いや～っ、熊本馬刺って本当に美味いもんなんですねぇ♪ : 馬桜 下通り店

この度の熊本地震により亡くなられた方々のご冥福を謹んでお祈り申し上げます。
また、ご家族の皆様と被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
熊本・大分の被災地の一刻も早い安全と復興をお祈りしております。
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近県まで出張に来たので、熊本まで足を延ばすことを決意した。
不謹慎な気もしたが、被災した熊本城をこの目で見よう思ったである。
改札を出ると、くまモンのデカい頭部像があったので写真に撮った。
ボキと同じハイテンションで写真を撮りまくっていたのはタイの方だけだった気がする(爆)。
まずは、熊本城の見学前の腹ごしらえのため、馬肉を食べようと花畑町を目指す。
ピックアップしていたお店は以下の通り。
・むつ五郎、五郎八、菅乃屋、馬桜

最初は昼食と夜食で全軒回ってやるくらいの勢いだった。
が、花畑町までの路面電車内で確認のために再検索してみて大衝撃。
最も楽しみにしていたむつ五郎と五郎八が定休日だと知り、膝から崩れ落ちた。
慌てて、他店を調べるとランチ営業をしていないお店などもあって焦った。
最終的に博多にも展開する菅乃屋を後回しにして、2016年9月某日11時50分頃に馬桜を初訪問した。
２階のお店への入り口の所に「応急危険度判定基準ＯＫの緑紙」が貼ってあった。

人気店のようなので、まず店員さんに「予約なしのひとりれしゅけど入れましゅか」と聞いた。
「カウンタ席でよろしければどうぞ」と気持ちの良い回答があり、カウンタ席まで案内頂いた。

目に留まったランチメニューは以下の通り。
・特選刺身ランチ(特選馬刺、上馬刺、赤身刺、ふたえご刺、たてがみ刺)：2650円
・特選馬焼肉ランチ(特選ロース、特選ハラミ、特上赤身、桜カルビ)：3300円
・馬刺３点盛り(上馬刺、ふたえご刺、たてがみ刺)：900円
・馬レバ刺：1800円
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1､2分熟慮して清水の舞台から飛び降りるつもりで、特選馬焼肉ランチと馬刺３点盛りをオーダーした。
すると「カウンタ席では馬肉が焼けません。調理場で焼いてご用意します」と言われて仰天。
どうしても、読者様のために生馬肉の写真を撮ってから焼きたいので、再考する時間をいただいた。

10分程(大爆)熟慮して、ここは馬刺だけ食べて一旦退散し、17時きっかりに予約を入ることにした。
ペコ：「レバ刺と瓶ビールをお願いします。自分で焼きたいので、夜17時に予約を入れさせて下さい」
店員：「・・・承りますが、急ぎで焼肉がしたいのでしたら、すぐの所に15時オープンの姉妹店もありますが。」
ペコ：「(しょ、しょれを早く言ってよ、いけず)そうれしゅか、それじゃぁ、そうさせていただきます。以下の注文をお願いします。」
・特選刺身ランチ(特選馬刺、上馬刺、赤身刺、ふたえご刺、たてがみ刺)：2650円
・馬レバ刺：1800円
・桜納豆：750円
・瓶ビール：650円
・香露(日本酒地酒)：700円

めずらしくも最初に総合評価をしてみたい。
過去に何度となく、大贔屓レビュアー様から「熊本の馬刺は別格」と聞かされてきた。
確かにそうかもしれないが、そこまでの違いはない、あってもボキの馬鹿舌の貧乏舌では判断できないだろうと思っていた。
しかし、美味さに大驚愕し、確かに熊本の馬刺は別格だと感じた。

第一の理由はA5格付けの馬刺が出てきたこと♪
もちろん、牛肉や豚肉と違って、鶏肉や馬肉や羊肉には全国統一の格付制度はない。
しかし、熊本馬肉に取引目安の品質基準があったことに仰天した。
ちなみに、馬肉消費量の１位は熊本で日本の44％、上位５都道府県の熊本、福島、青森、福岡、長野を合わせると日本の85％に達する。
なので、個人的には現段階での格付は一部の県だで十分だと思っている。
第ニの理由は、ブランド牛かと見まごうようなサシが入った馬刺が出てきたこと♪
第三の理由は、馬鹿舌の貧乏舌のボキでも別格だと判断できたこと♪(超大大爆)

特選刺身ランチ。
内容は馬刺(特選馬刺、上馬刺、赤身刺、ふたえご刺、たてがみ刺)とサラダ、お新香、ごはん、みそ汁。
馬刺や馬肉では福島、青森でも食べたし、首都圏では馬刺の人工サシを見破るプロ中のプロである(大爆)。
が、見た瞬間に次元が違った。さすがにA5というだけあるなと感じ入った。
サシが脳のニューロンのような感じで走っていて、こんなのははじめて見た。
馬刺の本物のサシを見たこともないのに、人工サシを見破れのるか不思議な読者様もいらっしゃると思う。
簡単である。子供が書いた「木の絵」みたいな形で人工サシが入っているので誰でもわかる(大爆)。
首都圏では、人工サシが入った牛肉もあり、脂肪注入技術も向上してメニュー明記のお店も増えているが、馬肉はまだそこまでではない。

特選馬刺、上馬刺はまったく癖がなく、適度な脂で抜群の旨みを感じた。
特に特選馬刺の味は鯨の尾身刺にかなり近い感じを受けた。(←あくまでも本人の印象です(爆))
また、上馬刺は生本鮪のホホ肉刺にも近い感じを受けた。(←あくまでも本人の印象です(爆))
牛肉にもぜんぜん負けてないと思った。(←あくまでも本人の印象です(爆))

赤身刺は肉の旨みが直に感じられ、これもすごく美味しい。
やはりこれも状態の良い鯨の赤身に近いと感じた。生本鮪マグロ赤身よりも脂をさらに感じない。
タテガミと一緒にして食べると美味しさ倍増であった。

ふたえごとは、あばらの所の３層肉のこと。もちろん希少部位。はじめて見た。
不思議な外見にもかかわらず、独特の歯ごたえと食感があり、旨味が抜群。
今回はこれが一番気に入った♪

たてがみとは馬の鬣(たてがみ)は生えてるところの、コラーゲンって感じの脂。
通常は、赤身刺に挟んで食べ、マグロの中トロ的な感じにして美味しくするためのもの。
単独の刺身としても食べてみた。これでも十分に美味しいが、やはり赤身に挟んで食べるのがボキの好み。
これも石巻の六文銭で食べた鯨のトイと味も食感もかなり近い印象をもった。これも美味かった。

馬レバ刺。
一瞬ちょっと高いかなと思ったが、注文してみた。
昔食った牛レバ刺と比較すると、旨みは若干弱い気もしたが、大人の生チョコのような味わいで美味い。

桜納豆。
これも少し高いと思いつつ注文してみたが、普通に美味しくいただいた。

香露(日本酒地酒)。
9号酵母発祥の地元蔵元、熊本県酒造研究所のお酒。
熊本地震で大被害を受け、停電のために冷蔵庫の香露の9号酵母(熊本酵母)の元株を失う危険に襲われたが、バックアップ電源等で死守したと聞いた。
味の方は日本酒らしい美味しいお酒。
伝統ある9号酵母(熊本酵母)の元株が失われなくて本当に良かったと、肥後もっこすと一緒に安堵した。

といったところで「いや～っ、熊本馬刺って本当に美味いもんなんですねぇ」と感動し、超大満足した。
そして大贔屓レビュアー様にお手手を合わせて合わせて感謝しながら、お店を後にした。ぜひまた行きたい。