［再訪］かつての美味しいTETSUが帰ってきたことを期待させるね。アハハハハッ！ : 鶏と魚だしのつけめん哲 溝の口店

◼︎ 基本情報
□ 地域：神奈川県＞川崎市＞高津区（溝の口周辺）
□ ジャンル：つけ麺
□ 食べログでの評価
(2018/04/08)★3.55/154口コミ［1位/8軒］
(2016/09/08)★3.54/125口コミ［1位/11軒］

◼︎ ディテール
□ 神奈川県川崎市高津区にあるつけめんチェーン「つけめんTETSU」系列の支店。
□ 最寄駅は東急電鉄田園都市線・溝の口駅。
□ 小宮一哲氏の立ち上げたこのチェーンはオリジナルの「つけめんTETSU」の他、いくつかのブランドを展開しているが、この溝の口店は唯一の「鶏と魚だしのつけめん哲」ブランドの店舗。
□ 平たく言えば、その名の通りで、鶏と魚介を強火で炊いた濃厚系と弱火で長い時間炊いた淡麗系の二つのスープを揃える。
□ 前回はスープはいいとして、謎のケミカルスープ割りと刻み上げに閉口したが、昼時逃して探すのも面倒なので、訪問した次第。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間：平日15時10分頃
□ 予約有無：なし
□ 混雑状況：店内６割程度［待ち時間なし］

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味：★3.5/ スッキリ食べられる一杯
□ サービス：★3.0/ 案内がしっかりしている
□ 雰囲気　：★2.5/ 広さはラーメン屋なり
□ コスパ　：★3.5/ 価格は標準的
□ 総合　　：★3.6/ かつての美味しいTETSUが帰ってきた
(3.40)

□ オススメ：中華そば各種

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理詳細

［2018/02］
□ 中華そば・並(750円)＋味玉(100円)

【構成】
□ 鴨南蛮系の出汁に似た淡麗弱火炊きスープ
□ パキッとした食感のストレート中細麺
□ 存在感のある分厚いチャーシュー
□ 黄身のトロトロ塩梅が良い味玉
□ 油揚げ
□ メンマ
□ おろし生姜
□ ねぎ

⚫︎ 前回の濃厚強火炊きスープのつけめんは迷走感のある出来だったが、この淡麗弱火炊きスープは良い出来だった。
⚫︎ スープは旨い鴨出汁のようなスッキリとしたもの。
⚫︎ 量はあまり多くなく、もう少し食べたいくらいの量にしたのは卓見。
⚫︎ シュッとしてパキパキのストレート中細麺もスッキリとした食べ心地で、スープと合う。
⚫︎ 麺の粉の甘みが感じられるのも好印象。
⚫︎ チャーシューは可もなく不可もないが、その厚みが食べた感を醸し出している。
⚫︎ トロトロの味玉は文句なく旨い。
⚫︎ここのところ「せたが屋化」してきた感のあったTETSUだが、かつての美味しいTETSUが帰ってきたように思えた。

◼︎ 基本情報
□ 地域：神奈川県＞川崎市＞高津区（溝の口周辺）
□ ジャンル：つけ麺
□ 食べログでの評価
(2016/09/08)★3.54/125口コミ［1位/11軒］

◼︎ ディテール
つけめんTETSUは、最早、説明の必要もないであろう、小宮一哲氏が率いるつけ麺店だね。

今では定番となった魚介豚骨のつけ汁に、当時は三河屋製麺(その後、浅草開花楼→自家製麺と変遷したと思う)のつけ麺専用麺の組合せは、頑者や六厘舎と並び、今のつけ麺のスタイルの確立に大きく貢献した店と言われているよ。
その後、つけめん102やきみはん等、TETSU以外にブランドを立ち上げているが、「鶏と魚だしのつけめん哲」は溝の口のみの展開となるブランドだそう。

通常のTETSUとは異なる平打ちの中太麺、鶏と魚のアラを煮込んだスープ等、オリジナルアイテムを備えているのが売りだね。

溝の口ではまだこれといったラーメンと出会えていないので、TETSUならばと期待を胸に伺ったよ。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間：休日15時頃
□ 予約有無：なし
□ 混雑状況：店内5割程度［待ち時間なし］

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味：★3.3/ スープ割りの出汁がすべてを台無しに…
□ サービス：★3.0/ 行き届いた案内が嬉しい
□ 雰囲気　：★2.5/ 清潔だが、ラーメン屋なりのスペース
□ コスパ　：★3.0/ 割高感を感じ始める価格
□ 総合　　：★3.2/ 試行錯誤中の迷いを感じさせる構成
(3.13)

□ オススメ：－

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理・味

［2016/08］
□ 濃厚強火炊きつけめん(840円)

【構成】
□ 鶏と魚のアラを強火で炊いたつけ汁
□ 平打ちの中太麺［自家製麺］
□ きざみ揚げと言われる皮ばかりの鶏の唐揚げ
□ チャーシュー
□ メンマ
□ かいわれ大根
□ ねぎ

無料での麺の増量はないようで、増やすには、+100円の大盛か、+150円の特盛を選ぶ必要があるよ。
この辺りは専用品を使ったが故のデメリットかもしれないね。

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⚫︎ スープ
和食料理人なら激怒しそうなグラグラと煮立った状態で登場したつけ汁は、旨味はそのままでありながら、生姜の風味も手伝って、アッサリとした味わいだよ。
スープとしてはオリジナルより取っつきやすいね。

失敗したのが、スープ割りのかつお出汁なるものを入れたこと。
これを入れねばならぬほど濃いわけでもなかったのだが、ついつい興味本位で入れてしまったのだが、これがメディカルな臭いを発する物質で、すべてを台無しにしたばかりか、最悪の後味を実現してしまったよ。
これは使わない方がいいね。

⚫︎ 麺
つけ麺専用小麦粉「TETSU102」を使用したという平打ちの中太麺だが、この点に関しては、オリジナルの方に分がありそうだよ。
スープの濃度が低くなったので、それに合わせての変更と思うが、如何にも存在感が薄いね。
このスープにはオリジナルの麺も合いそうにはないので、もう少し別の選択が欲しくなるよ。

⚫︎ その他
個人的には、このきざみ揚げというのは要らないね。
肉の部分がなく、まるで皮だけを揚げているようなもので、ただの脂の塊。
体に悪いだけだよ。
まったく狙いがわからないね。

割りスープときざみ揚げが全くもって合わなかったねえ。
スープの出来が好きなだけに、ちょっと残念感が残る一杯でしたよ。

◼︎ サービス
時間帯にもよるのだろうが、入店すると、女性店員さんがテキパキと案内してくれるね。
メニュー選びに集中できるので、これはありがたいよ。

◼︎ 雰囲気
最近のラーメン店のトレンドにもれず、清潔だけど、絶対的なスペースは必要最小限だね。

◼︎ CP
もう10円高ければ、CPは★2.5だね。
★3.0としたが、その中でも価格の高い部類だろう。

◼︎ 総合
オリジナルのつけ麺がコモディティ化してきているので、それに変わるスタンダード創出には色んな試みが必要なのだろう。
そんなTETSUの新しい試みは、スープに希望を感じる点もあったものの、それ以外は当方の趣向とは合わなかったよ。

その中でやはり疑問なのが、あのきざみ揚げとスープ割りだよ。
きざみ揚げはまったく意味不明だったし、すべてを台無しにするあの割りスープ、あれは全店舗共通なのだろうか？

色んな試みが必要なのだろうが、試みであるからこそ、ちゃんと吟味した、もう少しマトモなものを出して欲しいよね。
こちらのブランドはTETSUの次世代を背負うには、まだまだ不足だよ。

TETSUだけに、売りの焼け石にかけて、「焼け石に水」ということかな。アハハハハッ！