開館10周年の美術館ランチが教えてくれたこと : LYS

LYS

(リス)
  • 料理・味 3.33
  • サービス 3.32
  • 雰囲気 3.54
  • CP 3.17
  • 酒・ドリンク 3.13
  • 行った 388人
  • 行きたい 814人

評価分布

この口コミは、コロコロさんの主観的なご意見・ご感想であり、お店の価値を客観的に評価するものではありません。また、この口コミは訪問した当時のものです。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。詳しくはこちら

コロコロ

コロコロ(139)さんの口コミ

1

  • 昼の点数:4.0

    • [ 料理・味3.5
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク4.0
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999
1回目

2013/08訪問

  • lunch:4.0

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0
    使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999

開館10周年の美術館ランチが教えてくれたこと

【2015.9.9 記】 サササとランチのはずが・・・・
ラリックは、もう何度目になるでしょうか?

「箱根って言えばラリックばっかり・・・・」
と横で、ブツブツつぶやいているのが若干一名。

今年は、開館10周年の企画展 ミュシャとラリック

個人的には、ミュシャはあまり好きではなく、
何でラリックと並べて、節目の10年の企画テーマになったでしょうか?
また、今回の目玉、ミュシャとラリックが一緒に作ったという舞台用冠「ユリ」。
ところが、この2人は面識がなったといいます。

そんなのことが、可能なのでしょうか?
面識なしに、どうやって冠を使ることができるのでしょう・・・・
図案を仲介したのは、サラさんなのか・・・・
そんな謎解きが訪問の目的でした。


■ランチ抜きの見学・・・しかし
箱根仙石原プリンスのブッフェで朝食をとって
10:00チェックアウトして、こちらに入館・・・・

プリンスのあのブッフェだったら、こちらのLYSでモーニングの方が、
ずっとよかったなぁ・・・・と思いながら見学していました。
一巡して、一息したところで、以前、ギャラリートークで、
解説をしていただいた学芸員さんが、売店にいらしたのでいろいろお聞きしたら、
なんだか、話が弾んで、13:00。

こちらを、大体14時頃には、出たいのですが、ランチをとったら・・・・
それで、1時間はかかってしまいます。

解説していただいたこと、もう一度、おさらいしながら、ざっと見たいし・・・
私は昼抜きで、見学。
主人だけで、ランチをしてもらおうかと思ったのですが、
ここは、やっぱり定評あるLYSのお料理は抑えておきたいです。


■ランチタイム
前回同様、ランチセットをひとつとって、
単品をいくつかとることに。
ラタトゥイユと、野菜のミニスープ・・・・
このスープがまたおいしかったです。
ブイヨンとたっぷりの野菜のマリアージュ状態。

ラタトゥイユの野菜は比較的、細かめに切られています。
「STAUB」の器に盛られています。
オーダー前に、これは調理用ではなく
器として利用されているのかと伺うと、やはり器として・・とのこと。

最近、おしゃれ食器として利用されることが多くて
このお鍋、本来の機能が生かされておらずもったいないな・・・と思うことが多いです。

しかし、鋳物ホーローの鉄製のこの器を、
キンキンに冷やして、保冷機能のある器として使うという提供。
(この鍋を冷やしておくことを考えただけでも、スペースをとります)
ポイント高し・・・でした。

STAUBののったお皿の上には、
同じラタトゥイユらしきものが乗っていて、ソースがかけれています。
このラタトゥイユに見えるお料理は、同じものなのか、違うものなのか・・・
と食べてみると、同じようにも感じられます。
でも、ソースのためか、違うものにも・・・・
味に変化を持たせるために、ソースをかけたものを別にしていますとのことでした。

バリエーションで工夫したとも言えますが、
同じ数のメニューで、品数を多く見せる工夫とも言えます(笑)
ソースはミニココットに入れて提供してもいいわけで・・・・

奥にある、チーズを焼いたと思われるものが、
パリパリしていて、とってもおいしかったです。


鶏肉のハンバーグには、ごぼうチップがいっぱいかけられて、
下に敷かれた野菜も一緒になって、付け合せでもあり、
味がついていたので、ソースがわりにも・・・・
シェル型のパスタが、バリバリと食感にいい変化を与えていました。

サラダに添えられたパテのようなもの・・・・
白身魚のようなのですが、繊維質があり、野菜のようでもあります。
お聞きすると、名前を忘れましたが、魚でした。
しかし、魚ですが、魚でない・・・・
つなぎは? と伺ったら、じゃがいもだそうです。

当たり~!!


お茶は300円で追加できます。
コーヒーと、普段飲まない紅茶、それぞれ・・・
アイスでも、おかわり可能です。
おかわりの追加は、こちらからお願いすることなく、
こまめに気づいていただいて、追加していただけます。


■有名シェフによるお料理らしい
ここのお料理は、やっぱり美味しいなぁ・・・・
周囲のちょっとしたホテルより、ずっと美味しいと思います。

こちらのシェフは、レーズンサンドで有名な代官山の小川軒で修行されて、
三ツ星レストランを経て、ウェスティン東京の総料理長をされていた方だそうです。

これは、かなり昔の「CASA」に掲載されていた情報なので、
今でも、そうなのでしょうか・・・・

箱根には、表にはあまり出てこないけども、
そういう経歴を持つ方が、ひっそり、こっそり存在しているみたいです。

箱根の翠松園にも、なだ万の山茶花で腕を振るわれていた方が、
料理長をされていたり・・・・
(今は、わかりませんが・・・・)


■テラスで季節を感じながら
こちらのレストラン、何度も利用していますが、始めて外で食べました。

赤とんぼが、ひゅん、ひゅん・・・・と周りを飛び交っていました。
暑かった夏から秋への変化を感じさせられます。

そういえば、日本の国を蜻蛉の古称にちなんで「秋津州(あきつしま)」と
呼ぶようになったという話を、同じガラスの巨匠、
ガレを扱う大一美術館で知りました。

あきつとは『秋の虫』という意味ですが、
はじめは秋に現れるアカトンボを指していたようです。
いつからかトンボの総称になったらしいです。

日本の地形がトンボ(あきつ)が交尾している姿に似ていると、
神武天皇が言ったことから、日本を諸外国では、あきつしま
呼んでいたといいます。

ラリックの作品の中にも、蜻蛉が多いです。
ラリックも、日本のことを「あきつしま」と呼んでいたのでしょうか?
蜻蛉が2頭、並んだブローチがありました。
でも、これ、日本の形には見えないなぁ・・・・
ちょっと違う・・・・
なんてことを、もう一度、学芸員さんに聞きに行こうと、
私は一人、先にLYSをあとにし、また美術館に向かったのでした。

「コーヒーのおかわりできるから、ここでお茶を飲んで、
 時間、つぶしてて・・・」
私は、主人を残して会計・・・・


■会計をしていたら、
「生演奏付きガイドツアー開催日程」のことが書かれていました。

ミュシャとラリックの作品にまつわる曲の演奏に、作品解説を交える30分間
ロッシーニやスメタナの名曲と共に・・・・

スメタナの曲? もしかして、モルダウのことだったり?

なるほど・・・・「わが祖国」って意味は、
単に祖国の自然に思いを馳せたというだけの曲ではなかったのですね。
オーストリアに抑圧された中でミュシャは、ポスター作成にひと筋の光を見つけ、
その後、祖国のためにスラブ叙情詩を描き上げたわけですが・・・・

ちなみに「モルダウ」が、作曲された19世紀後半、
オーストリア=ハンガリー帝国(ハプスブルグ君主国)統治下にあり、
ドイツ語名で呼ばれていました。
今は、チェコ語名のヴルタヴァと呼ばれることも・・・

ミュシャは、スメタナのモルダウに啓発されてスラブ叙情詩を描いたのだと、
教えていただきました。
タイトルからも、抑圧されていた背景が伺えます。

部分、部分で知っていたモルダウでしたが、
そんな背景を持った曲出会ったことは知りませんでした。

ポスター時代のミュシャはあまり好きではありませんでした。
しかし、ミュシャが、叙情詩を描いたということで、見方が変わりました。
そのきっかけが、私も好きなモルダウをミュシャが聞いて啓発され
あの壮大な叙情詩へとつながっていたこと。

改めてモルダウを聞くと、単なる雄大なモルダウの流れ、自然への賛美だけでない
曲の背景に込められた、スラブ民族の思い、チェコの独立が、
込められていると思うと、同じ曲も違って聞こえてくるのでした。

   ⇒モルダウ「わが祖国」 (カラヤン)

「まだ、一人、残って、お茶をしていますが、いいですか?」
と出てくるときに、引き止められないように(笑)伝えたら、
ニコリとされて、
「承知しました・・・・」という答えが心地よく響きました。


最後の最後まで、いろいろなことを投げかけてくれる美術館でした。


=======================
【2013.9.12 記】 ギャラリートークのあとのランチ
館内で行われたギャラリートークに参加したら、
お昼の時間。さてランチをどうしましょう・・・・

美術館併設のランチでもいいのですが、
こちらの朝食がかなり、お得なのに対して、
ランチは、リーズナブルさに欠けます。

でも、あれこれこれから、お店を探すのも大変なので、
こちらのレストランに入りました。

ランチセットのメニューは一種類だけです。

通常、単品メニューに、いくらかプラスして、
ランチセットになるのですが、
こちらは、アラカルト方式。
サラダやスープをとると、かなり割高になってしまいます。

そこで・・・・

下記がセットになったランチを一つ。

  ・魚料理と、シェフより本日の肉料理
  ・朝どれ野菜のサラダ
  ・天然酵母の朝焼きパン
  ・香草で香りをつけたオリーブオイル

以上で1900円也
(ホットコーヒーはプラス300円でおかわり自由)


これと、「バーニャカウダ」と、「ヴィシソワーズ」を頼んで
シェアすることに。


これが以外にナイスなチョイスでした。
ランチセットの写真がなくて、ざんねん。

バーニャカウダは地元野菜を使った、
これでもかというくらいのたっぷり野菜。

ランチメニューは、いろいろな種類があって、
ちょっとずつちょっとずつ楽しめます。。

そんなに食べられないし、夕食のことを考えると、
これくらいが良い感じです。

最近は、至るところにバーニャカウダメニューがあって、
ソースは、本当にそれぞれのお味を出しています。

今回、はっきりわかりました。
私は、やっぱりバーニャカウダソースが苦手。
あのアンチョビの酸味? 塩気が、
苦手なんだってことが、わかりました。

でも、お野菜は新鮮でとてもおいしくて、
添えられた塩がピカイチ。

これ、もしかして、マルドン?

やわらかい塩味もそうですが、その特徴的な結晶でわかります。
聞いてみたら、やはり、マルドンだそう。

ちゃんと、野菜に添える塩に
シェフはこだわっています。


そして、主人が頼んだランチメニューの豚も絶品。

はっきり言っちゃいます。
ハイアットの一つ星のシェフが料理した豚よりもおいしかったです。
我が家では、こちらの味が好み。

会計の時の、そのことをお話しました。

「昨日、ハイアットでお食事だったのですが、
 一つ星のシェフがこられたそうですが、
 その豚のお肉よりおいしかったです」

恐縮されていましたが、厨房に伝えておきますって。

そして、
「大きな塊で焼いているので、
 美味しくなるのかもしれません。」
っていわれていました。


やっぱり、ここのレストラン、好きだな・・・

ちょっと高いなって思っても、
こういう満足感があると、
納得できてしまいます。

コーヒーも有機って言ってた気がしました。
意識せず飲んだのですが、おいしい!って思って、
そういえば・・・・って思い出しました。


==========================
再訪【2012.9.19 記】  
美術館のレストランで箱根のモーニング (2012.8月 訪問)

ラリック美術館は、3年連続の来訪です。
併設されたレストランの朝食の評判がよく、
常々、利用したいと思っていたのですが、
宿泊をすると、そちらで朝食をとってしまうため、
なかなか利用する機会がありませんでした。

今年の前泊のホテルレストランがちょっとイマイチだったことが幸いし、
朝食はそちらでは取らずに、やっと念願のLYSのモーニングをいただくことができました。
オープンそうそうに訪れた誰もいない店内。

スタッフさんの案内で、
店内の奥、オリエント急行の列車も見える位置に案内されました。

うまく言葉で表すことができないのですが、
さわやかな空気感と、しゃきっとした接客。

  「お写真撮影してもいいですか?」
  の確認に「もちろんです!」とニコッとされた笑顔。
  この「もちろんです」というお返事も始めてのことで、
  何か新鮮でした。

だれもいない店内を独り占めしながら、
すがすがしい朝を迎えることができました。
心地よい空気に包まれていると、
次第に来店客も増えてきます。
しかし、それまでの雰囲気を壊されることなく、
静かな時間を過ごすことができました。

こちらでは野菜の地産地消の取り組みがされており、
地元野菜を使った朝どれ野菜のサラダが評判です。

モーニング1200円には、
サラダにジュース、卵料理、ラタトゥイユ、ヨーグルトなど、
ひととおりのメニューがそろっていてお得感いっぱい。

ベーコン、パン、コーヒー・・・・
それぞれの素材も吟味されているようで、
丁寧に作られていているのが伝わってきます。

泊まったホテルのアメリカンブレックファーストは2100円でしたが、
それと比べたら、雰囲気も味も、素材も、
絶対にこちらのモーニングがいいだろうと確信できる内容。

多くのホテルの朝食のサラダが作り置きであるらしいことを考えると、
朝採りの採れたて野菜で作られる、こちらのサラダは、
決して、作りおきではないことは、一目瞭然。
(ドレッシングはフレンチタイプで好みではなかったのですが、
 素材で食べることができてしまいます)

雰囲気、内容、コスパ、すべてにおいて、
ここで朝食をとるという選択は、我ながら大正解と自画自賛。

何気なくモーニングセットがのったトレーを手にしたらなんと、あの重厚感。
オリエンタル急行内で食べたティータイムのあの食器の重さが、
手に伝わってきます。

コーヒーもおいしい。私ごのみと思いながら、何杯かおかわり。
有機コーヒーでした。

有機コーヒーって違いがわかるものなのかな・・・と思っていましたが、
先入観なくおいしいと思えたことで納得。
(もしかしたら、ブレンドが好みだったのかもしれませんけど 笑)

パンにつけるオリーブオイルがおいしかったので、
どこのオイルか伺ってみました。

何か沈殿物もあったので気になっていました。


すると、こちらのオリーブオイルは、どこのものというのではなく、
シェフがハーブや塩(?)などいろいろなものをブレンドして
調合したものなのだそうです。

もしかすると沈殿物は、にんにくのすりおろし?
あるいはたまねぎだったのかもしれません。

オリーブオイルも、そのまま出すのではなく、
ひと手間かけるこだわりを感じさせられました。
そのオイルに、天然酵母のパンは、
お互いをひきたてあっています。


その日は、美術館主催のバードウォッチングが行われました。
ゆったりモーニングをすませて、
館内の見学をしてから、午後のウォッチングに参加しました。


後日談
先日、おうちカフェ風のお店に置かれていた、
美術館のカフェ特集の雑誌を見ていたら、LYSが取り上げられていました。

こちらのシェフは、有名ホテルで腕を振るわれていた方だったようです。

何か違うと感じさせられたのは、
そのせいだったのかしら?(笑)


数年前にランチをして以来のレストラン来店でした。
雰囲気、接客、そしてそこを利用するお客さんも、
美術館の展示物の一つのようで(?)
いろんな条件が整った朝食でした。


箱根価格というものをいろいろ考えさせられました。
・ホテルに入った老舗和食の朝ご飯のつくりおきと思われるサラダ  \2300
・ホテルのアメリカンモーニング                    ¥2300
・ホテルのカフェで、半分以上残してしまったとろとろオムレツ  ¥1500 +650円コーヒー
・細やかな接客、上質ホテルで満足できたモーニング        ¥3300
・芦ノ湖を望むロケーションのよい場所でのイタリアンランチ   ¥1800(ピザ)+ 450円コーヒー
・トレーナーで接客される界隈では評判らしいイタリアン     ¥1800 ピザ+800円カプチーノ

そして
・雰囲気、素材、接客ともに満足できた美術館モーニング    ¥1200円


これらのどれもが箱根価格なんだと思いました。


こちらのランチは、ちょっと割高館を感じさせられますが、
朝食は、箱根標準を考えると、かなりお得感があると思います。


---------------------------------------
【2011.9.12 記】 オリエント急行の旅とティータイム 時を超えて
(2011.8訪問)

ル・トランへ移動  ⇒ こちら


■高い入場料?

ラリック美術館のレストランLYSに併設された特別展示 ル・トラン。
こちらはオリエント急行のサロンカーで、車内にはラリックの作品が室内装飾として施されています。
そのサロンカーで、ラリック作品を見学しつつ、ティータイムを楽しむことができます。

往時を想像させる豪華列車の旅と、ラリックが手がけた車内装飾や工芸品、そしてお茶

美術鑑賞に値段のことをいうのは、はばかられますが、特別展示「ル・トラン」は2100円。
ラリックの入館料1500円よりも高い値段設定です。

電車の中を見るだけなのに、入館料よりも高い値段なんて…
観光地は価格が高いのは常ですが、
とりわけ箱根には箱根価格というのがあり、
他に比べても高めの設定です。

現に多くの美術館がありますが、中にはオーナーの趣味で作品が集められ、
これみよがしに展示されただけという印象を受ける私設美術館もあり、
ラリック美術館もそれと同じだろうと思っていました。

実際に訪れてみると、オーナーのラリックに対する熱い思いや、
それらの作品を展示する場所選びも、単に集客するだけを目的としていない
ラリック作品にふさわしい自然との共存も考えられているということを感じ、
百聞は…と「ル・トラン」を見学してみようと思いました。


■アミューズメント?

初めて美術館を訪れたのは5年前、
「ル・トラン」の見学をしたのは、4年前ぐらいでしょうか?

まず最初にビデオを見ます。
案内役の方の「出発しま〜す」という号令。
ああ、オリエント急行の旅を模したエンターテイメント空間なんだ。

ディズニーランドのアトラクション仕立てのような、
一種のアミューズメントなのだと思いました。

この電車はかつてオリエント急行として、パリ-イスタンプール間を走っており、
その後、日本にやってきた時の様子が上映されます。

イスタンプールは、オリエント(東洋)の入口として位置づけられ、
オリエント急行の名となったのですが、
東洋の玄関を越え、正真正銘のオリエントにやってきたのです。

このビデオを見た時点で、2100円はもう、高くはないと思えました。

沼津港に着き、そこから高速、乙女峠と運ばれる様子、
そしてル・トランが納められる建物は、まだ建築途中です。
出来上がる前に、車両が設置されるという、手厚い歓迎を受け、
今、こうしてここに存在していたのです。

単なるコレクションの域をもう超えていると思いました。
並々ならないラリックへの情熱が感じられるビデオでした。

ビデオ終了後、一旦、その場から降り、
電車の後ろから車内に入ります。


■大きな座席

座席に座り、車内をしげしげ観察。

主人が、
「この椅子、どうやっていれたんだ?」と…

な〜に、馬鹿なこと言ってるのかしら? と、
椅子の大きさと、入口を見ると、
どう考えても入れることができないサイズ。

「窓からでも入れたんじゃない?」
と言ってはみたものの、窓は2重窓になっていて、
入れることができなさそうです。

「なんとかして、入れるのよ…」と

話していると、
車掌(?)さん役の案内の方がいらして、
「出発進行〜!」の合図とともに、車内の説明が始まりました。


椅子はとても豪華なもので、当時、ドレスを着て座ってもいいようなサイズになっていること。
椅子の張地は、当時からのままで張替えが行われていないこと。
クッション材は藁なのだそうで、それもそのままなのだそうです。

その椅子は、往時のセレブやアガサが座っていたかもしれない。
そんなことを想像させ、時空の旅へも誘われます。

そして、「この椅子をどうやって入れたかというと……」
と先ほど話していた話題が(笑)

なんと、入口からも、車両の窓は、風防ガラスがあり入らないサイズなので、
車内で組立たそう!

な〜に言ってんだかと思ってましたが、
なかなか鋭いとこに目をつけていたようでした(笑)

美術なんて全然興味がなくても、おもわぬことを指摘したり、
自分では気づかない着眼点があったり、
一人で訪れるのとは違う楽しみが加わります。


■車内の装飾 備品

テーブルに置かれたランプの重さ。
運ばれてくる食器のトレーの重さ。
テーブルの折りたたみ構造… 
ガラス作品

それらのお話に、タイムスリップしていくかのように、
列車が時間のレールをさかのぼっていく錯覚をさせられます。

そんな説明のあと、ティータイムのお茶が運ばれてきます。

「それでは、しばし、オリエント急行の旅をお楽しみ下さい…」
と自由なティータイムの時間に移ります。

それは、あたかも列車の旅を本当にしているかのような、
とても優雅な時間でした。

1900年代の初頭。
このような列車を利用し、ドレスを身にまとい車内で踊り、
お茶の時間を過ごし、お食事をしながら社交を重ねて、
そしてオリエントという東洋の玄関口まで旅行を楽しんだ上流階級の人々。


その人たちと同じ空間に、今、自分がいること。
その息遣いが、この椅子やテーブルに染み込んでいて、
聞こえてきそうなそんな機会を提供していただいたことが、
ありがたく思えました。

今、自分が座っている椅子は、
列車に乗ることすらままならない時代に
優雅に旅にでかけた何人もの人々が腰掛けてきた歴史の遺産で、
その歴史に自分も加わり、シートの上に重ねさせてもらっていること。

アガサ・クリスティーの「オリエント急行殺人事件」によって、
この列車をより有名にしたと思うのですが、
アガサ・クリスティ本人も、考古学者の夫が中東方面に赴く際に、
オリエント急行に同伴して乗車していたそうです。

また各界の有名人、歌手や女優さんも乗車したことがあるそうなので、
それらの方が触れたかも、もしかしたら座っていたかもと想像を膨らますだけで、
楽しくなります。


「列車の旅っていうのもいいねぇ〜
 今度、列車で北海道でも行こうか・・・」と、
かなり真剣にそれを考えていて、
この旅行が終わったあと、実際に調べ初めていました。


■優雅なティータイム

お茶はポットで提供され、カップに3杯ほどの量があり十分です。
その時々で、3種類のジャムがあり、お茶に入れると味の変化も楽しめます。
お菓子も季節によって変わっているようです。

2100円は高いという感想もありますが、
レストランのお茶が600円にケーキ800円と考えると、
レストランでお茶をするつもりで、こちらの特別サロンカーで、
貴婦人気分(笑)を味わいながらと思えば、十分満足できると思います。

また、テーマパークのアトラクションに、
お茶がついたものと捉えてもいいのかな… と思いました。


■価格に対する価値観

特別展示の「ル・トラン」
高いからやめた… と思う方もいれば、
もともと関心がない方もいらっしゃると思います。

一方、高いなぁ… 
でも試しに入ってみようと思う方。
そして、入ってみたら、相応の価値があってよかった…と思える方。
やっぱり、高すぎ〜 と感じる方。

あるいは、もともとラリックや美術に関心があって、これを目的に訪れる方。
目的が美術品としてのル・トランではなく、電車の方に興味のある方…

この展示品に対して、いろいろな見方があるのだろうなと思います。
そんなわけで、この場所は、その人の価値観や興味がどんなところにあって、
どのようなものの捉え方や、感じ方をするかが現れる場所のような気がしました。


まず最初の入口で、 2100円が高いと感じて、
でも、入ってみようと思えるかどうかで、分かれる気がします。

そして、よかったと思っても、
もう一度、行ってみよう… と思えるか、
一度、入ればいい… と思うか、


私はもう一度、行ってみようと思うほどでした。
そんなわけで、今年(2011)再訪しました。

最初に訪れた時は、写真禁止。
ところが、写真がOKになったのだそうです。

写真撮影の要望が多かったとのこと。
せっかく見学したのに、写真が撮れないのは残念という声は、
大きかったようです。
そして、オーナーからもフラッシュをたかなければOKと
許可が出たとのことでした。


■再訪してみたら

さて、2度目の感想は…  というと


案内役の方によって全く雰囲気が違うのです。
もし、最初の訪問の時、今回の方だったら、
あれだけの感動は得られなかったと思います。

ここをイマイチと感じてしまうというのは、
自分とは価値観が違うとまで思っていたのですが、
今回の案内では、そう思っても仕方がないと思いました。

やはり、こういう場所でのよさって、出会う人によるところも大きいと思いました。


それと、45分の進行の変化もしていました。

車内に案内されたとき、すでにテーブルには、
お茶がセットされていて、名前が呼ばれて席につきます。

そして解説がないまま、お茶をどうぞ…と、
ティータイムが先なのです。

これはいただけません。
やはり、この列車のいろいろなお話を伺った上で、
その空気感を味わいながら、お茶を飲むことに意味があると思うのです。

また、個々の案内のキャラクター性もポイントのようです。
最初の時は、エンターテイメントとして確立していました。
このスタイルが、ル・トランの案内だと思っていたのですが、
もしかすると、個人にゆだねられているのでしょうか?

そんなわけで、評価に悩みます。
ここはぜひおすすめしたいところだったのですが、
案内役の方によって、大きな差があることがわり、
私がいいと思った満足感を、いつも得られるわけではないようでした。

これまで、人におすすめしてきてしまったのですが、
この状況だと、おすすめしにくいなって感じです。

好みの差もあるかもしれませんが、
以前のエンターテイメント性ある案内が提供されることを願って、
初回、訪れた時の評価をつけました。


◆レストラン・美術館 お得情報

以前は、入館料が必要で、半券を持っていれば、1年間はレストランの利用が可能でしたが、
今は、入館しなくても利用可能です。

駐車場は、300円かかりますが、少し離れたところに
無料の第2駐車場があります。

美術館も入館予定の場合、東名の海老名SAに1200円の割引チケットが売られており、
ここでは、駐車料金(300円)が無料チケットがいただけるのでお得。

  • ラタトゥイユ

  • 野菜スープ

  • 鳥のハンバーグ

  • サラダ

  • パン

  • オリーブオイル

  • ヴィシソワーズ

  • バーニャカウダ

  • 選べる卵料理。オムレツ、スクランブル、目玉焼きから。手前のオリーブオイルがおいしい!

  • 地産地消のお野菜。

  • 別注文のビシソワーズ(500円) オリーブオイルがかかってます

  • タルトとお茶 3種のジャムを添えて

  • オリエンタル急行の食器

  • テーブルセッティング

  • 上流階級が座っていたであろう椅子

  • この幅の通路からは椅子は入りません

  • ラリック作品

  • 駅舎を模したと思われる展示館

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店舗基本情報

店名 LYS (リス)
ジャンル フレンチ、カフェ
お問い合わせ

0460-84-2255

予約可否

予約不可

住所

神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186-1 箱根ラリック美術館内

交通手段

強羅駅から4,108m

営業時間

[朝食]
9:00~10:00(L.O.10:00)
[ランチ]
11:00~16:00(L.O.)

朝食営業、ランチ営業、日曜営業

定休日

年中無休

予算(口コミ集計)
[昼]¥1,000~¥1,999

予算分布を見る

カード

(VISA、MASTER、JCB、AMEX)

サービス料・
チャージ

ランチはなし

席・設備

席数

200席

(テラス100,室内100)

禁煙・喫煙

完全禁煙

駐車場

・第一駐車場 無料  ・第二駐車場 無料

空間・設備

オシャレな空間、落ち着いた空間、席が広い、オープンテラスあり

携帯電話

docomo、au

メニュー

ドリンク

ワインあり

料理

野菜料理にこだわる

特徴・関連情報

利用シーン

知人・友人と

こんな時によく使われます。

ロケーション

景色がきれい

ホームページ

http://www.lalique-museum.com/caferestaurant/index.html

初投稿者

chiakipenguinchiakipenguin(180)

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