見事なサブレ。 : ラトリエヒロワキサカ

外出自粛につき、徒歩圏内でおやつを調達。この日は武蔵小杉のタワマンに入っている、脇坂紘行さんのお店へ。

脇坂さんは、あの、モンサンクレールでスーシェフを務めた方…
というのはみなさんご存知でしょう。
お店は2018年8月にオープン。

前回、といっても、もう1年以上前ですが
ケーキをいただいておりました。
栗のタルトとねっちりしたショコラ、
やや重めのラインナップだったので、
今回はふんわりしたケーキに挑戦。

ショートケーキと焼き菓子をいくつか購入。
帰宅して前回のレビューを読み返したら、
次はショートケーキが食べたいと書いてありましたね。

ショートケーキ（￥520）
季節によって使用する果物は変わるようですが、
この日は苺のショートケーキでした。
といっても、苺が主役なのではなく、
スポンジ４　生クリーム５　苺１
の割合となっています。
いただいたのは翌日なのですが、
スポンジはきめ細かくふんわり度が高く、
クリームの滑らかさ、ほわっとした優しい口当り。
口どけと一体感がよく、すっときえてしまうほどの軽さに驚きました。
そういえば、モンサンクレールのショートケーキを食べて
私はショートケーキが好きになったので、
当時ものすごく感動したことを思い出しました。
クリームは甘めなほうで、個人的にはスポンジの割合がもう少しあればなあと。
もしくはフルーツの量を増やす、とか。
それにしても、ものすごく洗練されたショートケーキだと思います。
都会でしか味わえないような。
昔ながらのショートケーキとは明らかに違う土俵にいる感じです。

サブレドゥーブルショコラ（￥135）
サブレココ（￥110）
クロッカンキャラメルペカン（￥150）
サブレナンテ（￥130）
焼き菓子はクッキーをバラでいくつか買いました。
サクサクほろほろとした繊細な歯ごたえのなかに、
たまにザクッとした強さが顔をのぞかせたり、
絶妙な食感とバターの風味がとても美味しい。
一番好みだったのはチョコレートのサブレ。
ココナッツも軽やか。
これは大きいサイズがあったので、
次回はそれを買いたいと思いました。
ギフトにもよさそうですし。
クロッカンキャラメルはビターで大人の香り。
美味しいティータイムになりました。

前回食べた栗のタルトやショコラよりは、
ショートケーキの実力が勝っているように思いました。
しかし今回は焼き菓子のほうに感動したかな。

2020.04.25.sat.16:30-

2018.12.08.sat.18:50-

武蔵小杉の高層マンションの敷地内に、新たにパティスリーがオープン。
マイレビュアー様の情報ですと、モンサンクレールのスーシェフを務めた方のお店だそうです。

駅から5分ほど歩いたマンションの1階にテナントとして入っています。
南武線の北口改札から向かうルートが最短と思われますが、
東急の改札からは、昔からあるヨーカドーの中を突っ切って近道するのも手です。
同じ場所では猿田彦珈琲と新丸子駅前から移転したブーランジェリーメチエも営業していました。

土曜の閉店10分前になんとか到着。
マンションの住人の方なのか、手提げの袋はいらないわ〜と言いながら大きな箱を胸に抱えて店を出て行くお客様とすれ違いました。
自宅の敷地内にケーキ屋さんがあるなんて、夢のようですわ。

店内はこぢんまりとしていますが、真新しく、白を基調として清潔感にあふれています。

ショーケースにわずかに残っていたのは栗のタルトとガトーショコラ、ショコラフランボワーズなるもの。
以下の2点を購入しました。

ショコラフランボワーズ（￥500＋税）★★★☆ 3.5点
滑らかなチョコレートのテリーヌを、生クリームとドライフランボワーズでデコレーション。
ねっちりとした濃厚なチョコレートにベリー酸味がほどよく絡み合います。
生クリームの存在感も結構あって、これはチョコレートケーキなのか？フランボワーズの色が強い気がしました。
ベリーの香りが優っています。
口どけがよく果実感もあるので、ムース系が好きな人向けのチョコレートケーキといったところ。

栗のタルト（￥500＋税）★★★☆ 3.6点
しっかり焼き込まれたクッキー生地に、洋栗をたっぷり使ったどっしりタルト。
中にはカスタード、生クリーム、栗の甘露煮が入っています。
マロンクリームにさりげなく飾り付けられた丸いサクサクのクランチ？クッキーが、
クリームのほわっとした口当たりに変化をつけいます。
土台がややパサっとしていたので焼き込みすぎかなと思いましたが、
濃厚なカスターとやさしい生クリームたっぷりで食べ応えのあるタルトでした。

閉店間際で種類が限られていたこともあり、選んだケーキがたまたまそうだったのか、いまひとつ繊細さ、メリハリ、特出した個性が私には感じられませんでした。
全体のバランスにほわっとした優しさを感じるのですが、まとまりがいまひとつ弱いというか。
合格点のラインにはいるけれど、何かが足りないような。

モンサンクレールといえば私はショートケーキに感動したので、こちらのシェフのショートケーキも食べてみたいですね。
次回はスポンジにクリームの王道スタイルのケーキで、シェフの腕に期待したいです。