since 1996 : 北海道らーめん おやじ 田名店

壱発ラーメンと違い、相模原市民の
ソウルフードとまでは
言えないかも知れませんが、
中央区民なら知っているし、
好きな人は好きですね。
基本のおやじ麺のスープが
甘めなことが特徴です。

■スペシャル辛っ風おやじ麺 １１５０円(税込)
町田のおやじは暖簾分け店みたいですが、
相模原市内に２軒あるおやじには、
辛味の強いオロジャンはなくて、
この辛さに強い人なら小辛レベルの
辛っ風おやじ麺ならあります。

美味しいですよ。
甘めの味噌豚骨の中の辛味。

ラードでさっと炒めるのか、
シャキシャキ感を残した野菜は
もやし、キャベツ、玉葱。

大判のチャーシューは薄くとも
歯応えも感じられ、美味。
メンマはサクサクと歯の通りは良くて、
黄色い縮れ麺は、ツルっとするも
硬派な歯応え。

半チャーハン(税込３５０円)は、
葱、チャーシュー、玉子だけ
のシンプルなもの。

オープンして２３年の間に
もう３０回は食べているはずで、
ハッとするような美味しさまでは
ないですが、例えばカオソーイとか
甘さもある汁あり麺が好きな方は
楽しめるかも知れません。

脇を良く通りますが、特に食事時はいつも満車かそれに近いことになっています。
個人的な失態は、食べログの点数が3.51まで行っていた前身の古淵店のページを、
それが可能だったとして、引き継がず、新しくお店登録してしまったこと。
でもしっかりと流行ってはいますね。

■タンメン　８００円
或るブロガーさんがおやじではタンメン推しとお書きになっていたので、
初めて食べてみましたが、味噌味のおやじ麺と違い、
甘みはない分、殊更旨味が強くて、美味！
美味しかったです。

スープはやはり豚骨なのか知らん。
白濁したさらさらのそれと丸みを帯びた塩だれが良く調和していて、
強火でさーっと炒められる５種の野菜と豚コマの
炒めた香りが鼻孔を擽り、なおのこと美味しい。

炒め具合はちょっとくたっとしつつもシャキ感を残しており、適切。
札幌の小林製麺のみっちりと腰の強い麺も合っていたし、
個人的には、言うことなしか、と。

新進気鋭の尖った美味って余りリピートをしたくならないけど、
こちらには普段着の美味しさが詰まっていましたね。
美味しすぎないが故にまた食べたくなる感じ。

先におやじ田名店をレビューした時にコメント欄で教わりましたが、
町田店は初期のおやじが並木(相模原市)にあった時代の独立暖簾分け店だそうで。
つまり、現・グッディプレイス脇の本店とここ田名店だけが直営のよう。

町田で町田店はどのくらい知られているのかは知りませんが、
ここ相模原では一番知られるらーめん店のひとつであるおやじが移ってきました。
オープンは２０１７年５月２６日。
相模原市場が閉鎖されることに伴う古淵店の田名への移転です。
因みに市場も田名と上溝の境目、上溝側に明日、移転します。

おやじと言えば、確か並木(相模原市)辺りだったと思いますが、
小さな普通のらーめん店としてスタートしました。
それが１９９６年。
おやじのおやじさん＝創業者は
なっかなか美味しい味噌らーめんに北海道でも出会えず、
なら、俺が作っちゃお！ということだったか、と。

■辛っ風おやじ麺 ９００円
一度やってみたかった葱のトッピング。
＋２５０円もするだけあって、量は多い。
中辛だという尖りのない辛味は、甘い味噌だれの豚骨スープに合う合う。

少しとろみのある濃厚豚骨味噌は流石は有名店、円やかで旨味が強く美味。
甘みのある味噌らーめんがお好きな方の中には
ひと口でハマる方もいらっしゃることでしょう。

油でサッと炒められた少量の野菜(もやし、キャベツ、玉葱)の風味も良くて、
１杯として完成された良さがありました。
マイナーチェンジは何度もあったのでしょうけど、
一度高いレベルで完成を見るとなかなか色褪せることはないのかも知れませんし、
過剰流動するこの世の中に於いて些か疲れている人々は、
相模原市内なら壱発ラーメン(相模原店は１９９４年開店)然り、
変わらない味を求めるのかも知れません。

札幌から送られてくる小林製麺の黄色い縮れ麺にしても、
「これだよ、これ！」的に。

そんな１杯がブランチ的に午前１０時半から深夜まで通しで頂けるのだから、
味ん味ん１号店と並び、田名(相模原市)の定番のお店になって行くのかも知れませんね。

※１０席のカウンター席の他にテーブル席は確か８つ。
カップルやファミリー、女同士でもとても利用し易いです。
※駐車場は軽自動車用も含め１２台分。