鴨の甘味と深いコクのつけ汁で食す絶品鴨せいろ。 : 蕎麦工房 まつ田

前日のランチは、クリームパスタとリゾットで胃が重かったため、本日のお昼は蕎麦にすることに。

ずっと気になっていた、高森にある「蕎麦工房　まつ田」さんへ開店の11時ちょっと過ぎに到着。

ナビに案内された道が途中なくなり迷ったため、お店へ電話。おばちゃんが親切丁寧に道案内して下さり何とか到着。

後で聞くと、熊本市内から向かう時は325号線をまっすぐ進みドラッグコスモスから左折すると簡単に着くそうだ。

平日のお昼だったので、お店を出るまでお客は私たち1組。
通り沿いにあるわけではないため、クチコミでの集客しかできず平日はお客が少ないそうだ。
おばちゃんが「平日のお客さんは大歓迎」と言っていた。
が、美味いと評判の蕎麦屋なので、高森にあるとはいえ土日はかなり賑わうだろうと思った。

店内は清潔感があり、テーブルがいくつか置かれている。
看板犬「そば」ちゃんが庭で寝ており、店内にはそばちゃんの写真や絵がたくさんあった。

最初にそば茶を出してくれる。ポットにそば茶が入っているので、自分たちで自由におかわりして飲んだ。

メニューを持ってくると同時に「うちのおすすめは鴨せいろです～！」とおばちゃんにすすめられ、自分もそのつもりで来ていたので注文。

鴨せいろ（￥1100）に＋300円で大盛りにしてもらった。鴨肉だけの追加もでき、＋300円だそうだ。

店の紹介記事やクチコミサイトのコピーがきれいにファイリングされており、待っている間見せてもらった。

そこに「そばがきの揚出し（￥350）」「手作りそばアイス（￥370）」がおすすめと書いてあったのでその2品も注文した。

さほど待たされずにそばがきの揚出しが出てくる。そばがきは食べたことがあるが揚出しにされたものは初めて。
ここで感激したのが、頼んでいないのに取り分けて食べられるようお皿を持ってきてくれたことだ。
こういう何気ないサービスに、そのお店の温かさを感じる。

百合根の揚出しみたいだな～と思った。まわりはさっくりで中はもちもち。だし汁がコクがありそばがきに染みてまた美味い。
1個だが、2人でシェアしてちょうど良い量だ。

食べ終わる頃、鴨せいろが出てきた。見ただけで美味しそう。つけ汁の香りをかぐと間違いなく美味いと確信。

おばちゃんが丁寧に食べ方を教えてくれた。薬味はネギと七味唐辛子。つけ汁の鴨とネギは香ばしく焼いてある。

鴨肉の脂がつけ汁に染み出ていて、これが他店の鴨せいろと違いさっぱりしている。だが鴨肉の甘味がとても良く出ているのだ。

鴨肉は程よく脂が落ち、柔らかく、あぶらの甘味がたまらなく美味い。
他店の鴨肉はたまに固くなってパサパサになってしまっているものもあるが、ここの鴨肉は相当こだわっている。

焼かれたネギも、まわりは香ばしく中はトロっと甘い。つけ汁はコクがあって濃いのに辛くない。絶妙で抜群にバランスが良い。

蕎麦は細身。鴨せいろによく合う麺の細さだ。汁がよく絡む。

蕎麦屋ではいつも大盛りを頼むのだが（美味い蕎麦屋は1人前の量が少ない気がするので）、ここのはかなり量があり食べきれるか不安
だったが、箸が止まらずペロリとたいらげてしまった。

最後はそば湯をつけ汁に足し、あまりに美味しくて全て飲み干した。
足しすぎない方が美味しいと最初にアドバイスしてくれたが、しっかりした味付けなので結構足して丁度良いと思った。

食べるスピードが早かったらしく「蕎麦お好きなんですねぇ～。」と言われた（笑）　　はい。大好きです。。。

さらにこちらは、そば湯そのままを飲めるようあらかじめ茶わんを用意してくれたのに感動した。
私はつゆにはそば湯を足さず、出されたそば湯はそのままいただく派だが、たいてい下さいと言わないとそば湯用に茶わんはくれないからだ。

ここのそば湯は、今までで一番美味しいかも・・・。上はさらさら、下は濃くてドロっとしている。
上をつけ汁に足し、下をそのままいただいた。

最後のアイスも、結構な量があった。素敵な焼き物に盛られている。
ここでも取り分け用にお皿とスプーンを用意してくれた。
大盛りを食べた後なので2人で1個で十分な量だ。手作りとのことで、そばの味がしてさっぱりしていて美味かった。

食後は、お店に貼ってあった「亀のパン」屋さんの話題と、ご主人のお兄さんがやっている菊池のキジ肉料理屋さんの話をし、
場所を聞いて店をあとにした。

帰りの近道も丁寧に教えてくれて、とても良い気持ちになった。

味は最高。サービスも最高。これはもうリピーター確実だ。

今回は大盛りにしてお腹がパンパンになったので、次回は普通盛りにして女性におすすめの「クリームあんみつ」をいただこうと思う。