完成度を増した元直系店出身の家系ラーメン : 家系ラーメン クックら

直系のラーメンが食べたくなったので、少し足を延ばしてこちらへ。
マイナーチェンジ後は初めてになる。

先客は２名、後から５名。土日は並びが凄そうだけど
平日のお昼時なのでこんな感じかな。

入って右側の券売機で
　中盛チャーシュー(\910)+チャーシューまぶし(\180)を購入。
お好みは「普通」で。

若くて可愛らしいバイトさんは不在。
相手はお髭の男性なので「君かな？」は次回以降に。

スープは大寸胴２本の本格派。茹では深ザル。
麺は増田製麺。男性２名によるオペレーション。

ちゃんと毎日スープを炊いている寸胴は見るとよくわかる。
特に寸胴内部は一目瞭然。

麺方兼スープ番をしている店主の調理する様は真剣そのもの。
茹で加減のチェック、スープのチェック。

直系や本流でも全くやらない店があるなかで
きちんと基本通りのオペレーションをしている。
今日ばかりは、食べる方も真剣に食べようという気持ちになる。

こういう風景が確認できるのもオープンキッチンならでは。
７分くらいでラーメンとチャーシューまぶしが同時に到着。

まずはレンゲを使わずにスープを一口。
直系独特の醤油が前面に出たかえし。

豚骨と鶏ガラ+αが充分に出た味わい深いスープがとても美味しい。
スモークされたチャーシューと鶏油が合わさりとても良い香り。

麺は去年の６月くらいまで直系のお店で使っていた
加水率低めの太い平打ちタイプ。酒井の特注麺を見事に再現している。

茹でるのに時間は掛かるのだけど、お客の回転よりも
味を重視すのであれば、このタイプの方が味わい深い。

麺箱は確認できなかったけど増田製麺の仕事なら理解できる。
私は味で酒井に勝つ可能性があるのは増田だけ。だと昔から思っている。
正直、言われないと増田だと分からないはず。

強いスープを受け止められる麺は、やはりこのくらいの太さが
バランスが取れている。

チェーシューが肩ロースになった。大きく厚みがあり食べ応えがある。
余分な脂身を下処理のときに削ってある仕事ぶりが憎い。

価格高騰で話題の海苔は昔から家系店で使われている品質のものが３枚。
スープを吸ってご飯によく合う。

チャーシューまぶしはそれだけでもちゃんと食べられる具の量。
サイドメニューの域を超えている味で、これだけで腹いっぱい食べたくなる。

ここまで褒めちぎったけど、やはりネックは深ザル。
有料オプションでも良いので平ザルがあれば、絶対にそちらを頼むかな。

あとはチャーシューがとても美味しく、それだけでも料理として成立するレベルだけど
量を食べると後半飽きてくるかも。まあ、これは私の好みや加齢もあるのかな。

直系を目指すのではなく、負かしにいった完成度の高い家系ラーメンであると思う。
非常に美味しかった。ごちそうさまでした。

相模大野に王道家で修業したお店が開店すると聞いたのは
体調を崩す前。涙を呑んで開店初日の訪問は諦めた。

著名レビューワー。別名「家系のカリスマ」calif殿　は開店初日に。
家系に精通しているtaro殿に至っては２度も行っている。

己に問う･･･果たして￥390の時に１度も食べずに「家系が好き」とか
胸を張って言えるのだろうか･･･　であれば

もう「死ぬほど痛い」とか言ってられないので、
全てに目をつぶり、今日だけ？緊急参戦！

11:45頃到着。お店は２Ｆにある。
私より少し遅く現場の方々が大勢押し寄せたので早くも満席になった。

階段を昇った正面の券売機で
　ラーメン(\390)+ライス(￥50)+海苔(\100)
を購入。若くて可愛らしい女性が好みをすぐに聞いてくる。

お好みは「君かな？！」じゃなく、今日も「無し」で。

厨房のスタッフの方に
「写真を撮っていいですか？」と聞いたら

「チャーシューまぶし、美味しいですか？」と聞こえたらしく
丁寧に商品説明をしてくれた方。どうもすみませんでした。<(_ _)>

前回の吉村家でちょうど売り切れで食べ逃したので
どうせなら　まぶし　頼めば良かった。（ささやかな自粛モード）

麺箱は見えない。上記２名のマイレビ殿の写真で増田なのは分かっている。
ただし、どのタイプを選んだのかが、とても楽しみ。＾＾

茹では深ザル。注文と同時に麺入れしているので
不必要な待ち時間がなく提供されるのは良いと思う。

さて。５分くらいでラーメン到着。
まずはレンゲを使わずにスープを一口。

ほぼ直系の味。出汁もちゃんと取れている。
鶏油の風味も良いと思う。とても美味しいスープ。

出汁の濃度もちょうど良い感じで食べやすい。
楽しみにしていた麺は食べたことがない増田だった。

麺の太さ、加水率などは笑っちゃうくらい酒井の特注そっくり。
後味をじっくり味わうと酒井ではなく増田なのが分かるくらい。

増田は別の酒井のレプリカも食べたことがあるのだけど特注麺は初めて。
この麺をオーダーするのであれば王道麺じゃないのは理解できる。
しかし増田って凄いよなあ･･･と改めて感心。

チャーシューはたまたまかも知れないが家系らしい伝統的な固さ。
私は家系であれば固い方が好きなので美味しかった。

全体的には充分に美味しいラーメンだと思う。
不必要にしょっぱくないのも好感が持てる。

今日は女子大生のお客は居なかったけど近所の会社員の人が多かった。
この地に定着し成功を収めることを祈っている。

帰る時も階段待ちが３名だった。
たぶん￥390セールが終わってからが勝負かな。

ごちそうさまでした。

今日だけ許して･･･　と自分自身に言い訳。