◆テイクアウト専門店◆季節を感じるお寿司 : 古市庵 川崎アゼリア店

川崎駅東口の地下街『アゼリア』の惣菜売り場の『デリチカ』にある持ち帰り専門の寿司店です。

江戸前のにぎり寿司よりも、ちらし寿司や押し寿司がメインです。ライバルは京樽といった雰囲気の商品構成ですね。

握りを主力としないところでの苦戦がありますが、華やかな印象のある押し寿司やちらし寿司を販売しています。
素材に魚介だけでなく、きゅうり・かんぴょう・椎茸などの広義の意味での寿司に使われる野菜を使用することでヘルシーな印象の寿司を作っている感がありますね。
それもあってか、女性客が多く、意外に繁盛している印象です。

いただいたのは、
■国産あじとたっぷり薬味ちらし（８６４円）
しめアジ、ミョウガ、酢漬け生姜、いくら、青じそ、ゴマなどを盛ったちらし寿司です。
メニューに「たっぷり薬味ちらし」とあるように魚介は、しめアジといくらの２種類のみです。薬味となるような夏野菜がメインになっていますね。
そのため、味わいは、薬味によるスッキリした夏の味わいです。
特にミョウガと青じその香りがすると、夏うぽい感じがしますね。
ボリュームはちょっと控えめですが、食欲が無いときにはこのぐらいがちょうどいいでしょう。

■押寿司バッテラ（６２７円）
上方の伝統的な鮨のバッテラです。
しめ鯖の押し鮨になります。関西の鮨ですが、鯖は意外に薄味で昆布の旨味も感じられます。
加えて、押し鮨の割にシャリの味付けが薄いのかと思いますが、他のお寿司とシャリは同じなので、これだけ濃い味付けにはできないのでしょう。
あっさりした印象なので、こちらも意外に夏向きですね。


夏のメニューは、豪華食材を使わずに季節感があって、香り高くてあっさり美味しく、よくできていると思います。
古市庵の人気がうかがえる夏メニューですね。

川崎駅東口の地下街『アゼリア』の惣菜売り場の『デリチカ』にある持ち帰り専門の寿司店です。

江戸前のにぎり寿司よりも、ちらし寿司や押し寿司がメインです。ライバルは京樽といった雰囲気の商品構成ですね。

握りを主力としないところでの苦戦がありますが、華やかな印象のある押し寿司やちらし寿司を販売しています。
素材に魚介だけでなく、きゅうり・かんぴょう・椎茸などの広義の意味での寿司に使われる野菜を使用することでヘルシーな印象の寿司を作っている感がありますね。

いただいたのは、
■花ちらし　海老（５７３円）
曲げわっぱを模した発泡スチロール製の箱の中に盛られているちらし寿司です。
定番商品ですが、お店の特徴がよく出ているものです。
生ものはほとんど使われておらず、とび子ぐらいでしょう。海老は茹で海老ですし、他にはカニカマが入ります。
対して、野菜系の材料としては、きゅうり、生姜の酢漬け、椎茸、かんぴょう、酢蓮根、人参、筍などが入ります。
寿司としては若干異色ですが、地方の歴史あるちらし寿司は生の魚は使わないことがあるので、このようなものがあっても不自然ではないでしょう。
また、食べると非常にヘルシーな印象です。男性よりも女性に好まれそうですし、カロリーも低そうなのでダイエットにもいいですね。


握り寿司が人気のご時世において、こういう商品を扱ってくれるのは、寿司の歴史や多様性の面からみても意義のあるこですね。
酢飯の上にいろんな素材が織りなす味も寿司の醍醐味のひとつです。魚の脂以外の魅力を伝えるちらし寿司は、他に無い個性です。

以前はさいか屋に売店を構えていたのですが、さいか屋の閉店に伴ってなくなってしまったので、それを補完するかたちでオープンした店舗です。

江戸前のにぎり寿司よりも、ちらし寿司や押し寿司がメインです。ライバルは京樽といった雰囲気の商品構成ですね。

握りを主力としないところでの苦戦がありますが、それを打開するための商品なのか、てまり寿司も売っていました。こてまり（５４０円）は５種類の手まり寿司といなり寿司に巻物が入ります。１個のサイズが小さいので女性に受けそうな商品ですね。

いただいたのは、
■うず潮いろどり（５６２円）２０１６年８月
うず潮は、極太の太巻きです。それをカットしたものが２切れ入る詰め合わせです。２周巻いた太巻きは、イロイロな具が入っていて、味は全体が混じってしまいよくわかりません。しかし、ボリュームと満足感だけはありますね。細巻きは、かっぱ・たくあん・かんぴょう・大根の梅酢漬けと異なるので楽しめますね。サーモンと海老の手毬寿司と小さないなり寿司も入って、あっさりとしつつも味の異なるものの詰め合わせになっていて、美味しいです。

■うなたこちらし（６１６円）２０１６年７月
うなぎとタコのちらし寿司で、５月２４日～８月２２日までの限定商品とのことです。
うなぎの蒲焼は、残念ながら中国産ですが、その分、低価格でもそこそこの量が入っていますね。たこは、ボイルしただけのものではなく、味付きですが、酢漬けの生姜の風味が強くて何味なのかがよくわかりません。おくらと山芋を使っている点は、夏ばら寿司に似ていますね。
とび子も入っていて、混然一体としていますが、とにかく、季節のものが食べられた満足感があるちらしですので、丁寧に味わうというよりも豪快に食べるのがいいでしょう。

■夏ばら寿司（４９７円）２０１６年５月
夏メニューです。見た目はとても華やかです。特にミョウガの赤色とオクラの緑がアクセントになっています。『寿司』という名前ですが、寿司らしい具は焼き穴子と海老ぐらいで、あとは、レンコン・人参・たけのこ・紅生姜・枝豆・粒コーンなどの野菜類が多いですね。
ヘルシーな感じですし、ミョウガの風味が夏を連想させる、お手軽なちらし寿司です。

■詰め合わせ　一膳（夏）（７８９円）２０１６年５月
こちらも夏用の詰め合わせです
古市庵が得意とする、正方形の小さな押し寿司が８個、それに高菜で巻いた巻き寿司も２つ入ります。他に普通の太巻き２個といなり寿司ですね。
低価格で、定番メニューがバランスよく入っていておすすめです。

■詰め合わせ　粋（小）（５８４円）２０１６年１月
太巻き・高菜太巻き・いなり寿司が各２個と鯖・サーモン・穴子の押し寿司が各１個ずつ入った詰め合わせです。
太巻きは凡庸ですが、高菜太巻きは葉で巻かれていて、さっぱりと食べられる印象があります。
太巻きが４切れ入ると見た目も地味な印象になりますが、高菜太巻きなら緑色が冴えていて華やかな印象になり、いいところが多いですね。
いなり寿司は、酢飯はゴマ入りで味付けは色からもわかるように上品ですね。
押し寿司は、さすがにこちらをメインで売っているだけあって、レベルが高い印象です。
全体的にこのボリュームで、この内容ならお得ですね。


販売品に大きな変化は無いのですが、全体的に女性向けにシフトして、より華やかになった印象のあるお店です。同じ『デリチカ』内の持ち帰り寿司店は、若廣と穴子やがありましたが、閉店してしまいました。以前から川崎にお店を構えていただけあって、古市庵は強いのかと思います。調理の華やかさで付加価値を高めていますね。料理の見た目を大切にする女性に向いているお店かと思います。