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から揚げ無血開城
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のれんは無し、のぼりはある。まる角
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から揚げ丼360円
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がらんどうは優しさから出来ていた
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絶対に良い子になるだろ
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メニューはこれ
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むね肉は思うよりハードじゃないから
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わさび味のペンネが涙腺にツーン
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店内だと味噌汁付き
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現代の勝海舟
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殺風景な店内は心がスィートルーム
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厚木あんちち
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店舗情報（詳細）
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店舗基本情報
| 店名 |
閉店
手づくり まる角
|
|---|---|
| ジャンル | 丼、からあげ |
| 住所 | |
| 交通手段 |
神奈川中央交通バス（大和駅西口ー鶴間駅・西廻り）で神奈中クリーニング前下車 鶴間駅から660m |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算（口コミ集計） |
|
| 支払い方法 |
カード不可 |
席・設備
| 席数 |
5席 （カウンタ５席） |
|---|---|
| 個室 |
無 |
| 駐車場 |
無 |
特徴・関連情報
| 利用シーン |
|
|---|---|
| 備考 |
テイクアウト専門、電話オーダーで受取時間指定可、イートイン可 |
| 初投稿者 |
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なにやら怪しい外観
とーぜん暖簾もない
「アルコール類持込み禁止」と書かれた貼り紙
外から覗くと物凄く殺風景な店内
あ、こりゃプロが行く店だ
オレじゃねえや。と踵を返し、立ち去ろうとした時…
「おまえさん、知りもしないでプイとソッポ向くのかい？だいたい、知ってから行こうというのが良くない。何も用意しないでフイと行かなきゃ、世の中なんか広がらないもんさ」
勝海舟である
西郷隆盛と一緒に江戸城無血開城を実現させた勝海舟。「西郷さんよ、無駄に日本人の命を失わせないでくれよ。オイラが頼んでんだよ」
庶民を愛した勝海舟の言葉が聞こえた気がしたので、帯を締め直し、店内へとむかった
(前日見たテレビに影響されていた)
まる角は弁当屋だ
立ち食いOKの貼り紙通り、殺風景なカウンターだけあって、店内はがらんどう
店内で食べると言うと、まあ構わねえよと答えたのは、少しトラック野郎の頃の愛川欽也似の店長。御歳78だそうだ
●から揚げ丼 360円
写真を撮る僕に、ニヤリと笑い
「なんかウチの店に珍しいもんでもあんのかい？」
そして堰を切ったように話だした
「ウチはよう、子供たちが小遣い銭持ってコロッケやから揚げを買いに来るんだよ。だからテーブルも置かねえ、酔っぱらいなんざお断りなんだよな。かわいい子供たちが安心できねえじゃん」
なるほど
たしかに後ろのガラ空きスペースには子供の遊び道具がいくつもある
さしずめ駄菓子屋か町の社交場ってトコだな
真っ黒いから揚げは、ニンニクもしょうがも醤油も効いてた。そう言えばこんな色のから揚げ久しぶりに食べたな
けど、お世辞じゃなく旨かったですよ
なんか、いつの間にかキツネ色のヤワなから揚げに慣らされていた自分がちょっぴり恥ずかしかった
何様だ。とすら思った
グルメか？てめえは。と思った
少し小ぶりの弁当箱に、きっとできる限りのから揚げが敷かれていた
「小遣い持っていける店が減ってんだよ。子供が元気に外で遊べない町なんか良かねえんだよ。オレはそう思って…店やってんだ」
体温が熱い、話が長い、理屈っぽい
けど、そう言う男たちが日本を救ったんじゃないかな。江戸城を無血で開城させたんじゃないかな？
店長の想いみたいに真っ赤な紅生姜がヤケに辛かったし、全て注文から作り始める弁当はきちんと温かかった
360円
名もない個人店の精一杯の価格じゃないかな。
これが「手づくり まる角」の正体です
勝海舟にも店長にも、逆立ちしたって及ばねえ