【移転前】【再訪】土州屋　～ いりこ出汁そば（2020.01） ～ : 土州屋

さてこれも2020年の訪問記録　もう4年も前ということで、此方はすでに移転されてしまっており、この記録は移転前の旧店舗での実食記録　高知市内で早くから豚骨魚介系を提供されておりしっかり人気を掴んでおられる『土州屋』さん　これまた古い記録なのであくまで備忘録として簡単に当時のメモをもちにさらっと

2020年1月　いりこ出汁そば

相当久しぶりの此方『土州屋』さん　前述の『鶏と魚』さんが近くにあってなかなか私の足がここまで届かない現実　これがようやくの三度目の訪問　初回はデフォを、前回は冷やしいりこを、というわけで今回はいりこを注文　いりこは予想以上にしっかりと　が、ベースがちと弱いかなぁ　中華そばもそういえば同じような印象だったなぁと　旨いには旨いがもう一歩　個人的には冷やしいりこが美味しかっただけにポテンシャルはこんなもんではないのではなかろうかと　ごちそうさまでした

これまた2017年の訪問記録　高知の帯屋町アーケードそばのお店　もう10年クラスのお店で確実に人気を集めているお店

2017年8月 いりこ出汁の冷やしそば

『蔵木』高知インター店で一杯食べておとなしく京都へ向かえば良いものをもう一杯と帯屋町へ　候補は何軒かあったのだけど最終的に選んだのは此方『土州屋』さん　 実に7年ぶり二回目の訪問　実は初訪問の印象があまり良いとは言えず再訪に至らなかったのだけど、ちょっと面白い情報を得てふらりと　それがこのいりこ出汁の冷やしそば　まだまだラーメン文化が弱い高知にあって冷やしリリース　そう聞いたら行かねばなるまいと

結論から言うと、良い意味で裏切られた　まさか高知でこんなに旨い冷やしラーメンに出会えるとは！　 いりこの香りがしっかり、もちろん口にすればじわ〜っと広がるいりこ出汁の旨さ　これは素直に旨いっ　麺、トッピングにおいてもバランス良く冷やしとして完成度は高い　もちろん突っ込みどころも多々あるのはある　が、それを考えても高知でこんな冷やしがあることが素晴らしい　これは来年も目が離せないっ

こちらのお店は高知の名所「ひろめ市場」から歩いてすぐのところにある新進気鋭のお店です


年に何回か高知に行くのですが、今回はお盆休みを利用して一泊2日の弾丸ﾂｱｰをしてきました


大体高知に行くときは、行き道もしくは帰り道に香川によって讃岐饂飩もいただくのですが、やはり遠征先のﾗｰﾒﾝも食べておかないといけないなぁと思い、食べログで検索、数件の候補が上がりましたがなんとなくこちらに訪問してみました


2010年8月　初訪

お店は「ひろめ市場」から徒歩ですぐのところ、路地の一角にあります　ﾗｰﾒﾝ屋らしからぬ感じの外観ですが「中華そば」と書いた立て看板がありますので分かりやすいかと思います


店内は鰻の寝床のような間口が狭く奥行きの深い店舗になっており、入口入って左側に厨房がありそれに向かってｶｳﾝﾀｰ席が数席、一番奥には4人掛けﾃｰﾌﾞﾙが2卓用意されています


店員さんは店主と思しきまだ若い男性が一名と、ｱﾙﾊﾞｲﾄでしょうか女性の方が一名厨房内におられます　私が訪問したのは開店直後くらいでしたが、奥のﾃｰﾌﾞﾙにの先客が1組おられました　私はｶｳﾝﾀｰ席の中ほどに座りﾒﾆｭｰを見てみました


と、このときに気付いたのですが、厨房内ではまだ仕込みをされている感じです　ﾈｷﾞを切ったり、その他野菜類を切っておられたり、店主も女性もそれに一生懸命で少し接客についてはおざなりな感じだったのが残念でしたね


ﾒﾆｭｰのほうですが基本で「中華そば」「辛みそば」「つけそば」「どろそば」の4種類があり、そのほかにも夏ﾒﾆｭｰが2種類用意されていました　とりあえず今回は初訪ですから私は「つけそば」を、同行者は「中華そば」を注文しました


「つけそば」

さて注文してからどれぐらい経ったでしょうか　私達の前に来ていたお客さんにもなかなか提供されず、私達のあとにお客さんが来たわけでもないんですが、やはり仕込みが間に合っていないのか相当な時間待ちました　待たされることは少々気にならないのですが、店員さんの作業姿勢があまりにのんびりされており、急いでる様子もなかったのがちょっと残念でしたね　結局入店してから30分近く経ってようやく目の前につけそばが運ばれてきました


目の前に置かれたその一杯は見るからに所謂「豚骨魚介」系の一杯で、「高知にももうすっかりつけ麺文化が馴染んでるんだなぁ」というのが最初の感想です　食べログで候補に挙がったほかのお店も「つけ麺」を提供されているようでしたし、つけ麺文化の広がりは相当広いと言えそうですね


つけ汁は見た目どおりにやはり豚骨ﾍﾞｰｽのつけ汁になっていますが、豚骨の濃度がかなり低いですね　豚骨をどれぐらい炊いておられるか分からないですが、これはかなり濃度が低く粘度もまったくないものでかろうじて「豚骨」という感じでしょうか　ここに合わされる魚介出汁は高知らしく「鰹」となっており、この鰹出汁の割合も相当多い感じでむしろ「鰹出汁」に少し「豚骨」を足したというのが率直な感想ですね


鰹の風味は悪くないのですが、如何せん豚骨の濃度が低いためつけ汁にｺｸがなく旨みも少々欠如した感は否めませんでしたね　豚骨魚介系のつけ麺はかなり食べ込んできたと思うのですが、今まで食べた中でもこれはちょっと苦しい出来でしたね


麺は多加水のやや縮れた中太麺が使用されていました　麺そのものは悪くないのですが、多加水で表面がつるつるでぷりぷりっとした麺だけにこの粘度のないつけ汁をことごとく弾く感じでつけ汁との相性は良くないですね　麺そのものはもちっとしていてｺｼもあり美味しいだけにちょっと残念でした


具材は麺の上にﾁｬｰｼｭｰと味玉、それに海苔が乗せられています　ﾁｬｰｼｭｰは中ぶりのものが1枚だけでｺｽﾊﾟの低さは否めませんね　ﾁｬｰｼｭｰそのものは炙りが少し入っており中はﾚｱ気味の仕上げでなかなか美味しかったですね　肉そのものの旨みを感じることが出来ました


「中華そば」

同行者の注文したこちらも少し味見させていただきました　ｽｰﾌﾟの基本はつけそばと同じで豚骨に鰹出汁をあわせたものになっていますね　こちらもやはり濃度・粘度ともに低いもので動物系のｺｸがなくﾀﾚの弱さもあってかなり物足らない感じですね


麺はつけそばの麺と麺帯は同じでしょうが、少しつけそばより細めの麺が使用されていました　こちらもやはりもちっとした食感は良いのですがｽｰﾌﾟとの相性は良くない感じですね


つけそば、中華そばともに言えることですが、一番の難点はｽｰﾌﾟと麺との相性の悪さでしょうね　麺そのものはさほど悪くなかっただけに、ｽｰﾌﾟの動物系がもう少し強くなって粘度でも出ればこのあたりは解消できそうな感じなんですけどね　色々とﾒﾆｭｰも用意されているだけに、創作意欲はありそうな店主さんですから、更なる進化を目指していただきたいですね