは全く無し。なかなか旨い。
いやぁ、いいねぇ！

岩茸の佃煮。
高級食材の岩茸が付く。いやいや、凄い。かっぽ酒ができるまで、残しておく。絶対に日本酒が合う。

イタドリの味噌和え。
イタドリとは、山の中だ！これも旨い！味噌が旨いのか？

煮物。
里芋、竹の子、シイタケ、厚揚げ、コンニャク。どれも旨い！山の幸いっぱい！

ヤマメの薫製。
柔らかい。骨も柔らかい。広島市のどこぞの薫製と違い、ちゃんと味も付いている。

ビールもいいが、なんと言っても日本酒だ。早くかっぽ酒できないかな？
平家荘のかっぽ酒に使う青竹は今朝、平家の末裔(47、8代目だったと思う。)の平家荘の当主が切り出してくれたフレッシュなもの。
囲炉裏に差し込んで、燗をする。
青竹のエキスが日本酒に染み出して、旨いに違いない。
今年の9月に行った道志温泉を思い出す。あの時のかっぽ酒も旨かった。
囲炉裏火に
待ち遠しかな
かっぽ酒
と一句詠んでしまった。
さしみ。
ニジマスとヤマメの背ごし。
嫌いな背ごしから食べた。
あれ!?旨い!!何故だ!?旨いよ、この背ごし!!
今まで食べた物と違う!!
箸に取って、二切れ目を口に運ぶ。骨を殆んど、感じない。
三切れ目は、囲炉裏の炎にかざす。薄い！向こう側が、透けて見える。
いやらしい!!いやいや、下着ではない。薄く切ってある。しかも、かなり小型のヤマメだ。だから骨が気にならないんだ。凄い!!背ごしの概念は変わった。
しかも臭くない。好きです、さっぽろ。好きです、背ごし。
ニジマスは、どうかな？
あれんまぁ？本当にニジマス？本当に川魚？
脂がのっている。海の魚みたい。何これ？旨い!!
いいねぇ!!川魚で満足した。まだまだ、世の中には私の知らない旨い物がある。
凄いぞ、五家荘!!凄いぞ、熊本県!!凄いぞ、日本!!

さて、いよいよ待望のかっぽ酒ができた。
ぶつぶつと青竹から泡が出ている。実際は暗くてよく分からなかったが…。
かっぽ酒を一口。
旨い!!待ってました！
今夜の肴は、全てかっぽ酒に合う。どんどん進む。井の中の蛙の舌を通り過ぎて、胃の中に進む。私腹が至福のひととき。
ヤマメの塩焼きも来た。もちろん、かっぽ酒に合う。

豆腐。
自家製ゆるぎ。ゆるぎは豆腐のこと？
この豆腐、人生の中で一番旨い豆腐だ!!旨い!!
池袋のうなぎ屋で店主自慢の豆腐を食べたが、月とスッポンだ!!
おいちい!!

鹿料理。
シチュー風フルーツ添え。これだけは、はずれ。
シチューそのものもイマイチ。上に乗っているキーウィはなんじゃろう？合わない。
キーウィは、本来はチャイニーズグーズベリーと言われていた。確か支那(China)が原産国。大陸に近いから、キーウィ？
キーウィそのものは旨かったが、シチューには合わない。
あっさり、焼肉でいい気がする。鹿肉そのものは、旨かった。


汁の物。
汁は猪汁。一口啜る。あれ!?れ、れれ!?薄い。味噌が旨い。
提供された時に勧められた柚子こしょうを入れてみる。
あまり柚子こしょうが好きでないので、少量ずつ入れてみた。
だんだん旨くなる。柚子こしょう好きだ。好きです、柚子こしょう。
旨い猪汁。
し・あ・わ・せ!!
臭みのない猪肉。野菜も自然の旨みがたっぷり。

天ぷら。
雪の下、銀杏、オクラ、レンコン、唐芋(さつま芋)。
天ぷらは質素な材料だが、どれも旨くてご馳走。だけど、お腹いっぱい!!

そば。
手打ちザルそばで、つけ汁は温かい。
そばだけを食べた。旨い!!美味しい!!そばの香りが強い!!新そばの季節か。高橋名人や奥出雲で食べた香りのしないそばと違う!!麺も綺麗!!
つけ汁を一口。鴨だ!!旨い!!美味しい!!
麺をつけて食べてみる。旨い!!美味しい!!おいちい!!
つゆの中のねぎが旨い!!鴨にはねぎ!!
次に鴨肉。あれ、れのれ〜!?鴨じゃない!!地鶏だ!!地鶏!!
間違えた!!鴨と地鶏を間違えるなんて、さすが「井の中の蛙の舌」。何故に間違えた？
もう一度つゆだけを啜る。鴨だ!!脂の旨い鴨だ!!
この地鶏は、脂が旨い!!鴨そっくり!!びっくり!!たまげた!!
おいちいそばだった!!

最後のデザートのアイスクリームも美味しかった。

いやいや、これで8000円+消費税。安い!!質、量共に満足した。


朝食は、ヤマメの甘露煮、ふき、梅干し、漬け物、豆腐のみそ漬け、温度玉子、海苔(唯一の海の幸)、ポテトサラダみたいなおからサラダ(最高!!)、冷奴、味噌汁そしてみかんと梨。
全て旨い!!旨かった!!
特にポテトサラダ風おからサラダは旨かった!!忘れられない一品だ!!マヨネーズの中に生クリームが入っているような感じ。


酒代とジャンボタクシー貸し切りで行ったので、運転手さんの宿泊費、食事代含めて9人(運転手除)で9万円。つまり一人9000円!!安い!!

また行きたい!!行きます!!

しゃいこう(最高)!!