博多らーめんちゃうで～！ : らーめん梅吉

麺がもちもち、旨いですね、
梅吉のマー油たっぷりらーめん。

佐賀熊本らーめんを謳う梅吉。
基本は師匠の味を受け継いでいる
梅吉らーめんなんでしょうけど、
今夜は黒らーめんにしてみました。
基本はみな８００円。
消費増税を見越して
既に値上げしてあります(笑)。

梅吉らーめんも黒らーめんも
マー油＝にんにく焦がし油が
たっぷりなんですけど、
黒らーめんには何か九州では
commonな調味料が入っているそうで、
興味を覚え、注文。

人によっては引く位に黒いです！(笑)
何か揚げていましたが、
葱を揚げていたのかな。
そんな焦がし葱もたっぷりに、
とにかくスープの表面が
マー油で真っ黒！！

にんにくと油の風味が渾然一体となり、
とても食欲をそそる香り。
豚の頭の骨でとったという
スープにも旨味たっぷり。

塩気は記憶とは違い良い塩梅。
しょっぱくはなく、程好く。

切り刃２０番ということは１．５ミリの
麺が博多らーめんとは別物で
もちもちとしていて、
スープも良く纏うし、
旨いのですよね～！
現在３種類の小麦粉で
自家製麺していますが、
熊本産の粉由来のもちもち感だそう。
入れ過ぎるともちもち感が
強くなり過ぎるらしい。

そして、スライスチーズ。
スープに更なるコクを与えるし、
仮にWチーズは＋５０円にしてくれたら、
寧ろトリプルチーズにしたいところ。
※スライスチーズの増量は
１枚で＋１００円です。

この黒らーめんだと、何か特徴的な
少しの酸味+甘みがあり、
賛否は分かれるそうで、
僕的にはアリ！でこちらも旨いけど、
おすすめするのなら
看板の梅吉らーめんの方ですね。
但し、九州出身者辺りは、
これこれ！この味！と言ってくれたりも
するそうですよ。

麺は巷の家系らーめんと同じ１玉160g。
+１００円で大盛にすると２玉320g。
家系で言えば、中盛を超えた大盛
を食べられるのなら、替え玉にするよりも
最初から大盛にすると５０円安くなります。

※２０１８年の頭から前払い制になりました。

前回いつ来られましたっけ？と聞かれ、
半年は経っているか、と、などと適当なことを
答えましたが(笑)、１年半ぶりに訪問。

師匠の故・大石氏はカメラマン時代、
芝浦で骨を仕入れては、電車に乗り、
渋谷のマンションに戻り、
スープの研究に余念がなかったそう(^^)。
豚骨臭くて周囲から文句も出たとか(笑)。

神奈川・東京辺りのラーメンフリークなら
一度は行ったはずの大石家の味を伝承する直系店です。

■梅吉らーめん　８００円(税込)
自家製のもちもち麺は１玉160gで、
１００円プラスすると２玉に。

元祖一条流がんこの多分上を行くしょっぱさ。
でも美味しいのです。
今でも豚の頭蓋骨でスープをとるそう。
昔、師匠の大石氏にインタビューした時には、
どのくらいだったか、一度煮て、
スープを全部捨て、骨を綺麗にしてから？
再度煮るみたいな話だったか、と。

とにかくサラサラのスープからは旨味たっぷり。
そこに真っ黒の、でも焦げ臭皆無の
美味しい焦がしにんにく油の旨味が
合わさるものだから、
モードによっては旨味が過剰に思える位かも。

中細で低加水の自家製麺はもちっと。
本場の佐賀・熊本らーめんよりは太い
切り刃２０番、ということは1.5mm。
チャーシューはもも。
きくらげたっぷり、焦がし葱も。

特徴はやはりスライスチーズ載せ。
雪印のを使っています。
これがスープにコクを格段に与えるので、
旨さがアップするのですよ。

佐賀や熊本で１０軒位なららーめん店に
行ったし、どんなんだったか記憶が薄いけど、
少なくともマチサガには他にないわけで、
一度行かれても良いかも知れません。
雰囲気のあるお店が良いのなら、
やはり大石家譲りのらーめん作りを
続けている下柚木(八王子市)の分田上もあり。

※お休みの日はTwitterをチェックしてみて下さい。
※先の子ブタ屋のレビューは非公開にしました(^^)。
読者の参考を超え、営業妨害になるのは不本意なので。
読んで頂き、またコメントも頂戴し、有難うございます！

オープンは２０１５年３月１３日。
オープンを知りつつもこれまで行っていなかった理由は簡単で、
師匠の背中はなかなか越えられないだろう、と。
越えたかどうかは別にして、しっかりと美味しかったですね。

■濃厚とんこつ梅吉らーめん　６８０円
＋１００円で大盛にしました。
大盛にすると２玉320g。
師匠の時代は１．５玉だったらしく、
でも周辺の二郎系(学ときじとらのことでしょう)を意識し、
大盛は３００グラム超にしたそう。
半玉増しにも応じてくれるはず。

マー油＝大蒜焦がし油がたっぷりと浮いていて、
他にもにんにくチップやらでニンニクの香りは強く、
食欲をそそられます。
※「柚子胡椒入りあっさりとんこつらーめん」の大蒜は控えめのよう。

ちょっと塩っ気の立つ醤油たれは、おお、これこれ！といった風で、
旨味たっぷりのさらっさらの豚骨スープが美味しい。
師匠同様に何時間も炊いてから一度スープを捨て、
豚骨を再度炊いているのかも知れませんね。
臭みなんてなく、博多らーめんみたいなポキポキではなく、
もっちりとした切り刃２０番の中細自家製麺との相性も良かった。
※現地の佐賀や熊本ではもう１段階細い切り刃２２番が通常だそう。

大石家直伝と言えば、欠かせないのがスライスチーズ。
合わないと感じる方もいらっしゃるようですけど(笑)、
これがさらさら豚骨スープに合い、コクを増し、
麺に絡めて食べると旨いのですよね～。
らーめんの経験値は低く、らーめんに対して
固定観念の無い方ほど若しかしたら楽しめるのかも知れません。

さらさら豚骨
博多らーめんより太いもちもち麺
雪印のスライスチーズ
この３点をぜひ楽しみに行って欲しいなあ。

豚腿か何か脂身は無く、歯応えの良いチャーシューも悪くないし、
総じて美味しかったですね。
この地にあった大石家が持て囃されたのはゼロ年代なわけで、
まんまの味よりは佐賀・熊本らーめんを更に研究し、
再構築してみると、新たな熊本らーめんがここ淵野辺で出来るのかも。
ベタな言い方をすれば、武道で言う「守破離」ですよね。
ぜひ亡き師匠の背中を越えて行って欲しく。

よし！淵野辺の美味しいらーめんのまとめの５位を
六角堂からこちららーめん梅吉に入れ替えておこう。

※サービス点が高いのは感じ良く色んなお話をしてくれたから。
※Pはお店の脇に２台分。