【閉店】【再訪】りょう花 南国店　～ トマト拉麺(2019.04) ～ : りょう花 南国店

これもまた2019年の訪問記録　愛媛を中心にチェーン展開する有名人気店『りょう花』の高知県南国市にある南国店　「塩」を「主軸」にしており四国全域にあるお店　個人的にはこの南国店が最初の『りょう花』である　残念ながらこの南国店はこのコロナ禍で閉店されたそうで（原因は不明）残念極まりない

2019年4月　トマト拉麺

久しぶりの訪問は何と4カ月半　ほかの支店に訪問したりしていたのでそれほど久しぶりと思わなかったが調べてびっくり　『りょう花』は愛媛発のチェーン店　何度かのメニューリニューアルをしながらもきちんと人気を保つ良店と思っている　今回は前から気になってたトマト拉麺を注文　レギュラーではないけどちょくちょく限定で登場している人気のメニュー

京都の『まあご』みたいな感じなのかと予想していたが、全然違って澄んだスープにぶつ切りのトマトがゴロゴロと　バジル風味が特徴的でベーコンがまたいい感じ　加水高めな麺も面白くきちんとまとまりのある一杯　やっぱり『りょう花』さんってばいいよね　この南国店、結構人気あったのに閉店とは残念　近くに高知の人気店『蔵木』さんがオープンしたからかなぁ

さてこちらもやはり昨年12月訪問　高知に行き来するようになって初めて高知で食べたラーメン屋さん『りょう花』さんに再訪

2014年12月 再訪

此方も随分久々　気付けばなんと5年8か月ぶり　相方の実家から結構近いので「いつでも行けるわー」って思ってたのと、高知でもほかのお店の開拓に余念がなかったのが要因　この日は特に麺活する予定じゃなかったのだけれど、相方の「塩ラーメンが食べたい」という発言で急遽此方へ　いずれにせよメニューが一新されているということで行かねばと思ってたのでちょうど良い機会


何度もお店の前を通っているので分かってはいたけれど外装はがらっと変化している　どこか和風な雰囲気だったが今はちょいとポップな感じ　「鶏パイタン」の幟が上がりウリも変わった様子　元々チェーン店としてはなかなか旨いお店と思っていただけにこの鶏白湯も実に楽しみなところ　中に入るとこれまた雰囲気が変わっておりこれまたちょいとポップな雰囲気に


さて席に着いてまずはメニュー拝見　以前は「塩」押しで「塩」と「塩つけ麺」が主力という感じで変化系で「味噌」と「トマト」が用意されていた　これが今回のメニューでは先頭に来るのは「鶏塩」、続いて「鶏白湯」となる　さらに「塩つけ麺」、「すだち塩」、「真麺」、「トマト拉麺」が写真入り　で、最後にひっそりと何気に「醤油」と「味噌」もあったり


相方は当然「塩ラーメン」希望だったので「鶏塩」選択　なおかつ鶏好きなので「鶏塩チャーシュー麺」を選択　私はちょっと迷いはしたけれどやはり「鶏白湯」を　そしてちょっと奮発して「鶏白湯味玉チャーシュー麺」1080円を　ちょいと高い印象だけどまぁ食べてみてのお楽しみ


「鶏白湯味玉チャーシュー麺」

さてやって来た一杯　チャーシュー麺にしただけになかなか迫力のあるビジュアル　大きな焼鶏がどどーんと　器の大きさが決して小さいわけじゃないが所狭しとトッピングが盛り付けられている　スープはなんちゃって鶏白湯ではなく見る限りなかなかしっかりした感じ　鶏の香りもふわりと漂ってくる


ややテロリとした粘度のあるスープ　丸鶏からしっかり炊き込んでいるそうで予想した以上にしっかりな旨み　鶏のネガな部分はなく適度な鶏臭さ　チェーン店で出てくる鶏白湯のレベルと思えないほど　これはなかなか旨い　僅かに加えられたマー油がまた案外良い　多過ぎず少な過ぎず、実に良い分量　適度な厚みを持たせて旨さを押し上げている


麺はやや平たい形状の中太ストレート麺　これがまたなかなか良い　セントラルキッチンで打たれているであろう自家製麺　小麦がしっかり詰まった感のあるもっちり感　表層はぱんと張りがあるのだけど中はしっとりもっちりという感じが実に良い　そしてこの麺がスープをしっかり持ち上げ相性が良い


注文ごとに厨房でしっかり焼かれる鶏肉　お店は「鶏チャーシュー」と書かれるがむしろこれ「焼鳥」(笑)　豪快に焼かれてなかなか香ばしく旨いのだけれどところどころ焦げもあってちょいと残念　その焦げがスープにちょっと悪影響　ここはちょっと改善してほしいところかな　メンマはぽくっと食感良し　刻んだ玉葱が甘みがあってこれがまたスープに良く合う


「鶏塩チャーシュー麺」

続いて相方のこの一杯　スープの表面には結構な油分が浮かぶもスープそのものはなかなか透明度が高く薄い琥珀色　これはなかなか旨そう　以前の「塩ラーメン」とは一味違う感じで明らかな進化が見られる　こちらもやはり「焼鶏」がどどんと乗せられなかなか豪快　塩清湯でこのビジュアルはなかなか珍しいかも


鶏ベースであるけれどこちらは魚介系も合わされたもの　煮干と節両方掛け合わせた感じ　昆布の旨みもじわりと感じる　鶏の旨みしっかりで魚介がふわりと後から追っかけてくる　塩ダレはちょっと強めに合わされてやや塩辛いかな　幾分抑えられても出汁感はしっかりなので旨いと思うのだが　それでもしっかりと旨いと思わせる


こちらは中細のストレート麺　しなやかで適度なコシがあり小麦の風味が実に良い　麺単体で言えば鶏白湯の麺のほうが好みではあるけれど、この清湯スープには間違いなく此方が合う　スープの持ち上げが良く一体感があってよい


トッピングは概ね鶏白湯と同じだけれど此方は玉葱ではなく白ネギ　これがまたスープとマッチ　なおかつ酢橘が加わるがこれまた良い　ところが一番残念だったのは鶏白湯でも感じたがそれ以上に焼鶏の炭の香りが邪魔なこと　せっかくの淡麗なスープが台無し　これなら無いほうが良い　むしろかけの「真麺」というほうが良さそうだ


愛媛発祥で四国を中心に展開されているこの『りょう花』さん　以前食べた際もなかなか旨いなぁという感想だったけれど明らかにそこからさらに旨くなったと思う　もちろんまだまだ改善余地は残されている感じもあるけれど　このチェーン店はここで留まらない感じがする　今や四国にとどまらず広島や最近では大阪にまで進出　このレベルならそんな展開も納得　次はとにかく「真麺」か「つけ麺」かな　ごちそうさま～

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2009年4月 初訪

高速1000円の恩恵にあやかりぶらり高知県を訪れた時にたまたま見かけて、事前情報はまったくなかったもののお腹も適度に減ってたので思い切って飛び込んでみました


大きな幹線道路に面したこちらのお店は大型駐車場（18台）を有しており、車での訪問が気軽に出来、店舗も広々としていますからｸﾞﾙｰﾌﾟ客からお一人様まで幅広く対応しています


店舗は非常に広く、座席もﾊﾞﾘｴｰｼｮﾝ豊かで厨房に面したｶｳﾝﾀｰ席からﾃｰﾌﾞﾙ席、さらに座敷席もありますから使い勝手が非常に良いですね　席同士の間隔も広いですから、他のお客さんを気にしながらなんてことは一切ありません


店内はまだ新しいお店なのでしょうか非常に清潔感があり、清掃もゆきとどいている感じで教育が徹底されてる感じですね　このあたりは関西のﾌﾗﾝﾁｬｲｽﾞ系にはあまり見られないことで感心しました


内装も凝っておられ、既存のﾗｰﾒﾝ屋さんという感じのものではなく、お洒落なﾀﾞｲﾆﾝｸﾞﾚｽﾄﾗﾝのような内装になっており、失礼な話ですが四国でこういうお店に出会えるとは思いもしませんでした


さて、ﾒﾆｭｰを見ると基本的には「塩」専門店のようで、「塩」「特塩」「和風塩」などのﾗｰﾒﾝに加え、「塩つけ麺」もあり、その他創作系のﾗｰﾒﾝもありましたが、「特塩ﾗｰﾒﾝ」と「塩つけ麺」を注文しました


「特塩ﾗｰﾒﾝ」

ﾃﾞﾌｫの「塩」の発展形だそうで、ｽｰﾌﾟのﾍﾞｰｽは鶏がらに魚介を加えたものですが、ここにさらにﾎﾀﾃの干し貝柱や鰹節をﾌﾟﾗｽされているようです　商品が目の前に出されたとたんにふわりと節系の香りが漂い食欲をそそりますね


ｽｰﾌﾟの表面には鶏油(ﾁｰ油)が浮かんでおり、ｽｰﾌﾟは最後までｱﾂｱﾂですよ　そんなｱﾂｱﾂのｽｰﾌﾟは魚介系が前面に押し出されたもので複雑な味わいのもので、あっさりはしていますが塩ﾀﾞﾚのせいもあってかかなり濃い目の味わいです


麺は自家製の細麺でこの麺がしなやかで喉越しのよい麺になっていましたね　ｽｰﾌﾟとの相性もまずまずで、なかなか美味しい麺だと思います


具材は白髪ﾈｷﾞ、青ﾈｷﾞ、細短冊ﾒﾝﾏ、ﾁｬｰｼｭｰ、ﾗｰﾒﾝでは珍しい韓国海苔となっています　韓国海苔は日本の海苔に比べやや香りが強いので私としてはちょっと疑問ですね　ﾒﾝﾏは手で裂いたものになっており、食感がちょっと面白いものになっておりｽｰﾌﾟとの相性はなかなかいいですね


全体的にはなかなかまとまったものになっていますが、ちょっと塩ﾀﾞﾚが強すぎることとちょっと狙い過ぎてる感がちょっと気になりました　魚介系を色々使うのはいいと思いますが、ちょっとﾊﾞﾗﾝｽが崩れてる感じですかね　とは言うものの美味しい一杯でした


「塩つけ麺」

こちらのｽｰﾌﾟのﾍﾞｰｽは煮干がﾒｲﾝになっており、なんとｽｰﾌﾟを底からすくうと煮干の崩れた身が出てきます　鶏も少しは使っておられると思うのですが、煮干の香りがｶﾞﾂﾝと来て、味わっても煮干の味がｶﾞﾂﾝと来る感じで、奈良の豚の骨の「にぼしらーめん」を彷彿とさせるほどです　煮干の旨みがたっぷり出たこのつけ汁はなかなか珍しく美味しいですね


この煮干ﾒｲﾝのつけ汁に適度な酢で酸味を出されており、このﾊﾞﾗﾝｽはなかなか悪くないですね　また麺皿の端っこに添えられた柚子胡椒をつけ汁に少し投入するとまた味わいが変わってなかなか面白いです


麺はこれまた自家製麺ですが、ﾗｰﾒﾝとは異なり中太の平打ち麺になっていました　この麺は小麦の風味がしっかり出たなかなか美味しい麺で、冷水でよくしめられていますからｺｼがしっかりしており表面はﾂﾙﾂﾙで食感がいいですね　煮干のつけ汁との相性もなかなかのものです


つけ汁の中には厚切りされたﾁｬｰｼｭｰが入っていますが、身がほろほろと崩れるほど柔らかなものでなかなかいいですね　煮干の味わいや風味も崩さない淡い味わいのものでよかったと思います


全体的に見てこのつけ麺はなかなかﾚﾍﾞﾙが高かったと思います　関西ではあまり見かけないﾀｲﾌﾟのつけ汁で、これはやはり魚介系が美味しい海に近い四国ならではのつけ汁なのかもしれないですね


とにもかくにも、ﾗｰﾒﾝもつけ麺もいい意味で期待を裏切る美味しさをもったものでした