タイ料理＆カラオケの店なんだそう。 : ムーハウ

川崎の仲見世通りを、結構、奥まで行ったとこの雑居ビルの一階、１８時過ぎの早い時間だったからか、並びで店が開いてたのが、この店くらいだった。
この店にしても、開店してすぐは、タイ人かと思われるお兄さんがひとりで回していらっしゃる。１８時とか１９時にお伺いするのに、そこまで気合を入れて予約をする必要もないような印象も受けたが、お兄さんが店に来るのって開店１５分前くらいのこともあるようなので、予約の電話を入れるにしても、そこは考えて連絡をとるようにしたほうがよかろう。

武蔵小杉から川崎に移られていらっしゃったんだそうだけど。小生自身、その前の店のことを存じ上げているでもなく。
ここで面白そうな気がしたので、恐る恐るお伺いしたんだけど。そしたら、小生の後からいらっしゃてた奥のテーブルの４人組の方々も、似たような感じで、この「食べログ」での紹介を見て初めてお伺いしたってことみたいな感じの会話をぼそぼと仄聞するｗ。このキャパシティの店にとって、食べログの集客力もバカにならないものと、あらためて感じ入った次第。

本来であれば、ふたりでお伺いするハズだったのだが、いろいろと手違いがあって、小生ひとり。
なんで、料理をふたつ頼むのが精一杯だったのは、ちょっと残念。

まずは、生ビールをお願いする。
そしたら、チャームがてらのナッツとかの盛り合わせが、結構、たっぷり盛り合わせられ供される。

ゲーンキョーワーン。グリーン・カレーのこと。
ココナツ・ミルクたっぷり、わりと甘めに仕上げてある。
具材は、鶏肉と、ピーマン、パプリカ、茄子、タケノコと。グリーンカレーとしては、ごく普通のもの。
どなたかも書かれていらっしゃるように、優しい味付けってこともあり、スープ替わりってのもアリかもしれないが。小生は、長粒米のご飯と一緒に食した。
グリーンカレーというと、バイトがレトルトのパックと具材を煮込んだだけって店ですら堂々と営業していることに鑑みると。この店にて供される、ゲーンキョーワーンは、勿論、きちんと作られていらっしゃるし、相応に旨い部類で、それなりに味わい深いものだとも思ったが。そこまで天地がひっくり返るような代物であったかについては、否定はしないにしても、判断は保留するｗ。

クウェッティオナーム。汁入り米麺。クウェッティオナーム
ベトナム料理だとフォー、タイ料理にも米麺を使った料理があるんだと初めて知った。
なんの出汁だったんだろうか？魚系っていうよりも、チキンだったのかな。チャンツァイが入ってると、もっと良かろうにという感じはあった。
そのチャンツァイの替わりの香草ということなのか、セロリと。ネギ、モヤシ、レタス。それと、豚肉と鶏肉ダンゴと揚げニンニク。
薬味に、ナンプラー、唐辛子のフレイクみたいの、塩とお酢と４種類。そのままでも、十分、味わい深いという気もしたのだが。雰囲気で、唐辛子をちょっと振ってみた（ちなみになのだが、タイ料理の調味料として、砂糖が使われることもあるみたいで、小生が塩だと思ってた白い粉は砂糖だったって可能性はゼロではない。というかいまさら確かめようながないのだが）。

生ビールの後、シンハーを一本追加して（コップじゃなくて、瓶のまま飲むのがタイ式みたい）、〆て４千円弱のお勘定。

現地テイストがストレートに出ているし、調理していらっしゃるのが、現地でそれなりの経験がある料理人なんだと思われるのだが、それらの点から、十分に興味深いと思った。
ただ、材料の準備等の事情に鑑みて作れないものってのもあるみたいで。いつもいつも準備万端なメニューって感じでもないし。そもそもメニュー自体、麺類とかカレーとかサラダに偏ってて、いついかなるときにお伺いしても、万全の料理を食べられるって感じではないのかなって印象。

理想的には、この店のご主人と仲良くなって、タイの食材、料理等も勉強して、事前に日を指定したうえで、ある程度の人数でお伺いしたときに、これこれのものを食べたいんだけどってお願いしてってのが最高なんだとは思う。横浜の中華街でも、店のメニューを見ながら料理を頼むのはトーシロってことを聞いたことがあるので、それに通じる世界なのやもしれない。小生に、そこまでガッツがあるのかは、ちょっとあまり自信がないが。

こういう店がやり方次第では、蒲田の某有名ベトナム料理屋みたいに、ブレイクするってこともあんのかもしれないが、ただ、いまのこのままでは、そこまではいかないような気もする。健闘を祈る。