初めてのハーフ＆ハーフ。牛バラ丼食べて馬場の河童軒を思いだしました。 : 松の樹

先日川崎大師の風鈴市に行った際にランチに伺ったのがこちらのお店。京急川崎駅から東向きに徒歩数分、稲毛神社の手前にある四川の名店です。麻婆豆腐や担々麺の味は界隈随一。川崎では一番のお気に入りで今までに何回も伺っています。

今回入店したのは平日13時前。いつもの通り20席程ある半地下フロアのテーブル席に案内されました。考えてみたらこの店に平日来たのは初めてかもしれません。

確かではありませんが、ランチのセットの選択肢は平日の方が充実している印象です。Aランチ(麻婆豆腐)、Bランチ(油淋鶏)、ランチセット(主菜二品)に加えて13時からの限定メニュー、ランチスペシャル(料理三品＋点心三種)なんていうのも。

後は汁そば5種、あんかけ焼きそば2種、ご飯もの5種から任意の二種類を組み合わせられるハーフ&ハーフというのもあります。

ランチスペシャルも興味ありましたが、時間がかかるというので、結局注文したのは初めてのハーフ&ハーフ。担々麺385円と牛バラ丼460円の組み合わせです。

5～6分で届いた二品はハーフより大きくて3/4&3/4という印象。麺が伸びないようにまず担々麺から頂きました。こちらの汁有りの担々麺は芝麻醤を利かしたいわゆる日式の担々麺。相変わらず麻と辣のバランスが良くて美味しい担々麺です。こちらは予想通りの安定の味でした。

一方で予想以上に美味しかったのが牛バラ丼の方。よく煮込まれた角切りの牛バラ肉はとろりとなった部分と筋肉繊維がほぐれた部分が程よく混在してなかなかいい。ご飯に合う味付けもいいし、トッピングされた小松菜もいいアクセントです。

こんなに美味しい肉系の中華のあんかけご飯食べたのはいつ以来だろう。そう考えていて思い出したのが40年くらい前に良く通っていた高田馬場駅前、稲門ビル地下の河童軒。牛肉や豚肉の肉掛けご飯が早くて安くてとても旨かった記憶があります。

馬場の河童軒はとっくの昔に閉店して東京では北区の上中里にのれん分け店が残っていますが、掛けご飯系はメニューに無い様子。

遠い記憶の中の味はどうしても美化されてしまうので、それより美味しいとは言えませんが、今回のはそれに匹敵する牛バラ丼でした。

週末のこの日はパソコンのキーボードが壊れたので代わりを買いに川崎のヨドバシへ。ランチは川崎市役所近く、稲毛神社鳥居前のこちらに伺いました。川崎が誇る四川料理の名店です。

こちらにはこれまで三度伺って黒酢が特徴的な汁無しの担々麺、日式の汁有り担々麺、五目うま煮ご飯を食べましたがどれも旨い。今回は満を持してかねてからの懸案の麻婆豆腐を食べに伺いました。

午後1時くらいにお店に着くと店頭には満席の表示があって先客が5人くらい。ツレと二人で最後尾に並んで15分くらいで半地下の4人用のテーブル席に案内さてました。相席にすればもっと詰め込めるのにそうしないのは好印象です。

注文は予定通り激辛という陳麻婆豆腐1180円。定食では無くてこれを一つ注文すれば人数分の半ライスが付くんだそうです。本来はコースの一部としての利用を想定している感じ。

因みにツレは過去三回と同じ正宗担々麺900円を注文しました。既に黒酢が効いているのにさらに黒酢をたっぷり掛けて食べるのが他では食べられない旨さなんだそうです。

注文して7～8分でまず大きなお皿に盛られた麻婆豆腐と小ライス二つが届きました。麻婆豆腐は普通のお店の定食の1.5～2倍くらいありそうなボリューム。

挽き肉や豆腐がある部分をラー油のような真っ赤なソースが取り囲んでいて確かに辛そうです。上には刻んだ葉にんにくが散らしてあるのが好印象。

早速食べてみると麻も辣もしっかり。でも旨味も十分あるので辛すぎることはありません。食べ続けると麻の痺れが累積してきてこれは旨い。

でも舌に感じる以上に早く反応したのは身体の方。麻の累積を感じる前に顔面には結構な汗。後は麻婆豆腐、ライス、ハンカチの反復で一気に完食しました。

ボリュームもあって舌も胃も身体も満足。食べ終わって外に出るとめっきり秋めいてきた風が心地よい。いい汗かかせて頂きました。

尚、黒酢たっぷり追加したツレの正宗担々麺は今回も美味しかったそうです。

2016年6月訪問
川崎の稲毛神社の鳥居の前にある四川料理の名店です。週末のランチに伺ったのが12時40分頃。まだピークは過ぎていないようで、地下、一階、中二階の席はほぼ一杯です。店内で少し待って一階のカウンター席に着きました。

席においてあるメニューは土・日・祝のランチメニューが1枚と三種類の担々麺が載っているものが1枚の二枚だけ。担々麺は汁無しの正宗と汁有りの日式を食べたことがあるので、たまには別の物を食べてみようと注文したのは五目うま煮ご飯880円。この店なら四川的な仕掛けがあると期待してのことです。因みにツレは三回連続で正宗の汁無しを注文していました。

お客さんが一杯のせいか通常よりも待ち時間は長い感じ。待っている間にカウンターを見渡すと遠くの方に通常のメニューが置いてあるのが目にとまりました。なーんだ。麻婆豆腐にすれば良かった。

というようなことを考えている内にうま煮ご飯が到着。みかけは醤油ベースの中華丼といった感じです。食べてみてもこちらのお店にしては優しいオーソドックスな中華の味。種も仕掛けもありません。大きな木耳、ぷりぷりの海老、細かく切れ目を入れたイカなどにクォリティーを感じましたが、ここでなければ食べられない味ではありません。十分美味しいのに四川系のレベルが高すぎるだけにどうしてもそれと比べてしまいます。

ツレの方はもともと黒酢がしっかり利いている正宗汁無しに追い黒酢ドボドボ掛けて旨い旨いと食べていました。

2015年5月訪問
坦々麺（汁有）はこれぞ正統派、スタンダードといえる一品でした
川崎市役所の近く、稲毛神社の鳥居の前にある有名四川料理店です。週末のランチに伺いました。
前回は麻辛酸のインパクトが強い正宗（汁無）を食べたので、今回は普通の坦々麺（汁有）を頂きました。小ライス付770円。

注文して7～８分ででてきた坦々麺は外見からして超正統派のイメージ。真っ赤なスープに細麺。中央に肉そぼろ、その傍らに青菜。まずスープを飲んでみると、正宗よりは麻も辛も抑えてあるという話ですが、いい意味でしっかり辛い。ゴマの風味がでしゃばっていないのもいい。酸味は一切ありません。表面だけ赤くてその下のスープはゴマペースト（芝麻醤）の色というお店も見かけますが、ここのは鶏ベースのスープにすべての調味料が乳化された状態で均一に混じっていて全体が真っ赤。とても美味しいスープです。このスープに細麺が絡んで旨い、旨い。

まさに自分が正統と思えるスタンダードかつクォリティの高い坦々麺でした。今後坦々麺を食べる時はこれとの比較で考えたいと思います。

2015年3月訪問
麻辛酸のインパクトが気持ち良い正宗坦々麺
Google Mapは食べ歩きの強い味方。予めPCで行先をBMしておくと、スマホで自分の位置とBMした場所が分かるので、込み入った路地にある店でもまず迷うことはありません。ただ店舗の移転があると必ずしもタイムリーに更新されないのが難と言えば難。一度平日昼の移動途中にこちらを目指したけれど、行った先一帯は再開発工事中。昼休みを棒に振ったことがあります。今回は予め新住所をBM。週末の13時過ぎにスマホに案内されてやっとたどりつきました。

思ったよりも落ち着いた外観のお店に入ると、半地下式になっているテーブル席に通されました。土日のランチメニューは坦々麺など５種。770円～880円とちょっと割安になっています。

それとは別に坦々麺メニューがあってこちらは３種で①日本式汁有り坦々麺、②日本式汁無し坦々麺、③正宗汁無し坦々麺。土日のランチに入っているのは①で、①と②はゴマ（芝麻醤）入りです。③は本場四川のテイストにかなり近いものだそうで、麻も辛も酸も①②より強いというふれこみ。初めてでちょっと冒険かなとは思いましたが、せっかくなので③の正宗坦々麺（900円）を注文。サービスの小ライスも付けました。

５～６分ほどで坦々麺とライス、卵スープが到着。あと味を自分で調整するための黒酢の瓶。坦々麺をよく混ぜて食べます。するとやっぱり麻も辛も酸もインパクト大です。特に自分には黒酢の酸が強く感じられました。麻も辛も強いのですが、酸が強いせいか途中で痺れて味覚がマヒするということはありません。これは初めて食べる味ですが確かに旨いです。気が付かないうちに汗がたらたら。体が内部から活性化してくる感じがします。この坦々麺はご飯のおかずとしてもいけますね。

今回の訪問で味のレベルの高さは十分に実感できたので、次はよだれ鶏など、四川の名菜にチャレンジしようと思います。