いきなり団子 ＆ 焼きなり団子 : 長寿庵 熊本駅フレスタ店

　『九州ぐるり鉄道旅行』の際，好物の「いきなり団子」を購入するために立ち寄りました．
　平日の１８時４０分頃です．

　駅の改修工事が終了し，店の場所が変わりましたね．
　新しい店は，熊本駅ビル１階の『肥後よかモン市場』内にあります．在来線改札口向かいの入り口から『肥後よかモン市場』に入館して，スグの場所です（写真参照）．

　対面販売店舗です．
　男性スタッフがひとりで切り盛りされていましたが，気さくでテキパキした方でした．

　おじゃました時には，客が次々に来ていました．中年女性・男性のひとり客でした．

　店頭の陳列台には，いきなり団子類や，焼きなり団子が並んでいます．
　値段は手頃です．

　「白いきなり団子 １６０円」と，「黒いきなり団子 １６０円」，「抹茶いきなり団子 １８０円」，「焼きなり団子 ２５０円」を購入してみました（いずれも税込）．
　レジ袋は５円です．

　当日宿泊した『THE BLOSSOM KUMAMOTO』の客室，および翌日乗車した鹿児島中央駅〜宮崎駅の普通列車内でいただきました．
　それぞれの感想を以下に記します．

　いきなり団子類：１個ずつ透明フィルムで包まれています．イビツな饅頭形で，４口くらいの大きさでした．
　サツマイモとこし餡をプレーンな生地で包んだ「白いきなり団子」，サツマイモとこし餡を黒糖入りの生地で包んだ「黒いきなり団子」，サツマイモと抹茶餡を抹茶入りの生地で包んだ「抹茶いきなり団子」，いずれも旨かったです．でも，個人的には，サツマイモの風味がダイレクトに感じられる「白いきなり団子」がイチバンかな．

　焼きなり団子：サツマイモと粒あんが，クロワッサン生地で包まれています．やはり４口くらいの大きさでした．
　洋風・イマ風な味わいで，いきなりダンゴとはだいぶ違った印象です．サツマイモの風味がクロワッサン生地にやや負けていますが，なかなか旨かったです．温め直すと，もっと旨いんじゃないかな．

　『いきなり団子（いきなりだんご・いきなりだご）』とは，輪切りにしたサツマイモと餡を，餅または小麦粉を練って伸ばした生地で包み，蒸したものです．熊本のローカルフードで，一般家庭で作られることも多いんだとか．
　たかぎなおこさんのエッセイ漫画『愛しのローカルごはん旅』でも紹介されており，『いちど食べてみたい』とずっと思っていました．

　というわけで，もうすぐ廃止される（３月１６日）ＪＲ熊本駅０番ホームを見に行ったついでに，こちらに立ち寄ってみました．
　平日の１０時２５分頃です．

　店は，熊本駅の駅ビル（？）１階にあります．東口中央玄関の左側（南側）です．店の入り口は駅ビルの外側に向いており，目立つ看板シートが下がっていました．
　なお，現在，熊本駅は改修工事中です．工事終了後には店が移動しているかもしれません．

　店内はこぢんまりとしており，３〜４人入店すればいっぱいになってしまいます．
　正面に商品の陳列棚があり，饅頭やどら焼き等の和菓子類が並んでいました．また，左手には蒸気の立つウォーマーが置かれ，いきなり団子類が並んでいました．
　ほとんどの商品が１個から購入できます．値段は手頃ですね．

　おじゃました時には，自分以外に２組の客がいました．いずれも女性で，和菓子類を大量購入していました．

　いきなり団子は，蒸したモノが３種類（白・黒・紫）あります．クロワッサン生地を使った「焼きなり団子」というモノもありました．

　もっともオーソドックスな「いきなり団子（白）１３９円（税別）」を２個購入しました．
　熊本駅から乗車した新幹線『さくら』の車内でいただきました（約１５分後）．

　「いきなり団子（白）」は，１個ずつ透明フィルムで包まれています．まだほんのり温かかったですね．
　腰高・コロリとした形状で，４〜５口の大きさです．ちょっと見には大福のような感じでした．まわりの生地は薄く，半透明で，中の餡が透けて見えます．ベタ付きは無く，素手で触っても大丈夫でした．
　中には，厚切りのサツマイモと，その上部にコシ餡が入っていました．生地のもっちり感とサツマイモのホクホク感がイカしてますね．甘さ控えめで，アズキとサツマイモの風味が良くわかりました．


　「いきなり団子（白）」，素朴な味わいでボリュームがあり，なかなか気に入りました．
　機会があれば，生地に黒糖を入れた「いきなり団子（黒）」や，生地にムラサキイモ粉を入れ白餡を使った「いきなり団子（紫）」も食べてみたいですね．