鎖で雁字搦め！ : 牛たんと和牛焼き青葉 マルイファイミリー溝口店

　この日は休日で、愚妻と１週間分の食材の買い出しにマルイの地下の食料品売り場に来ましたが、丁度昼時だったので先ずは昼飯にしようとマルイの１０階にあるレストラン街を除いてみました。
そういえば仙台の牛タン屋が新しく出来たらしいと言うと、自他共に認める牛タン好きの愚妻としては一も二も無くこちらのお店に直行です。
　店の前から中の様子が伺えるオープンな作りの店で、牛タン屋とゆうよりなんだかファミレス・・・・いやいやこの白を基調としたテーブルや店内は、飾り気のないスタイリッシュなデザインで、そこに必要以上に明るすぎる照明で照らされていて、行ったことは無いけどなんだか原宿辺りにあるスイーツのお店のようです。
　店内は凄く混んでいましたが、入り口で人数を告げると奥のほうの大きなテーブルを衝立で分けたカウンターの様な席が２席空いていてそこに通されました。

　メニューは、一品料理中心のグランドメニューと定食中心のランチメニューと２つあり、それとは別にお得そうなレディースセットの一枚ペラが置いてありました。
自分は牛タン御膳1,680円、愚妻はその資格があるのか解りませんがレディースセット1,680円と例によって熱燗を頼みました。（昼から熱燗を頼む段階で既に資格停止！）
混んでいる割には意外と品出しは早く、流石に仙台の牛タン屋とはいっても多分全国展開しているチェーン店なんでしょうね、オペレーションも店員さんの教育も出来ていて、無駄の無いマニュアル的な感じはするものの、待つ身のストレスは殆んど感じることはありません。
10分掛からず提供されましたが、牛タン御膳は大きな皿に厚めに切って食べ易いように切込みを入れて焼いた牛タンが７切れと、白菜の塩漬け、青唐辛子の味噌漬けが付いていて、それにトロロ、麦飯、テールスープが付いています。
　愚妻のレディースセットは、大きな皿に牛タンが４切れと薄切りの豚の味噌漬けが４切れ、白菜の漬物、辛し味噌が付いていて、それにサラダと小さなタンシチュー、小さなトロロ、麦飯、テールスープがゼットになっています。
　麦飯は何も言わなければ大きな茶碗の割りにかなり小盛りで提供されますが、大盛もお替りも無料です。

　牛タンは厚切りなので細かく切り込みは入ってはいますがそれでもなかなか歯応えはしますね、ザクッと歯を包み込んでくるような牛タン特有の歯応えもするにはしますが、寧ろただ硬いとゆう印象の方が強いです。
味はまあ普通だと思いますが、何だか切り身の揃い方や焼き方もあまりに綺麗にまとまり過ぎて手作り感を感じさせないのがちょっと寂しいです。
ただ添え物の青唐辛子の味噌漬けは美味しくて、愚妻はこれだけで酒が飲めるといって、これだけ売ってくれたら買って帰るのにとかなり気に入った様子です。
　レディースセットに付いていた豚の味噌焼きは、牛タン焼きと交換させられまし・・・・いやいや交換させて頂きましたが、これは薄切リで柔らかく食べやすいのですが、ちょっと味が濃い目で豚肉の味を楽しむ感じではなく、また蒸したように全く焦げ目が無く芳ばしさが無いのはちょっと残念です。
　レディースセットに付いていた小さなタンシチューもかなり塩っぱい味が濃く、しかも具に牛タンは入っていませんでした。
　テールスープも余りにも透明で複雑な旨味が無く、旨味は確かにテールスープのようでしたが、ちょっと不思議な感じでした。
　トロロは美味しかったですが、どうもこの麦飯とゆうのが個人的にあまり好きじゃないので困ります。
確かに昔し田舎で食べていたような嫌な臭いもしないし、味だって不味さは殆んど無く随分良くなっているとは思うんですが、白米に比べると色も香りも悪いし、食感も良くないし、やっぱり味も銀シャリの方が甘くて美味いと思っちゃうんですよね。

　全体的感想としては、これだけのお客さんを円滑に捌くオペレーションや良く教育された接客サービスは大したものだと思いました。
ただそれも含め、店のデザインや雰囲気、そして料理まで、やはり大型チェーン店の画一感が出過ぎていて手作り感が全く無く、この価格でこの料理だと一昔前のゴルフ場のレストランのような割高感を感じてしまいました。
　それに折角の牛タン焼きですから、本来なら夜に来て居酒屋使いをしたいところですが、この雰囲気や内容では流石に一杯飲もうとゆう気には絶対なりませんねぇ！　
　でも最後にレジで会計の時、青唐辛子の味噌漬けを売っているのを見つけ、ひとつ買って帰れたので愚妻もご満悦で良かったです。