スシロー新業態。変わり種の寿司や、名物のポテトサラダ… その商品開発力に拍手喝采！ : 鮨・酒・肴 杉玉 鹿島田

［神奈川県川崎市］
2022/7/20（水）
JR鹿島田駅前にある、寿司居酒屋。

場所は… JR南武線・鹿島田駅の西口へ出て、右側へ進むとすぐに見つかる。
鹿島田駅から徒歩1分。新川崎駅から徒歩5分。定休日なし。

回転寿司「スシロー」の新業態で、関東・関西・九州に50店舗ほどあるという。

客席はカウンター10席程度、2〜4人掛けテーブル×10卓以上。
全席禁煙。BGMはジャズピアノ。
この日、カウンターは基本的に利用されておらず、
一人客であっても2人掛けテーブルへ通す運用となっていた。

初回の注文は口頭で伝えるが、それ以降はQRコードを読み取って
各自のスマホから オーダーを入れる方式。
ただし日本酒については、店員さんに口頭で注文する形となる。

豊富なメニューの中から、ごく一部を紹介すると…
〔寿司〕　　雲丹といくらのこぼれ軍艦、赤海老 他人の子持ち、炙り帆立トリュフのせ、飲める親子稲荷
〔はやいの〕かつお節ぶっかけわさび茄子、黒キムチ、いくら鬼おろし、炙りアン肝ポン酢
〔冷たいの〕〆さば薬味、ねぎまぐろオリーブオイル、鬼おろし生ハム、生サーモン
〔一品〕　　刺身四点盛り、シュウマイ3種盛り、天麩羅盛り合わせ
　　　　　　アジフライ、カニクリームコロッケ、イカとトマトのジェノベーゼアヒージョ
〔シメ〕　　鯛出汁あさりラーメン、ボンゴレうどん、海鮮赤だし、カタラーナプリン

メニュー名がユニークで、いちいち興味を惹かれてしまう（上記は一部省略）
スピーディーな提供も好印象。

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■お酒
◎プレミアムモルツ（チビ￥329）※税込10％
　本当に小さな、200mlくらいのグラスビール。
　日本酒がウリの店なので、乾杯用として小サイズの設定があるのは親切。

◎冷酒「杉玉」（半合￥329）、「紀土」純米（半合￥329）
　17種類から選べる日本酒。初耳のものから、有名銘柄まで揃う。
　小皿にあふれさせる もっきりスタイル。少量なので、いろいろ試せるのが楽しい。
　杉玉は、青森・桃川株式会社の銘柄。
　紀土（キッド）は、和歌山発の人気銘柄。

◎黒レモンサワー（￥439）
　さかなへんの漢字をフィーチャーした湯呑みグラスで登場。これは粋な計らいだね。
　グラスとかジョッキでないのが、ひとひねり効いていて面白い。
　何か黒いものを振り掛けるのか、黒酢でも入れるのかと想像したが、
　実際には「黒蜜」のようだ。それゆえ、順当に甘酸っぱい美味しさ。

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■杉玉ポテトサラダ（￥439）
酒蔵の玄関に吊られる「杉玉」に見立てたカプセルに、真ん丸のマッシュポテトがコロンと入る。
マッシュポテトを割ると、その真ん中に卵黄ソース。
食べてびっくり、なんと「ガリ」の効いた味！！
外側には青海苔がまぶされて香りが良い。見た目だけじゃない、インパクト十分な一品。

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■赤いのにタヌキ 冷奴（￥329）
天かすに ニンニクラー油とビネガーをまぶし、冷奴に乗せたスピードメニュー。
なるほど、これはストレートに美味しい！
終盤はかなり濃い味になり、お酒を誘いまくる一品。
ちなみに油揚げを乗せた "緑なのにキツネ 冷奴" も存在（笑）

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■寿司
定番ネタもあるが、やはりアレンジを効かせた品に興味を惹かれる。
シャリは、黒酢・バルサミコ酢をブレンドしたもので、ほんのり赤褐色である。
伝統的な赤酢ではないようだが、この点にも工夫が感じられる。

◎えんがわの昆布〆炙り（2貫￥329）
　コリコリ感は皆無で、トロリとろける感じ。
　おぼろ昆布が乗っており、視覚的にも美味しそう。

◎鮪ロッシーニ風（1貫￥329）
　マグロ赤身の上に、雲丹風味のクリームチーズと少量のトリュフが乗る。
　特徴に乏しい赤身を、まったりと濃厚な具材で補完した印象。
　ちなみに本来のロッシーニは、ハンバーグの上にフォアグラ・トリュフを乗せた料理。

◎レア鰯と生ハムの禁断の出会い（2貫￥329）
　イワシはひっそり隠れており、むしろ生ハムの存在感が強い。
　特筆すべきは、間に挟まれたフレッシュオニオン。
　玉ねぎは生ハムともイワシとも相性が良く、両者の橋渡し役となる。

◎ホタルイカ醤油漬けとクリームチーズの濃密すぎるくちどけ軍艦（2貫￥329）
　品名が長い（笑）
　ワタの濃密な旨味に、まったり系クリームチーズは最高の相性！
　これは、自宅でホタルイカを食べるときの参考になるかも。
　ブラックペッパーが振られており、視覚的にも美味しさを演出。

◎海のフォアグラ 雲丹バター炙り（2貫￥329）
　"海のフォアグラ" というネーミングが素晴らしい。
　推測だが、クリームチーズ・雲丹ソース・バターを混ぜて炙ったもの。
　全体が雲丹なわけではないので、味は濃すぎず、思ったより淡泊。

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■おでんの大根なのに天麩羅（￥329）
おでんの大根に衣をつけて、揚げちゃった一品。塩＆抹茶塩で。
通常の天ぷらとは異なる、ややハードでクリスピーな衣が特徴的。
揚げ物も長時間待たせず、テンポ良く出てくる。
あらかじめ揚げておいて、注文が入ったら再加熱する手法かな？

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■エビチリになれなかった海老コロッケ（￥329）
ネーミングに惹かれて注文♪
海老の姿を残し、その周囲にマッシュポテトをつけてコロッケにしてある。
フレンチドレッシングで和えた、水菜をたっぷり添えて。
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お会計￥4497。
クレジットカード・PayPay・かながわ旅割クーポンなど利用OK。

讃えるべきは、やはり大手ならではの商品開発力であろう。
高級ではない食材をうまくアレンジし、プレミアム感を出しつつ価格を抑えている点が見事である。
コストのわりに満足度が高く、これから全国に増えることは間違いなさそうだ。