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【★3.8】高知では希少な高級和食だがチェーン特有のマイナス面も否めない【1688】
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地物赤足海老と(お粥と炊いた)餅銀杏の（焼いたウニと豆腐で和えた）黄金和え 四方竹 里芋 舞茸
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クエ（魚体4kg）と地物弘岡かぶと焼き松茸のお椀（あしらいに菊の花、吸い口に酢橘の皮）
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お造り（ハガツオ藁焼き、太刀魚焼き霜、イサキ、赤貝、赤貝のヒモ）
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2019.11 ハガツオ藁焼き
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地物ノドグロ仁淀山椒焼き 辛味大根 地物シークワーサー 生落花生 次郎柿セモリナ粉揚げ胡桃味噌 室戸西山きんとき芋
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地物伊勢海老の海老フライ 四万十あおさ 菊芋入り自家製タルタルソース
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柚子釜 北海道アンキモ 地物つくね芋薯蕷蒸し 鼈甲餡
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2019.11 地物黒毛和牛ミスジ炭火焼き 弘岡かぶの皮をソテーしてからすり流しに 食用ほおずき
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2019.11 地物黒毛和牛ミスジ炭火焼き 弘岡かぶの皮をソテーしてからすり流しに 食用ほおずき
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越知町の越知漬け（2年もの沢庵古漬け、キュウリの味噌漬け、キュウリの柴漬け）
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赤出汁
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大野見村（現：中土佐町）ヒノヒカリ（まずはお米だけでテイスティング）
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土佐ジローの卵で「卵かけご飯」
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仁淀川の山椒の「ちりめん山椒」ご飯
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「土佐の赤かつお（上町池澤本店）青さのり味」ご飯
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白米（四万十黒潮町の天日干しの塩で）
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おこげ
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おこげに醤油をかけて
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おこげ2杯目
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お茶
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デザート盛り（長野シナノゴールド、紅玉アイス、りんごチーズケーキ）
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2019.11 カウンター席（頭上注意！）
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2019.11 店舗外観
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店舗情報（詳細）
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店舗基本情報
| 店名 |
座屋（いざりや）
|
|---|---|
| 受賞・選出歴 |
2019年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2019 Bronze 受賞店
日本料理 百名店 2021 選出店
食べログ 日本料理 WEST 百名店 2021 選出店 |
| ジャンル | 日本料理、海鮮 |
|
予約・ お問い合わせ |
088-824-1308 |
| 予約可否 |
予約可 コースご利用の場合、キャンセルは3日前までにお願い致します。 |
| 住所 | |
| 交通手段 |
土電『高知橋』電停から徒歩3分／JR高知駅から徒歩6分 高知橋駅から175m |
| 営業時間 |
|
| 予算 |
￥8,000～￥9,999 ￥2,000～￥2,999 |
| 予算（口コミ集計） |
￥3,000～￥3,999
|
| 支払い方法 |
カード可 （VISA、Master、JCB、AMEX） 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
| サービス料・ チャージ |
お通し代500円(コースにはつきません) |
席・設備
| 席数 |
51席 （1階カウンター11席（会席コースのみ）、2階掘り炬燵席4名様×7部屋(宴会時は最大で40名様)） |
|---|---|
| 個室 |
有 （2人可、4人可、6人可、8人可、10～20人可、20～30人可、30人以上可） 2階掘り炬燵席4名様×7部屋(宴会時は最大で40名様) |
| 貸切 |
可 |
| 禁煙・喫煙 |
全席禁煙 1階カウンター席禁煙/2階掘り炬燵席喫煙 |
| 駐車場 |
無 近隣にコインパーキング有 |
| 空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、カウンター席あり、ソファー席あり、座敷あり、掘りごたつあり |
メニュー
| コース | 飲み放題 |
|---|---|
| ドリンク | カクテルあり、日本酒にこだわる、焼酎にこだわる、ワインにこだわる |
| 料理 | 魚料理にこだわる |
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ロケーション | 一軒家レストラン |
| サービス | お祝い・サプライズ可、ソムリエがいる |
| お子様連れ |
子供可 |
| ホームページ | |
| 備考 |
2012年10月1日に建替え再オープン。1階はおまかせのカウンター割烹、2階は従来同様居酒屋に変わった。 |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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2,413文字★
月替わり会席（12,000円＋税）滞在時間：約2時間30分
東京から高知県に来ております。
食べログの高知県ランキングでNo.1の高評価を受けている座屋（いざりや、3.88）。
銀座（東京）、神戸（兵庫）、マドリード（スペイン）にも支店を展開しており、
個人経営ではなく資本力の強いチェーンではないかと思われます。
皿鉢（さわち）料理に代表されるように安くて豪快な料理が好まれる高知県。
かつて四万十市で高い評価を受けていた「召膳 三月」が和歌山県への移転を余儀なくされるなど、
高級飲食店の不毛地帯となっている高知に在って同店は例外的存在。
1階は厨房前の直線カウンターに11席（頭上に出っ張りがあるので気をつけないとぶつかります）。
月替わり会席（8,000円or10,000円or12,000円）は1階カウンター限定の料理。
1人でも予約可能で、予約の際に東京からなので高知らしいものを食べたいとリクエスト。
カウンター内は料理人とソムリエの計2名（ともに男性）で切り盛りしていました。
2階はカジュアルな居酒屋として営業しているようで厨房も別になるとのこと。
この辺りは高級路線一辺倒では生き残りにくい高知県ならではの事情かも知れません。
訪れたのが平日だったとはいえ、高知No.1店でありながら1階カウンターの客入り半分ぐらい。
東京の食べログ高評価カウンター割烹ではあり得ない寂しさ。
コース料理（月替わり会席）のお値段によって使用する食材のグレードが変わるようで、
他のお客さんは椀種がクエでなく真鯛でした（コースの品数は同じとのこと）。
飲み物は、南 純米吟醸 雄町、桂月 相川誉 山廃純米酒 58など、
おまかせで高知県の地酒を楽しんでおりました。
11月某日の「月替わり会席（12,000円＋税）」の内容は以下の通り
01.地物赤足海老と(お粥と炊いた)餅銀杏の（焼いたウニと豆腐で和えた）黄金和え 四方竹 里芋 舞茸
02.クエ（魚体4kg）と地物弘岡かぶと焼き松茸のお椀（あしらいに菊の花、吸い口に酢橘の皮）
03.お造り（ハガツオ藁焼き、太刀魚焼き霜、イサキ、赤貝、赤貝のヒモ）
04.地物ノドグロ仁淀山椒焼き 辛味大根 地物シークワーサー 生落花生 次郎柿セモリナ粉揚げ胡桃味噌 室戸西山きんとき芋
05.地物伊勢海老の海老フライ 四万十あおさ 菊芋入り自家製タルタルソース
06.柚子釜 北海道アンキモ 地物つくね芋薯蕷蒸し 鼈甲餡
07.地物黒毛和牛ミスジ炭火焼き 弘岡かぶの皮をソテーしてからすり流しに 食用ほおずき
08.越知町の越知漬け（2年もの沢庵古漬け、キュウリの味噌漬け、キュウリの柴漬け）
09.赤出汁
10.大野見村（現：中土佐町）ヒノヒカリ（まずはお米だけでテイスティング）
11.土佐ジローの卵で「卵かけご飯」
12.仁淀川の山椒の「ちりめん山椒」ご飯
13.「土佐の赤かつお（上町池澤本店）青さのり味」ご飯
14.白米（四万十黒潮町の天日干しの塩で）
15.おこげに醤油をかけて
16.おこげ2杯目
17.デザート盛り（長野シナノゴールド、紅玉アイス、りんごチーズケーキ）
高知県では他に見ない、洗練された和食の技術を駆使した料理が出てきます。
お椀の吸い地には鰹節と鮪節を使用しており酸味が少し目立ちましたが、
食べやすい部分だけカットした椀種のクエの美味しさは間違いなかったです。
本日は時化のため良いカツオ（ホンガツオ）が手に入らなかったとのことで藁焼きはハガツオ。
オススメの食べ方は本山葵と生のニンニクスライスを乗せて粗塩で。
年明けは本種のカツオよりハガツオのほうが美味しくなるそうです。
豊洲市場（東京）では本種のほうがハガツオより10倍ぐらい高い値付けとなっていますが、
しかし本場で食べるハガツオは美味しいです（火入れも良し）。
下手な居酒屋でホンガツオ（高知県でも意外と高級）を食べるより同店のハガツオでしょう。
地物というノドグロ（アカムツ）は少し旨味が弱いように思ってしまいました。
メヌケ、アンキモなど脂の多い魚は寒い海で育つほうが美味しくなると聞きます。
日本海側の北陸で獲れるノドグロのほうが美味しいのかも知れません。
こちらも地物の伊勢海老を使った「海老フライ」は火入れよくシットリしながらもプリプリ食感。
菊芋のシャキシャキ感を加えた自家製タルタルソースの美味しさも相俟って満足度の高い逸品。
クエと伊勢海老が本日のツートップでした。
好印象の料理だけピックアップすれば4.0クラスとも思える実力派の和食店なのですが、
しかし最後に延々と続いた白米オンパレードには少し疑問を抱きます。
美味しいお米ではあるのですが（高知県では三原村の米作農家で食べたお米のほうが好印象でしたが）、
コースのボリュームの少なさを最後の炭水化物で誤魔化すという手法は個人的に苦手。
また白米のおかずも、卵、ちりめん山椒、土佐の赤かつお（市販品）と原価の低そうなものばかり。
松川（4.77）とは価格帯が違うので、おかずにカラスミとイクラを出せとまでは言いませんが、
どうも食材の原価を抑えようとする資本系チェーンならではの営利主義を感じてしまいました。
都内でも下町エリア～郊外の千葉県あたりには原価度外視の狂った個人経営店がいくつも在って、
5,000円のコースで天然トラフグを出したり、5,000円のコースで卵かけご飯にトリュフを乗せます。
個人店だからこそ出せるようなそういう魅力をチェーンの同店からは感じられませんでした。
高知において希少性の高いお店ではある一方で、物足りなさが否めなかったのもまた事実。
そして高級店なのに頭上が危険というカウンター席の意匠もどうかと思います。
（急な電話で外に出ようと焦ったら見事に頭を打ちました。）