麺や食堂のセカンドブランド店　味もリーニューアルされてパワーアップ : ラーメン うづまき

【2016.05.03再訪】
この日、久しぶりに厚木で仕事がありました。そのついでに昼飯を食べに久しぶりにこちらの店へ。
15：00頃店到着。実に中途半端な時間。こんな時間でも通し営業をしてくれる店はありがたいです。しかし連休の真っただ中の変な時間でお客さんは誰もいません＾＾；
店の外観は…最後に訪問した時に比べると随分と賑々しくなりましたね。しして屋号が『ラーメン うずまき』に変わっていました。
店の中では、店長と思しき女性と、男性従業員の二人体制でした。お客さんがいないので店の掃除などを行っていたようですが、私が入るとすぐに対応してくれます。
券売機ではこの店ではまだ食べたことのなかった「濃厚つけ麺(800円)」の食券を購入。店員さんに渡すと麺大盛無料とのことだったので、ありがたく大盛でお願いいたします。待つことしばし。

概ね10分ほど待って出てきた私のつけ麺は、見るからに濃厚そうなつけ汁です。麺も太麺。
まずはつけ汁を混ぜずにレンゲで一口いただいてみます。予想通り、超濃厚な鶏白湯スープです。味付けは醤油がベースとなっているようで、以前食べた塩味とはだいぶ味わいが違っています。ほんのり魚介の風味も感じられます。更につけ汁表面に浮かんだ魚粉を混ぜ合わせると、煮干風味が強く感じられるようになって、以前食べたメニューに比べるとジャンク感が強くなりました。非常に独特で旨いです。

麺は加水率中等の太麺でした。自家製麺です。もっと加水率が高めの麺を想像していましたが、予想よりも低めで、したがって重みがあります。本家の『麺や食堂』の麺もそうですが、噛みしめると粉の旨みがしっかり感じられる自家製麺は旨いです。重量感があり、なおかつ大盛にしたのでかなりの食べ応えでした。

チャーシューはつけ汁の丼に沈んでいます。これはラーメンに入るものを食べやすく小さく刻んだものと思われます。結構な量が入っていて良心的です。

最後にスープ割をお願いすると、寸胴から鍋に移されて温めたものを専用の器に注いで提供されます。お好みの味になるまで割ってくださいとのことでしたが、全部入れるとちょうどよい味の濃さになります。これは元のスープのベースと同じものでしょう。濃厚な鶏白湯スープ。そのまま飲んでみると、鶏ガラを炊き上げた水炊きのスープみたいに濃厚です。そして魚介はほんのわずかに感じられる程度。豚骨なども一部使っているようですが、全面的に鶏ガラが感じられました。

最後に食べたのは2年も前でしたが、その時のことを思い返しても更に濃厚になって、ジャンク感が強くなった気がします。これはこれで美味しいです。しかし、私の好みはやはり、濃厚な中に不思議な繊細さを感じさせる塩味の方ですね。この店も来ない間にいろんなメニューが登場しているようなので、機会があればそれらも食べてみたいものです。


【2014.03.13再訪】
仕事で某所に出かける途中に久しぶりに食べてきました。初めて食べたのが前回のレビュー。したがって既に三年以上の歳月が流れていたのでした。時の経つのが早くて怖くなります。
12：50頃に店到着。お昼休み時間がもうすぐ終わろうという時間ですが、店内は8割方席が埋まっていました。前回は醤油味を食べたので今回は塩味を食べてみようと思ったわけですが、券売機に「ゆず塩そば(880円)」という『麺や食堂』と同じようなメニューがあったので思わず購入。ついでに「半ライス(100円)」も買ってカウンター席に座ります。

店内はすでに少しリニューアルされたかな？当初の事が良く思い出せません。営業時間や定休日も見直しされたようで、最近のラーメン店には珍しく中休みを取らずに通しで営業してくれるので、こんな風に中途半端な時間に出かけなければならない時に重宝します。

そして味の方も、開店当初のスープからリニューアルされたようです。『麺や食堂』が神奈川淡麗系を代表するような清淡で優しいスープであるのに対し、こちらの店のスープは超濃厚鶏がらスープ。その濃度はちょっと粘度を感じるほどで、水炊きの出汁に近いものを感じます。
動物出汁特有の臭みは一切なし。非常に濃厚な鶏がら出汁に、柚子の果汁が加えられているものと思われます。その味がダイレクトにきます。『麺や食堂』にも同じように柚子果汁を加えたメニューがあり、その対比が面白いです。柚子が苦手な人には絶対に受け入れられない味ですが、逆にこの手を好む人には絶対にお勧め。

麺は自家製麺。これまた『麺や食堂』とは差別化がされていて、やや太めの平たい断面をした低加水麺。茹で加減はややかためで仕上げてあり、コシがしっかりして良くスープを持ち上げ、その濃厚なスープに負けません。麺は大盛（1.5玉）は無料サービスだったのでお願いしました。推定200g前後。かなりの食べ応えになります。

チャーシューはバラ肉です。肉質がしっかりして流行のトロトロではないですが、スープに浸して脂身が柔らかくなると絶品。味付けも優しくスープの味の邪魔をしません。

最後に一緒に注文した半ライスに残ったスープをかけてみました。柚子果汁が強いのでどうかなと思いましたが、非常に良く合います！鍋の後の雑炊を食べているようでした。

本厚木駅周辺は本当にラーメンの名店が沢山です。駅近辺のラーメン店をローテーションするだけでも十分なラーメンライフを堪能できますね＾＾


【2010.12.05初訪】
大好きな『麺や食堂(ブラジル)』のセカンドブランド店が12月3日ついにオープンしました。
実は12月2日にメール会員限定の試食会が開催されていたのですが、夜だったので行く事が出来ませんでした。
今回は仕事で厚木に出向く必要があったので、是非行ってみようと！

18：30頃の訪問。前客は4人ほどで空いていましたが、私が入るなり次々にお客さんが現れ、ついには待ちが出ました。相変わらずラーメンのタイミングだけはよろしい。
今度の店は、今のところ醤油味一本のようです。先ずは基本だよな！と思いながら券売機前で「中華そば」のボタンを押そうと思ったけれど、やっぱり味玉も食べたいな…というわけで「味玉そば(790円)」を購入。更に「豚ばら丼(330円)」何て気になるものがあったのでついでに購入。待つことしばし。

出てきたラーメン。『麺や食堂』同様見た目が美しいです。
スープはちょっと濁っていて、煮干と鰹節の香り。飲んでみると、豚骨と思しき動物系出汁が先に感じられ、後から煮干と鰹節の味と香りが主張してきます。海鮮系の乾物が由来であると思われる甘みがあるスープで、『麺や食堂』のスープとは方向性が違っています。面白いスープです。和歌山ラーメンのスープを白濁させずに、魚介系出汁を強く主張させたイメージを持ちました。
カエシも強く感じられ、『麺や食堂』の“淡麗”路線とは明らかな差別化が出来ています。甘さに評価が分かれそうですが、なかなか旨いです。

麺は自家製。『麺や食堂』の製麺室で作られているそうです。平打ちの中太麺。麺は『麺や食堂』と同じような細麺だろうと想像していたので意外でしたが、これが旨い。やや柔らかめに茹でられた麺は小麦の香りがしっかり感じられ、スープを良く掴みノド越しが抜群に良いもの。さすがです。

チャーシューは巻きバラ。柔らかく煮込まれ、良く味が染みていますが甘みは逆に控えめで、スープに馴染んでいます。
味玉は『麺や食堂』と同じではないでしょうか。黄身が濃くてトロトロ。味付けも良くてとても旨い。
メンマはシャキシャキして味付けが優しいのは好みでした。

「豚ばら丼」は薄いバラ肉を薄めの味付けで煮込んだものをアツアツのご飯に乗っけ、浅葱がまぶされ、更に酸味のあるタレがかけられたもの。サッパリしています。かなりの量があるので、ラーメンと一緒に食べるとお腹いっぱいになります。

さすがに旨いラーメンを提供してくれました。
『麺や食堂』の淡麗なスープを想像して行くと、比較的濃厚なスープで驚くかもしれません。逆に『麺や食堂』のスープはサッパリしすぎで甘みが足りないと感じる方にはぴったりはまりそうな気がします。
今後も進化してゆくだろうと思います。注目の一軒です。