左へ行っては、いけないのであります！ : 櫻屋

『川崎フロンターレの練習場の隣』
一言で言ってしまえばソレだけでありまして～
グーグルせんせにそう言えば、最適なルートで案内をしてくれる、便利な世の中なのであります。

しかししかし、グーグルせんせやカーナビくんの道案内を今一つ信用していない小生！

便利過ぎるから地図を読めない、自分の頭の中に地図を構築出来ない男子が増えるんだ！

と、妙な持論を展開しつつ、ざっくり場所を確認しただけで、家人を伴い、いざ！櫻屋へ～♪
平日の世田町線は、渋滞皆無～
予定通り現地周辺へ多摩センター方面へ向かう道から一本路地へ、突き当たって右？左？
ココが運命の分かれ道？
どちらも同じ様な道幅でありまして、お店は左右どちらからでも丘を回り込んだ辺り・・・
なんの考えもなく『左回り』を選択した小生であります。

しかし！　ありゃ？おりょりょ？？

道幅が先に進みにつれ徐々に細く・・・
小生のワンボックスがぎりぎり通れる幅・・・
周辺は、住宅地から変貌して木立生い茂る雑木林・・・

しまった！間違えたか？と思っても時すでに遅し！なのであります。
すれ違いなど到底な不可能な道幅、Uターンできるスペースなどもなく・・・
幸い木立の中に民家は点在しており、お住まいの方の車もちらほら～
車があると言うことは、生活道路として車が通っている証左でありますから、先へは進めるはず？
行き止まりなら「この先行き止まり」や「車通れません」の親切看板もあろうものであります。

に、しても～　『ココどこ？』

うっそうと茂る雑木林、点在する民家や耕作地・・・
先ほどまで建ち並んでいた住宅はどこへやら？
はっきり言えば『田舎の山村』の道！
とそこへ『間もなく、東京都へ入ります！』のカーナビさんの案内。
カーナビへ目を移せば、そこは正に都県境の道～
通りで「辺境地感」が半端ないのでありまして、小生が常々申しております『道を隔てて街の雰囲気が変わる！』境い目だったのであります！
しかし、その『境い目感』どこか懐かしいのありまして～
宅地開発で失われた、３０年から以前の『川崎の山村・農村』の雰囲気を残した道なのであります！

そんな道を通って、無事櫻屋さんへ到着～♪
見れば、かやぶき屋根の古民家をお店にしており、目の前の川崎フロンターレ練習場とのギャップがあるものの、今、通って来た道から推測するに、かつての長閑な山里の幻影を見る思いがするのであります。

冠木門をくぐれば軒先には池があり、大きな中国四大家魚のハクレンがお出迎え～
母家の方は、他客時や団体さん用の？広い客席になっている様でありまして～
平日は、母家奥のテーブル席がメインのダイニングの様であります。

入口を入れば左手に噂に名高い食べ放題の『お総菜』♪がズラリ～！
コレだけでも圧巻！といいますか、ココは、定食屋さん？と、むしろお蕎麦屋さんであることを忘れてしまいそうであります。

注文は、『天ぷら蕎麦(冷)』と『櫻天(冷)』
桜海老のかき揚げが大好きな家人は、大喜び♪なのであります。
お蕎麦が出来上がるまで、小生は、いそいそと食べ放題のフリーフードへ～♪

煮魚、和え物、ハムや焼そば!?、汁物、和菓子のスイーツやゼリーまで充実！
コレでご飯があればお蕎麦は・・・って!?(笑)
焼そばやスパゲティ？まであるのはご愛嬌？
あまり欲張り過ぎて、お総菜で満腹になってしまう危険性をはらんでいるのでありまして～
いくら食べ放題のフリーフードとは言え、食べ残しは、絶対禁物！なのであります。

おひたしや煮魚を適量頂きつつ待つこと暫し！
お待たせしました～と運ばれてきたお蕎麦に家人共々驚愕！
櫻天の桜海老のかき揚げは、『茶筒』その物！
高さ10cm程でボリューム満点！
圧巻の大きさなのでありまして、家人は、どこから手を着けてよいのやら～
見かねて適宜、一口大に崩してあげる小生であります。
小生の『天ぷら蕎麦』もえび、きす、なす、ししとう、まいたけ、ささがきごぼう、大葉と7種も！
コレが天ざるになると｢天ぷら｣のボリュームが更にアップするようでありまして、それはそれで食べてみたいのであります。

お蕎麦は、曳きぐるみの田舎風蕎麦。
乱切り感は、ないのでありますが、しっかりとした腰と蕎麦の香りを楽しめるのであります。
惜しむらくは、薬味のねぎとワサビが卓上に据え置かれているのでありますが、ワサビの風味が飛んでしまっているのであります。

価格的にみればソレなりの値段に思えてしまうのでありますが、食べて放題のお総菜やボリューム感、トータルで考えればリーズナブル♪
今度は、単品のお蕎麦とお総菜全種類を楽しむのもアリかな～
などと、家人と二人、満腹満足なお腹を擦りつつ、本来の広い最短ルートの坂道を下って家路に着くのでありました。