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店名 |
おぎはら
|
---|---|
ジャンル | そば、うどん |
予約・ お問い合わせ |
044-511-0629 |
予約可否 | |
住所 | |
交通手段 |
JR川崎駅西口より徒歩15分 矢向駅から932m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
~¥999 ~¥999 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
20席 |
---|---|
個室 |
無 |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可
2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
無 |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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幸区紺屋町の幸区役所通りにある蕎麦店です。
外観は、看板こそ無くなってしまい、トタン張りになってはいるものの、大きな建物です。
店舗兼住宅の典型ではありますが、建物の造りは立派で、庭に大きな松の木があり、雰囲気がありますね。
隣にも中華料理店があって、どちらも昭和っぽさがあります。ただし、どちらも老朽化しているのでこの雰囲気を味わうなら、早く行ったほうがいいですね。
店内は、4人用のテーブル席が2卓、小上がりに4人用テーブルが3卓ですね。
今どき珍しく、喫煙可となっていて、各テーブルに灰皿があります。厨房に近いテーブルにタバコの箱が置いてあるので、ご主人がヘビースモーカーで、喫煙可としているのでしょう。
嫌煙家にはおすすめできません。
店内からも庭の緑が見えますし、天井の造りも立派で、雰囲気のあるいいお店です。
営業時間は、11時からとなっていますが、11時に行くと既に開店しているだけでなく、ご近所の常連さんが店内にいました。
メニューは、もりやかけが各450円と令和の時代では激安ですね。一般的なメニューはひととおり揃っています。
労働者の街川崎なので、セットメニューも充実しています。ミニ丼ともりそばのセットが750円から用意してあるというのは、良心的です。
いただいたのは、
■おかめそば(700円)
具は、見えている限りではかまぼこ2枚、豚肉2枚、麩2個、ほうれん草です。
しかし、豚肉の下にはなると2枚と椎茸半分が隠れています。
そう、かまぼこが眉か、眼窩かと、目の周りを示し、なるとが眼となり、椎茸を鼻、ほうれん草を口、麩を頬と見立てると、見事なおかめ顔です。
それを豚バラ肉2枚で隠しているとは、なんとも、奥ゆかしいおかめです。
盛り付けの配置は正確なので、誤って顔を隠してしまったのではなく、これが標準仕様なのでしょう。
こういう洒落っ気こそが粋というものです。
お店が古ければいいってもんでもないですし、安くて美味しいことも大切ですが、「食文化」という言葉があるように料理が歴史や文化を引き継いでいるということも飲食店の食事としては大切なことだと思います。
ここからは具体的なおかめそばの評価に移ります。
かまぼこは、1枚の大きさはちょっと小さいですが極端に薄く切ることはなく、この価格にしては量が多いと思います。
なるともかまぼこと同様です。
豚肉は、バラ肉を軽くした味をつけて茹でたもののようです。これも厚みがあって立派です。
良いのは、椎茸とほうれん草ですね。
椎茸は丁寧に煮込んであり、しっかりと味が染みています。
ほうれん草は、お店で茹でているようでクタクタになっておらず、色合いもよく、香りがありますね。
麩は普通のものですが、ちゃんと、汁で煮ているようで、汁が染みていました。
蕎麦のほうもこの価格にしては立派なもので、機械製麺なれど蕎麦粉の配合率が高く、種もの(かけスタイルの温かい蕎麦)にしても蕎麦由来の食感が感じられますね。
標準的な太さの蕎麦ではありますが、蕎麦粉の配合率が高い分、一般的な町の蕎麦店のものよりもしっかりとした味わいを感じられます。
汁のほうも蕎麦と同じぐらいちゃんとしていて、関東の味としては醤油が強すぎず、出汁とのバランスもよく、蕎麦との相性もよく、全体的に完成度が高いですね。
もちろん、これは、絶賛されるほど美味しいわけではなく、町のお蕎麦屋屋さんとしてハイレベルということです。
小皿に別盛りで薬味のネギが付くのは一般的ですが、もう1枚の小皿にはキュウリの塩漬が2切れほど盛られています。
野菜不足を補う配慮なのではないでしょうか?優しいですね。
ものすごく美味しいわけではないですが、この価格では容易に実現できない質と量があると思います。
長年にわたり、ここでお店をやっているので建物の減価償却が終わっていて、固定費が低いのが主な理由でしょう。
また、営利ではなく、老夫婦が生きがいのためにお店をやっているのかと思います。
わざわざ訪問するような立地ではないですが、町のお蕎麦屋さんとして、非常に優れているので、蕎麦好き、昭和好きなら訪れていいお店だと思います。