ご飯のすすむ煮込みはビールもすすみます！ : タイガーワン

沿線トップクラスの美味しい煮込みが食べられます。

立地は良くありません。気の毒です。
国道246号線から「煮込みとめし」という看板は見えるものの、車の流れが早いため止めにくい。
と言うよりもそもそも路上駐車はもちろん無理だし駐車場もありません。
ただ、それだけに看板を見ると気になる存在になります。

店舗の手前に246号線から左折できる路地がありますが、時間帯によっては進入禁止。
しかも警察が頻繁に取り締まっています。

東急田園都市線の高津駅から徒歩10～15分
高津小学校から246号線を目指して歩くと当店があります。
自動車で行く場合も、このルートで近隣のコインパーキングを利用するのが良いでしょう。
ちなみにオートバイを利用する方は、オートバイ用品店「2りんかん」溝の口店からも歩いて行ける場所にあります。

狭い店に入ると券売機があります。
大きくわけると3種類の食事メニュー。
①モツの煮込み
②牛スジの煮込み
③牛スジカレー
特に定食などはありませんので、煮込みと大中小のサイズから選ぶご飯を注文すればいいでしょう。
ご飯はどんぶりを渡され、店内の中央に置かれた炊飯器から好きなだけよそってOKです。

私はいつも夜に飲みに出かけますのでご飯を注文したことはありませんが、ガスで炊いた大量のご飯は美味しいこと間違いなし。
なにせ煮込みとめしって看板があるくらいだし、メニューはそれだけなんだから相当にこだわって炊いてます。


ビールは券売機に堂々と「第三のビール」と書かれています(笑)
潔い。
この第三のビール、北関東の某ホームセンターで見かける「極麦」って銘柄。
これがねぇ…どういうわけか、個人的には今まで飲んだ第三のビールの中ではダントツにうまい。
これ飲んでると普通のビールはいらないと思っちゃいます。

いつもビールとともに最初はモツの煮込み豆腐入りを頼みます。
ちなみに「小」というサイズで注文できますのでつまみに良いのです。
同時に頼むのがガツの煮込み。

食券で注文し、モツの煮込みが用意される前にビールとガツが給されます。
モツの煮込みは醤油仕立てでニンニクがたっぷりきかせてあります。
ガツのニンニク煮ですね。
翌日を気にしたら食べられないほどですが、このガツが絶品！
禁断のサイドメニューです。
これだけでご飯がたくさん食べれます。
あまりに美味しいのでガツの「大」を持ち帰りますが、家族がすぐに食べきっちゃいます。

ご飯がすすむ味ですから、ビールもすすみます。

ビール2本目を追加オーダーするころにモツの煮込みも給されます。
ちなみに追加オーダーはカウンター内の大将…この店では職長といったほうがいいですね…に直接注文できます。
この際、キャッシュオンになります。

モツの煮込みは白味噌仕立てでニンジンなどの根菜類と一緒に煮込まれています。
豆腐入りを注文していますので、豆腐とともに仕込み済みの煮込みを暖めてくれます。
塩辛いわけでもなく、それでいてしっかりとした味付け。
ご飯もビールもすすみます。
店内の中央にある台には炊飯器とともに「ネギ」と「辛味ニンニク」があります。
基本的にニンニクにぴったり合う味付けにされていますので、辛いのが大丈夫ならたっぷり入れちゃいましょう。
ネギもたっぷりが良いです。
最初に入れず、途中で味変でもいいですね。

ちなみに煮込みを頼むと漬物も一緒に給されますが、これがまたつまみに良い感じです。

こちらのお店、オーナーが建築関係とのことで工事現場をイメージしたつくりになっています。
店名のタイガーワンも、ガテン系の方御用達の「寅一」から付けられており、店長も寅一ルック。
こちらでは店長でもマスターでも、ましてや大将でもなく「職長」と呼びます。
場所もよくないからでしょうか、開店してから一度も黒字の月が無いとか…
確かに人の流れの無い場所ですし厳しい環境ですが、絶対におすすめの店です。

職長は以前、焼き肉店にもお勤めだったとのことでお肉の仕入れにこだわりを持たれています。
夜はサイドメニューで肉料理があります。
日替わりですのでそれを頼んでもいいですね。
この日はカシラの塩焼きがありましたのでそれをツマミに焼酎のお茶割を注文します。

焼酎のお茶割ですがウイスキーの水割りグラスで出てきます。
小さいし色もうすいのですが、実はこれめちゃくちゃ濃いんです！
お茶はほんのり色付けする程度で、8分は焼酎です。
弱い人はこれ一杯で酔っぱらえます(笑)

モツの煮込みとともに、こちらのもう一つの主力の牛筋の煮込みですが使っている牛筋がびっくりの品質。
失礼ながらこちらの店構えには似合わないほど良質な牛筋で、高級なシチューに使うような品質・部位でした。
冷凍された調理前の牛筋を見せてもらえたら、それを頼まないわけにはいきません。

牛筋は甘辛く味付けされ、これまたご飯やお酒がとまらなくなります。
これもしょっぱさはなく、むしろ甘みが強め。
なるほど甘めだからこそ、例のニンニク辛味やネギがあうのですね。

と言うことでこのお店を堪能するには食後に誰かと会う約束をしないほうがいいでしょう。
煮込みとめしとともに、にんにくもたっぷり味わうつもりがいいですね。

ちなみに煮込みを食べたあとの汁…これはご飯にかけて食べるのが一番美味しいはず…
実際に職長もそれをすすめます。
すっかり酔いがまわり、おなかも満たされた私はいつも最後にご飯を少しもらい、煮込みの汁をかけてシメにします。

とにかく場所さえよければ…本当に絶品の煮込みなんです。
第三のビールは200円、めちゃくちゃ濃い緑茶ハイは100円。
飲み物の種類はあまりありませんが、食事もお酒もめちゃくちゃコスパの良い店なのです。