やけに和む♪ : 竹仙

私の所からだと結構遠いのですけれど、是非行ってみたかったお店。
只今の口コミはたった２件ですがお二方とも好評価。
単にそればかりでなく、これは私の趣味に合うに違いないという予感がしていたのでありました♪

ところが実は、このお店のことを気にしていながら気づかないまま前を通りすぎていた経験あり。
もちろんそのときはこのお店に入ろうとして歩いていたわけじゃないのですが、どんなお店か見て置こうと思っていたのに・・・

まあそんなわけで今回は抜かりありません。
旧２４６、県道４０号横浜厚木線の天台小学校入口と陵北小学校入口の間、谷底の比留川より海老名-寺尾台-天台小学校入口側へ少し登ったところというのを頭に叩き込んで置きました。
お店に着いたのは午後１時直前。
外から見るとかなり小さなお店と言う印象ですし、正直なところ知らなければ敢えて入ってみようと思う感じじゃありませんねぇ～
ところがお店に踏み込んでから受ける印象は入る前と随分違います。

小上がり（だったかな？）に陣取って新聞を広げていただいぶお歳のオバチャンからすかさず「どうぞどこでも座りやすい席へ」と声がかかり、他の方の口コミでも触れられていたお姉さんも即座に反応。
そして店内が割と明るいんですね。
また建物も椅子やテーブルもたしかにだいぶ草臥れた感じのする一方、中華屋さんにありがちな油っぽさがないというか綺麗に保たれています。

入る前に予期したよりは幾分広い客席に、先客はスーツ姿の２人連れ。
私はその奥のテーブルへ、道の方を向いて陣取らせて貰いましたが、やはりどことはなしに面白い雰囲気ですねぇ～！
交通量の多い４０号線沿いなのにも関わらず、店先の駐車スペースの分だけ建物が奥まっているせいか落ち着かない感じはありません。
お店の気持ちの良い応対や適度な草臥れ方に、初っ端から妙に和んでしまいました (^o^;v

さて注文ですが、暑いなかだいぶ歩いてきておりますので汁物は無理、というかその辺最初から織り込み済みで予めの心づもり通り、五目ヤキソバ￥660 と餃子￥390 をお願いしました。
まあ概ね低価格のこのお店にして、幾分値の張る選択をしたことになるのかもしれません。

待つこと暫し、お姉さんが五目ヤキソバとスープを運んで来てくれました。
スープの器は中華風じゃありませんし、乗せてきたのはトレイというより木のお盆、
やはりどことなく変わってるというか、独特の雰囲気なんですねぇ～

それはそれとして、五目ヤキソバは見るからにボリューム感あり。
お皿の縁に盛った辛子が、実にたっぷりなのに安心感。

具材と餡にすっかり覆われた中からヤキソバを引き上げてみますと、部分的に焼き目がつけられ食感に変化あり。
そして餡が水っぽくないんですね。
そのせいもあってか、具材と餡にすっかり覆われているにしては、ヤキソバの食感もそれなりに楽しめる仕上がりです。

お味は濃いめというか餡にしっかり味がつけられていますが、くどくならないくらいで踏み留まってますねぇ～
もとより具材が豊富で表に並べられたものもありますが、餡に埋まってる具材も少なからず。
堂々と存在を主張しているチャーシューもかなり美味しいのですが、それとは別に豚肉とか海老やら烏賊やら、餡の味とは別にそれぞれの味わいがしているのがいい具合です。

スープは良く吟味し損ねてしまいました。
ちょっとね、口コミが間遠になってるせいもあってか、注意力散漫だなぁ～(^-^;;
でもアタリマエにさっぱり美味しい中華スープでありました。
ただどうもこのお店は、スープに蓮華は添えてこない流儀の模様。
近頃の私はそれで別に無問題なのでありますが・・・

餃子もねぇ、ちょっと漫然と食べてしまったような・・・
いやいや、たいへん美味しい餃子だったのです！
サイズ的にやや小振りとも見えますが、厚くはない皮にぷりっと包まれているので、充実感があります。
中身は私の期待する路線そのもので、お肉の存在感もあると同時にニラなどの野菜の味にも不足なし。
肉汁が溢れるなんて邪道の演出はされない、実に品行方正に美味しい焼き餃子なのでありました♪

あとね、細かいことですが・・・
餃子に私は醤油と辣油を付けて頂きます。
即ち酢抜きなんですが、そのぶん辣油をたっぷり使うんですけどね。
ふと気付けば、こんなに快適に辣油を注げることって、ことによって珍しいかも！
出の悪い容器を振ったり、お尻に回ってしまうのを慌てて定位置に戻すとか、容器を掴んだ指がべたべたになるのはむしろアタリマエ…みたいにいろんなパターンがありますけれど、辣油を小皿に注ぐのってなんらかの小さな難儀が付き纏うのが普通だと思うんですが・・・
そんなことは一切なし！
そういうところに行き届いた中華料理店って、ちょいと珍しいかもなぁ～♪

評価は全般にやや甘く倒れた気がせぬでもないのですが、別に甘々というわけではありません。
ただまあ、五目ヤキソバと餃子だけでそこまで評価するのは、ちょっと早いかも・・・という気がせぬでもなし（再訪する気満々！）。
だけどいちいち触れなかったことも含め、好印象のこと多々。
それらを買わずにどうするといったところでしょうか♪