お父さんのお小遣いで飲めるお店 : 渋谷餃子 川崎店

京急川崎駅近くの餃子屋さんです。

渋谷、恵比寿あたりのお手軽飲み屋という感じで生まれたチェーン店ですが川崎にも進出してきました。
幅広いメニューの居酒屋チェーンが凋落する中、こういう何かに特化したお酒を飲めるお店が流行っています。

レトロ風な看板が目印のお店です。
店内も外観同様のレトロ風な内装になっており、１階が厨房とひとり客用のカウンター席、２階がテーブル席になっています。２階のテーブル席は４人用が５卓と２人用が２卓と小さいながらもなかなかのキャパシティがありますね。
１人用のスペースはやや狭く、イスも丸椅子で背もたれがありません。

メニューは、生ビールこそ４９０円＋税とやや高めですが、サワー類は２９０円＋税とさほど高くありません。これは、ビールは１杯にして、単価は低いが原価率も低い焼酎にシフトすることで、お客さんは安い予算で飲め、お店は儲かるという、賢い価格設定ですね。
また、料理も主力の餃子が１人前で２９０円＋税と手ごろな価格になっているので、頼みやすいというのも繁盛の秘訣でしょう。

■焼き餃子（２９０円＋税）
屋号に「薄皮餃子専門」とあるだけあって、薄い皮の餃子です。
ニンニク・ニラの有無が選べるとのことですが、何も言わないと入っているものが自動的に提供されます。
食べてみると、ニンニクやニラよりも、キャベツのシャキシャキした食感が残っている感じが特徴的ですね。
小ぶりなのもあって、軽く食べられる飽きのこない餃子です。
１皿２９０円＋税でも飲み屋のつまみとしては十分に安いですが、焼餃子は大皿で頼むと更に安くなります。４０個なら、１，６８０円です。２７．５％オフになる計算です。
２人でも２０個（８８０円＋税）ぐらいを頼むのがこのお店の標準のようですね。

■揚げ餃子（２９０円＋税）
中のあんは同じです。揚げることで薄い皮は表面がカリカリになり、印象の違った食べ物になりますね。ビールには餃子という人も多いですが、ビールには唐揚げという人も多いでしょう。そういう唐揚げ派にも納得してもらえるような揚げ餃子です。
個人的には、一番好みでした。

■水餃子（２９０円＋税）
水餃子の魅力は、モッチリとした皮なので、薄皮の水餃子はちょっと冴えない印象ですね。
ヘルシーな仕上がりなので、女性にはウケるかもしれませんが、同価格の焼き・揚げ・水の中では。個人的には一番評価が低いです。

■チゲ餃子（３８０円＋税）
スープ餃子ですが、コチュジャンを使った辛いスープを溶き卵で仕上げてあります。小ネギも散らしてあり、見た目も上記３種よりも豪華な印象ですね。
食べると、色あいの割にしっかりと辛いですね。唐辛子は加熱すると辛み成分が出るので辛さを強く感じるようになりますが、まさにその典型という感じです。入る量はさほど多くないと推察しますが、結構辛いです。
溶き卵が入っても辛さは収まらないですね。
ちなみに辛いスープに溶き卵が加わると、川崎発祥のＢ級グルメの『タンタンメン』に近い味わいになります。ちょうど、餃子には豚ひき肉とニンニクも入っているので、近い味ですね。そっくりとは言えませんが方向性としてはそういう感じという味です。
川崎市民なら、チゲ餃子を食べて「タンタンメンっぽい」とか「タンタンメンはこうじゃない」とか、タンタンメン談義に花を咲かせていただきたいです。

■ニラ玉炒め（２８０円＋税）
スクランブルエッグ状のニラ玉です。出てきてちょっと驚きましたが、食べるとソフトな食感が悪くないですね。今風のニラ玉だと思います。

●フローズンレモンサワー（４８０円＋税）
凍ったレモン、シャーベット状の焼酎のレモンサワーです。暑い夏にはぴったりのサワーでしょう。
普通のレモンサワーと比べると２倍近い価格ですが、一般的な居酒屋のお酒としては普通の価格なので、暑い日にはかき氷を食べるぐらいの感覚でこれをいただくと爽快感がありますね。おすすめです。

●ホッピー・白（４８０円＋税）
「そと」は、業務用のリターナブル瓶を使っているので、家庭用のワンウェイ瓶よりも多いです。
それでこの価格なのですから、居酒屋チェーンとしては合格ラインでしょう。

●男梅サワー（２９０円＋税）
お菓子の男梅の味のサワーです。甘すぎず、酸っぱすぎず、そして安いという優れもののサワーですね。


ビールを飲み、餃子以外のメニューを食べると、ちょっと単価が上がってしまいますが、サワーと餃子なら、安い予算で飲めますね。それでいて、そこそこ美味しいというのが魅力だと思います。
しっかり食べて、しっかり飲んでも２，０００円程度で収まるのは嬉しいですね。