父と叔父を、思い出の中華料理店で偲ぶ！ : 雪園 川崎店

早いものでこの日は父と叔父の四十九日の法要です。
横須賀の菩提寺で法要と納骨を済ませた後、川崎に移動して精進落しのささやかな宴を設けました。
両家の親戚のほとんどが川崎在住と言うことからこちらを利用させていただきました。

『雪園　川崎店』さん。
　川崎駅東口ルフロン２階にある中華料理のお店です。
　以前、お店が１０階にあった時は生前の父、叔父とよく訪れた思いでのお店です。

今回は１９人と言うことで円卓が二つ備わった個室が用意されていました。
お願いしたのは、

『土日祝限定特別コース』5,400円（税込）を子供も同じに１９人分お願いしました。
　大皿での提供では無く、一人一人に最初から盛り付けられた皿がフレンチの様に提供される様です。
　とは言え、今日は下は小学生、中学生（爆食）、高校生（爆食）、大学生（大酒吞み）が居ますから
　当然決まりきったコースでは足りないでしょう。
　彼らには別途一品メニューから好きな物を好きなだけ食べて良いよ！と話しておきました。

お酒やドリンクは各自好きな物を自由にオーダーしてもらう事にして、
飲み物が揃ったところで最年長の叔父の挨拶で「献杯！」。
早速、料理のスタートです。

季節の前菜盛あわせ
　叉焼、泡菜、甘海老の紹興酒漬けの三種。
　じっくり焼かれた叉焼は周りのタレに味が良く肉も柔らか。
　泡菜とはキャベツの辛漬だそうで、ピリ辛く漬けた単純な物なのに味わい深い。
　甘海老の紹興酒漬け、別名「酔っ払い海老」は山椒の実、ねぎ、生姜などが入った紹興酒タレに、
　新鮮な甘海老を漬け込んであり、甘みと旨みそして紹興酒の香りとを味わえます。これ評判良かったです。

ふかひれの姿煮　
大きさから言ったら40～50ｇ程でしょうか？割と肉厚で繊維のはっきりしたふかひれ。
　しっかり煮込まれて型崩れせず、ふかひれの食感も十分楽しめます。

有頭大海老のチリソース
　大き目の海老一尾丸まるで作られたエビチリ。味噌も楽しめるこくのある仕上がりです。
　高齢の叔母には皮を剥くのが難儀だった様ですが食べれば口福感が一杯に広がります。

豚角煮のやわらか煮
　一口大に整えられた豚の角煮は普通物よりかなり柔らかく仕上がっています。
　煮込まれたしょうゆベースのタレが濃厚で付け合せのブロッコリーをいっそう引き立てました。

中国点心師の手作り点心
　蒸篭に入った状態で提供されたのは小籠包。
　別途添えられた刻み生姜と専用のタレを一緒に蓮華に移してパクリ。
　肉汁の旨み生姜の爽やかさがなんとも美味しい。も3.4個食べたいですね。

あわびのクリーム煮込み
　小さめのあわびが一個入った濃厚なクリーム煮。
　食べやすい様にカットされているのと柔らかい歯ごたえです。出汁のでたクリームも絶品です。

ツバメの巣の上湯スープ
　琥珀色のスープにつばめの巣が入り鶏の旨みを十分味わえる上品な上湯。

本日のチャーハン
　竹の器に入ったチャーハンには牡蠣が乗っています。
　醤油ベースのさらっと下味に感じる牡蠣の旨みとコク。パラっと仕上がって食感も中々。

デザート
　杏仁豆腐ですが凄く肌理が細かくプリンの様な食感。
　レモンが爽やかさをプラスして食後をさっぱり締めくくってくれました。

さて、コースは以上ですがやはり食べ足り無いのは先ほどの爆食グループ。
更に追加したのは、

『坦々麺』860円（税込）を2杯。
『焼きそば』1,000円（税込）を３人前。
『春巻』330円（税込）を２人前。

ドリンクは、
ウーロン茶、ジュースが中心で約15,000円ほど。
車で来た主力の従兄弟たちが飲まなかったのでなんと安上がりな事でしょう。

思った以上の美味しい料理に出席下さった叔父や叔母も満足してくれた様で一安心。
お供えしていたワインもしっかり孫たちが飲み干してニ家同時の法事は無事お開きとなりました。

ここから気になった事を記載したいと思います。
今回、訪問するに当って電話で予約後、一度お店を訪ねて時間等細かい打合せをしました。
当日は13時半から開始で言約二時間15時半過ぎまでの宴席となっていたのです。
そして、追加料理に関してはレギュラーメニューの中から追加がOKという確約をもらっていました。

追加料理のメニューが少ない。
レギュラーメニューと言う話でしたが当日追加できる物として渡された品書きの品数が少ない。
チャーハンや汁蕎麦など５～７点と点心が３種ほど。
打合せの際、言っていたレギュラーメニューより遥かに少ない品数です。
これを問うと昼時間はこれだけだという答え。爆食達は当然不満たらたらです。
それなら打合せ時にしっかりこのメニューしか出来ないと告げるべきではないでしょうか？

もう一つは時間の問題。
ホールの給仕はすべて大陸からの女性ですが料理の置き方が粗雑です。
そして１５時を過ぎたときこう言い放って部屋を出て行ったのです。
「追加時間は終ね！後はお酒の追加も出来ないから」
　おいおい！そんな時間制限の話は聞いてないよ。

これをキャッシャーに居た責任者に話をするとこちらの言い分が正しかったので、
その後も料理とお酒の提供を続けることになりましたがどうなってるんでしょう？
おそらく従業員の休憩時間と我々の宴席の時間延長が伝わってなかったのでしょう。
しかし、居る客を放っておいて休憩などというのは日本では考えられないことです。

予約担当者とホール、厨房にキチンと指示が出ていない典型的なミスですが、
こういう宴の席とも伝えれてあったのにかなりお粗末な対応と言わざるおえません。

料理はかなり美味しく繊細と思いますがもう少し、異国の従業員の教育をしっかり
日本的な目線で行ってほしいと思いました。