静謐な葉山の隠れ家で頂く、素晴らしい蕎麦懐石♪ : 蕎麦 惠土

今年の夏休みは、お連れ様と一緒に湘南・葉山へ
のんびり「大人な小旅行」をすることに。
※実はゴールデンウィークも葉山近辺で過ごしており
まだレビューアップできていないお店もあります（汗）
今回、まとめてご紹介できるお店は、まとめて
レビューアップしていこうと思っております！

さて、此方は、夏休みに初めて訪問したお店です。
ずっと前から、此方のことは気になっていて、
いつかお邪魔したいなぁ･･･と思っておりました。
ということで、念願叶っての訪問です。


①お店の外観、雰囲気、インテリアなど
逗子駅からタクシーで向かいました。この辺りでは
有名なんですね、運転手さんに店名を注げると、
すぐに分かってスムーズに連れてきてくれました。
本当に住宅地の一角にありますし、看板も小さくて
端からみれば、趣のある古民家ですから、初訪問の
際はびっくりするかもしれません。
店内は広々とした畳間です。障子から夏の日差しが
薄く差し込んでいます。
夏休み親戚の家に来たような懐かしい感じもあり、
でも、背筋がピンと伸びる様な静謐さもあり・・・
何とも落ち着く良い雰囲気です。


②お料理について
お昼は“店主お任せコース” (手挽きせいろ付き)
5,000円のみです。
予約の電話時にその旨、念押しがありました。
着席して、まずはハートランドの中瓶で乾杯。
お休みの日のランチビールは、本当に最高ですね。
さて、いよいよ、お料理がスタートです！

“蕎麦豆腐 土佐酢のジュレと共に”
薫り高い、滑らかな舌触りの蕎麦豆腐です。
ほんのり甘みのある蕎麦と酸味が絶妙にマッチ。

“じゅんさいと鱧の冷かけ蕎麦”
夏らしい逸品。ツルンとしたじゅんさいに湯引鱧。
骨切りも丁寧に施され、食べ心地も良いです。
上品な冷かけ出汁と叩き梅の酸味が相性抜群！
手挽きならでは星が沢山見え、ピンっと角が立った
どことなく野趣があるお蕎麦です。

“八寸（季節を巡る旬の食材を存分に愉しむ前菜）”
供された時、思わず、お連れ様と「うわぁ」と声を
上げてしまったほど、圧巻な盛り込みです。
どれも一手間が加えられたものばかりで、お酒にも
良く合いますね。特に印象的だったのが

「合鴨ロースのスモーク」
今まで頂いた中でも、最も柔らかでジューシーな
仕上りでした。藁焼きの香りがまた良いです。

「鯵の蕎麦寿司」
脂の乗り切った旬の鯵は、軽く酢〆されています。
さっぱりとしていながら、青魚の旨味も堪能。

「ところてん」
久しぶりに頂きましたが、やはり、本物の天草を
使ったものは風味が違いますね。

“天ぷら盛合せ”
カラッと軽い衣の天ぷらは、ドンピシャ私好み！
タネは、季節を感じさせるものばかり。
臭みが全くないふんわりした穴子、ほんのり苦みの
ある苦瓜、甘みがギュッと濃縮された玉蜀黍等々。

“手挽きせいろ”
長さは短めですが細く美しく切り揃えられた蕎麦。
瑞々しく、一手繰りすると、お蕎麦本来の薫りが
フワッと立ち上り、甘みがすーっと口中に広がります。
啜り心地も喉越しも素晴らしく、バランスがいい。
汁は、甘さ控えめですが、まろみのあるカエシと
出汁が楽しめます。お薬味は、本山葵とさらし葱。
少しトロリとした蕎麦湯に入れて楽しみました。

“白小豆煮”
最後は上品な甘味で〆。

夏という季節もあってか、酸味を感じさせる料理が
多かったように感じましたが、飽きることはなく、
緩急のついた流れで、最初から最後までしっかりと
楽しむことができました。
お酒を愉しみながら頂く分には、ボリュームも
丁度よかったです。


③スタッフの接客について
主な接客は、女性お1人で切盛りされていました。
明るく笑顔の可愛らしい方で、此店の雰囲気に
ピッタリでした。
ドリンクの提供もスピーディーで、お料理の説明も
分かり易く丁寧でしたし、安心して、食事を楽しむ
ことができました。
ご主人は少しシャイな方なのかな？時折、お料理を
運んできてくださいましたが、あまりお話できず。
でも、帰り際は笑顔で見送って頂きました。


④CPについて
このお料理の内容で、5,000円ならば大納得です。
お店の雰囲気も接客・サービスも心地良く、とても
楽しいひとときを過ごすことができました。
お店を出た時の満足度は高くCPは良いと思います。


⑤その他、気付いたことなど
卓上に置いてある爪楊枝が「とても使いやすい！」
と、絶賛していたお連れ様・・・。
その様子を見て、接客担当の女性がニコニコと
「たまにお褒め頂くんですよ、その爪楊枝！
近くの元町ユニオンで売っている[つよし君]と
いうブランドの爪楊枝なんですよ」
と教えて下さいました。
勿論、此方のお店を出て、元町ユニオンに寄り、
湘南土産として買って帰りました（笑）