2023年の外食も當店で〆る : ハルクッチィ

例年通りその年の外食は當店で〆る。私はルーティンが大好きな人間なのでこの流れは全く変わら
ない。私は新しいことに挑戦とかまだ見ぬ～とかが苦手なのだ（笑）

ということで珍しく予約をするも年末は3日間満席で撃沈。かなり意気消沈していたら店主のハル
さんからカウンターにキャンセルが出たと電話をいただき急遽訪問した。

お店にうかがうとテーブル席に空きが出てテーブルに座ることに。ヴィーガンのお店から野菜料理
と謳い文句を変更したことからそれまでご縁が無かったお客さんも来るようになったようだ。私は
美味しいものが食べられば満足なのでどちらでも構わないのだけれど。

今宵の泡（食用のブドウから醸したもの）を飲みながらメニューを読む。前もって予約をしておく
と大好物のフムスがあることが多いが（こちらのフムスは絶品）今夜は当日なので無い。野菜料理
好きの奥さんの選択でキャロットラペ、揚げ出し豆腐、椎茸ステーキを。そして最後にパスタをい
ただく。いつもは黒コショウのパスタだけど今宵は他のテーブルに届いて美味しそうだったトマト
系を。

ワインは薄旨の赤でいくつか選んでもらいお初のポルトガルを選択。あんまりポルトガルのビオを
味わったことがない。ご主人の説明通りあまり癖のないでも飲み飽きがしないお料理によく合うワ
インでした。

私はベジタリアンでもないけどこちらはお料理が美味しいのお気に入りだ。今宵も美味しくいただ
けけれど特に印象に残ったのが揚げ出し豆腐。かかっている下仁田葱のソースが大変良かった。

何故だか分からないけれどヴィーガンと言うと風当たりが強いということを聞いたことがある。特
にネット上では。そういうこともあってなのかこちらは野菜料理を前面に出している。以前はイン
バウンド系の方が必ずお客さんにいたけれど、最近では野菜料理と言う言葉に惹かれて年配の方も
多く見えるようで何よりです。

何年も通い続けたいお店です。ごちそうさまでした。

自業自得的病のために食事制限、飲酒制限を課しているというか何となく課されている。いつもな
らこの時期大好きな生ビールを飲んで「プハー」とかやっているのだが今はそれはNG。そうなると
居酒屋とか焼き鳥屋は敬遠することになる。寿司屋さんもちょっと危ない。ということで飲むなら
ワインでできるだけ野菜を多くということに。そうなるともってこいなのが當店。

酷暑だからお客さんも少ないかなと思ったが念のため予約をして訪問。すると満席で１テーブルは
２回転していた。たまたまなのかいつもなのかは分かりかねますが笑。

今宵の泡は西洋かりんも入ったシードル。ちょっとグレープフルーツっぽいニュアンスもあってこ
ういう高温多湿の時期には持って来い。

いただくお料理は相当写真を撮り漏れていますが（撮ったはずなんだけど笑）桃のカルパッチョ、
ピッツア生地を揚げたお料理（名前は失念）、夏野菜のグルテンフリーフリット、焼きナスのパパ
ガヌーシュ、すだちとキノコのペペロンチーノ。

今宵は明日尿酸値の血液検査と言うこともあって控え目にということでグラスで自然派ワイン三昧。
シードルの後は白、私は藤野ワイナリーのロゼ、奥さんはアルザスの白、続いて私はいかにも自然
派と言うローマの赤、奥さんはロアールのピノノアール、そして私がアルザスの別の白に奥さんが
超メジャーなラビアンカーラのサッサイア（写真無し）最後に奥さんが追加でドイツの白。

いつもながら美味しいお料理と個性豊かなワインを満喫しました。

偶然ですがお客さんの中に偶然同病になった方が。その方は薬を飲んでいないそうなのだが、私は
あの痛みを思い出すと怖くてとても無理です（笑）

夫婦共々病み上がりでまだあまり食欲がない。外食はしたいけれど新店開拓などの冒険はしたくな
い。ということで失敗しない當店へ。ヴィーガン料理なのでまだあまりこってりしたものを食べた
く無い身にもぴったりだ。

6時半にうかがうとカウンターにアメリカ人の女性が。旅行者でバイクをレンタルしていてこれか
ら山梨まで行くという。その後また外人さんのグループが。かつてはヴィーガン料理と言うことで
行けば必ず外人さんのお客さんを見かけたのだがコロナの時期は見なくなった。インバウンドが復
活しているのだろう。

私がイタリアの泡、奥さんがフランスの泡を貰ってメニューを眺める。蕗のカポナータが美味しそ
うだったがすでに品切れ（カウンターの方々がオーダーしたとのこと）だったが一口だけの残った
ものをいただく。野菜のエキスが染み出したトマトソース部分が大変美味しい一品だった。

カポナータを焼き筍に変えたので筍がダブってしまったが季節物だから気にしない。他に焼き椎
茸、筍のグルテンフリーフリット、そしてパスタはフキノトウのトマトソース。

後から来て外人さんのグループはグルテンフリーを気にされていた。ヴィーガンの人はこだわりが
すごいけどそう言うことにも対応できるのはお店のレベルが高いからだと思う。

ワインは赤を。ル・クロ・デ・フォリーというロアールの造り手のカベルネフランのナチュールを。
こちらはお猿とかゴリラのエチケットが基本だそうで、輸入社はヴィナイオータよりもさらに攻め
ている北海道の二番通り酒店。見かけたら飲んでみてください相当攻めてます。ナチュールなので
ブドウのナチュラルな甘みが残る面白いワインでした。私はカベルネフランと言われると抗えない。

今夜もお料理はどれも季節の素材の味わいが十分生かされている。特に美味しかったのは焼き筍と
蕗の薹のパスタ。私蕗の薹には目が無いので。

今宵も満喫しました。ごちそうさまでした。

22年の最後の外食は毎年恒例の當店に。以前は2～3か月に1回くらい通っていたが最近はローテー
ションに入るお店がどんどん増えちゃってペースが落ちている。でも何となく年の最後はこちらに
なる。私は規則的な行動パターンを取る傾向が強い。

今宵は22年最後の営業日。お店は常連さんを中心に一杯。人気のほどがうかがわれる。コロナ前は
必ずと言っていいほど外人さんのお客さんがいたけれどこれからまた復活してくるかもしれない。
今宵は日本人のみ。

いつものように泡を飲みながら（今宵はシチリアのカタラットの発泡酒）メニューを眺める。前日
までに予約をすれば暗黙の了解的に作ってくれるようなフムスにマッシュルームのサラダ、下仁田
葱のカリフラワーソース、パスタを2種お願いする。

フムスは安定の美味しさ。こちらのフムスに憧れてフードプロセッサーを買ったんだけどフムスは
前日から仕込まなければならないので面倒くさくて実は作っていない笑。

マッシュルームのサラダはマッシュルームをスライスして和えただけなのだが素材自体が美味しく
て控えめな味つけがいい。

下仁田葱はいろいろ試行錯誤してこの形に落ち着いたらしい。下仁田葱の甘さとカリフラワーのコ
ンビネーションが絶妙で美味しい。

合わせるワインは南仏の鬼才が作るジュジュベ。ちょっとバナナ系の香りがして野菜料理にはぴっ
たりの一品でした。

最後黒コショウパスタ（写真撮り忘れ）の時に赤を1杯ずつもらう。私はビオを絵にかいたような
酸味の強い個性的な赤を。奥さんはオーソドックスな赤っぽいラッツイオのチェサネーゼを。

今年もお世話になりました。23年はもうちょっと頻繁にうかがいます。

こちらも久しぶりになる。去年も健康診断前に伺ったような気がするが今年も同様。前日に予約を
すると何となくフムス率が高くなるので今回も。そして期待は裏切られない。

まずは今宵の泡をいただきながらメニューを眺める。今宵の泡はヴェネト州のヴェスパイオーロと
いうブドウを使ったビオ。後味にほろ苦さも残るなかなかの逸品。

メニューからズッキーニとナスのカポナータ、キャベツの蒸し焼きカリフラワーソース、ヤングコ
ーンのフリット、コンキリエそしてもちろんオーガニックフムスも。

ワインはこちらで教わった「薄旨」の赤を。いくつか出してもらってカタルーニャのロゼっぽい赤
スクセスを。軽めながらそれなりにしっかりしていて野菜料理にはぴったりだった。

お料理はカポナータから。ベースのトマトソースが美味しいのはもちろん、ズッキーニの食感が抜
群に美味い。

続いて定番のフムス。こちらのフムスがデフォになってしまったので自分で作るのも止め、出来合
いも買わなくなった。こちらのフムスをいただくと美味しすぎて他が全部色褪せてしまうのだ。久
しぶりにいただくとパンが変わっている。自家製パンを焼き始めたとのこと。これがまた美味しい。

続いてキャベツの蒸し焼き。辛うじてシーズン最後の春キャベツか。蒸し焼きなので甘くて美味し
い。カリフラワーソースがこれまた美味い。美味いばかり書いているけど本当に美味いのだ。

パスタの前にヤングコーンのフリット。髭も一緒に揚げてある。ヤングコーンの味が生きる一品。
スクセスのワインがぴったりと合う。

そしていつものコンキリエを最後にいただいて〆る。

いつも本当に美味しいんだけどこの季節は野菜がどんどん美味しくなるから格別だった。そして旬
の野菜は美味しさだけじゃなくてエネルギーもくれる。お店に来る前よりも元気になった気がする。

お店はヴィーガンじゃなくて野菜料理を前面に出すようになっていた。3年前まではいつ行っても
大抵インバウンドの外人さんがいた。ネットで調べるようだ。ここ数年インバウンド需要は期待で
きない。何故だか知らないけど日本人の中にはヴィーガンと言うとアンチになる人もいる。それも
あって野菜料理というイメージなのかもしれない。

その辺りは置いておいて、何料理だろうが美味しければ私は通います（笑）

私はルーティンが大好きだ。いつもと違うことをするとなんか落ち着かない。外食にしても特に最
近はコロナのせいで外食機会自体が制限されることもあるけど、地元では新しいお店にはまず行か
ないし、行くパターンもほぼ決まっている。クリスマスイブにはこころやさんに行って、年末最後
にはこちらに伺うのだ。

ということでこちらに、最近はコロナも収束気味だった（数日前から感染爆発が始まりそう）ので
混むだろうと思って珍しく前日予約して出かけた。それが正解で6時半に伺うと満席だった。

いつものように泡をいただいてメニューを眺める。今日は発泡と言うよりは微発泡の白。しっかり
としていてかなり美味しい。グラッチィアーノさんという拘りの作り手のビオでブドウはMalvatico。

今日は久し振りにメニューにフムスがある。前日に電話したから気を遣ってメニューに加えてくれ
たんじゃないかな。ありがたい。他にレンコン饅頭、下仁田ネギを炙ったもの（メニューの名前は
覚えられませんでした）椎茸のピッツァ、菜の花のパスタを。

ワインは前回教わった「薄旨」というキーワードで。予約があった時点ですでに出そうと決めてい
たそうな3本が並ぶ。みんな飲みたかったんだけど、スペインにしては珍しいカベルネフランのも
のをいただく。私はカベルネフランと言うぶどうの名前を聞くと抗うことができない。スペインの
イメージではなく、正に薄旨の美味しいワインでした。

お料理はフムスから。こちらのフムスは文句のつけようがない。久し振りに満足でした。

本日の白眉は下仁田ネギ。ひよこ豆のソースの上に炙った下仁田ネギが乗っている。下仁田ネギの
白い部分はねっとりして、葉の部分は香ばしく焼かれて絶品。タケルクインディチでもメニュー名
は分からないけど同じようなお料理を出す。ネギは地味だけど偉大な野菜です。

最後に自家製レモンチェッロをいただいて〆る。21年もお世話になりました。来年もまた伺います。

緊急事態宣言、酒類提供自粛に続いて時短営業要請も解除された。選挙対策と言う説もあるけどず
っとこのままの状況が続いてほしい。私は普段の生活が他の人の自粛生活並みだけど、夜の外食（飲酒）
はかなり好きなんで（笑）

これだけ緊急事態とか自粛が続くとそういうのが明けて伺うのはいつも行くお店ばかりになる。と
いうことでこちらに。美味しいワインが飲みたくなった。

6時半に伺うと（時短要請が解かれても早く寝ちゃう私のスタートはほとんど変わらない）カウン
ターには常連さんが数名。皆さん待ち兼ねていた模様。

いつものように泡をいただきながら（今日の泡はスペインで洋梨の香り）メニューを考える。フム
スが無かったのでババガヌーシュを。カブパッチョというのが分からなかったので尋ねると、蕪の
カルパッチョ仕立てだそうなのでそれも。もう1種分からないのがあったので聞いたら肉団子だそ
うなので（もちろんヴィーガン料理のこちらは肉では無いが）それもいただく。他に定番のフライ
ドポテトと〆にはニョッキを。

さて待望のワイン。いくつか出してもらうが何となく好みではなさそう（って飲んだ訳ではないの
ですが）なところでハルさんが出してくれたのがロワールのナチュール。これが大変好みで美味し
いワインでした。

ボディーは軽めながら結構複雑な味わい。ロワールのワインは赤白問わず結構好きだが、ブドウは
グロロという安いロゼなどに多く使われる品種だが、ナチュールの作り手さんが昔ながらの製法で
作るので複雑な味わいが出るらしい。ハルさんにこういうワインはどう表現すればいいのかと尋ね
ると、それなりのお店だったら「薄旨（うすうま）」で大体通じるとのこと。それなりじゃ無いお
店だと薄いワインが出て来るから気を付けた方がいいそうだが（笑）

お料理はいつもながら素材を生かしてひと手間加えた絶品料理。カブパッチョは新鮮な蕪の下に蕪
の葉のソースが敷いてあってその風味がとてもいい。ババガヌーシュとフライドポテトは安定の美
味しさ。初めて頼んだニョッキも食感が秀逸で◎。

ワインは最後にグラスでもう1杯ずつ。私はスペイン国境に近いフランスのグルナッシュ。奥さん
はトスカーナを。酸味が強いけど芯が通った美味しいワインでした。

こういう日常がずっと続くといいなぁ。

予想通り神奈川県の酒類提供自粛エリアが拡大した。コロナ感染者もどんどん増えて1,000人を超
えてしまった。超出不精でコロナ前から生活様式が世の中の自粛生活に限りなく近い私はあんまり
影響はないんだけど（人混みも大の苦手なんで混んでいそうなところにはまず行かないし）外食で
きなくなるのは寂しいので最後にこちらに伺う。酒類提供自粛が解けるわずかな期間は、昔から行
っているお店ばかりだ。

お店に行くと満席。予約をしていてよかった。酒類提供自粛前だからかと思ったらお店の7周年だ
ワインがすべてグラスで700円（だっけ？）なのだそうだ。SNSに縁がない私は、こういう情報も
縁がない。

泡を貰ってメニューを見る。残念ながら今日もフムスは無い。フムスって日本人にはあんまり縁が
無いし人気も無いメニューだけど、欧米系アジア系の人達には絶大な人気を誇る中東料理。以前は
インバウンドのお客さんが多かったので用意していたのだろう。外人さんはヴィーガンの人が少な
からずいるし、日本にはあまりヴィーガンのお店が無いので、以前は伺うと大抵2組くらいは外人
さんのお客さんだった。SNSで調べるらしい。

初見のヴィーガンピッツアがあったのでそれをいただく。後は季節の水ナスや白桃を使ったお料
理。そしてパスタ。

ワインは1杯ずつ貰うのも面倒なので面白い赤をボトルでいただく。4本くらい出してもらった中で
何とも形容しがたいというのを開けていただく。南フランスの俗に黒ワインと言われるやつだ。病
気でヨーロッパではごく一部のエリアしか残っていないマルベックを使ったワイン。奥さんは馴染
んできた時の方が美味しいと言っていたけど、私は開けたてのまだ硬いちょっと薬草のような後味
が残る時の方が好みでした。いずれにしても美味しいワインでした。

ヴィーガンピッツアは多分いろいろ研究して納得できるレベルになったので出しているのだろう。
ヴィーガンは乳製品もNGだからチーズもヴィーガン対応。それでも十分美味しい。研究熱心なハル
さんの面目躍如の1品。

今宵は白を追加でグラスで貰って〆る。酒類提供自粛が解けたらまた伺います。7周年おめでとう
ございました。

緊急事態宣言とか時短とかあるとなかなか夜飲みに行かれないので、年末に行って以来久し振りの
訪問。更に言うと夜の外食の機会が限られると新店にはほとんど行かなくなる。定期的に行ってい
るお店のインターバルがどんどん開いちゃうので自ずとそういうところばかりになる。

昭和の日の前日、今晩から横浜・川崎・相模原に加え厚木、海老名、鎌倉市までも酒類提供が自粛
になるので、恐らく混んでいるだろうと予約をして伺う。案の定満席で初めてのカウンターに座る。
いつもはテーブル席でカウンターはお一人様の常連さんが多いのだが。

北海道の泡をいただきながらメニューを眺める。今日は残念ながらフムスが無いとのこと。自分で
作り始めて認識したんだけど、フムスは準備に時間がかかるし、折角2日かけて作っても日本じゃ
あんまり人気が無いから、骨折り損のくたびれ儲けになるリスクが高い。しょうがないんだろう。

メニューには春のものが多く並ぶ。「焼筍のマリネ」「山菜のフリット」「キノコと新玉ねぎのキ
ッシュ」「フライドポテト」「ポルチーニのパスタ」をいただく。こちらの料理は何を食べても美
味しいんだけど、キッシュにはびっくり。常連さんが「これはいい卵を使っている」と褒めたそう
だが、こちらはヴィーガン料理。卵は使わない。卵無しでこれだけの味が出せるのは驚きだ。

ワインはサヴォアの赤をいただく。サヴォアと言うのはジュラの更に南のモンブラン付近。南とは
言え気候は寒冷なのでほのかにハーブの香りのする赤ワイン。クールな第一印象だがかなりしっか
り目で時間が経つとどんどん実力を発揮する美味しいワインでした。

サヴォアのワインはパスタの前に飲んじゃったので、私はマルセイユ付近のロゼを。奥さんは少し
重ためのリクエストでイスラエルの赤を。ロゼはお店のSNSであざといと紹介されていたけど、そ
う言われると確かにそのような（笑）イスラエルの赤はヘブロンの地で作るナチュール。なかなか
面白い味わいでした。

カウンターだったのでご主人と話をしながら時間を過ごす。酒類提供の自粛に何故藤沢市が入らな
かったのかという話になる。藤沢はオリンピックの協議が開催されるので（ヨット）多少便宜を図
ろうとしたのではという話になる。飲酒難民が連休中には大量に押し寄せそうな予感。

それにしてもとばっちりは綾瀬市か。神奈川県民でもあまり知らない辺鄙な綾瀬市。確か鉄道の駅
が無い市だったはずだ。政令指定都市の近隣と言うことで厚木や海老名、大和市はわかるけど、何
もない（失礼）綾瀬市はどういう理由なのだろうかと、妙な話題で盛り上がりました。

今宵も美味しい（面白い）ワインと美味しいお料理を堪能しました。

私は基本的にルーティンが大好き。同じ事をしながら時を過ごすことがストレスが溜まらなくてい
い。ということで今年も外食の〆はこちらで。もう数年間の習慣だ。そしてずっと通いたいお店の
おさらいも今日が最終。年内の営業は今日が最終日だから混んでいるだろうと思って予約をして訪
問した。

7時にお店に行くとやはり混んでいる。お馴染みさんはおんなじことを考えるのだ。

泡を貰ってメニューを考える。今晩は「カキと春菊のサラダ」「ポテトフライ」定番の「フムス」
「パクチーぎょうざ」パスタは「マッシュルームのペーストのフジッリ」をお願いする。どれも美
味しさは間違いないんだけど、マッシュルームのパスタは美味しかった。デュクセルだ。すごく美
味しい。

マッシュルームのデュクセルはマイレビさんのレビューを見てトライしたんだけど切り刻んだマッ
シュルームだと今一つ滑らかさが出ない。2021年はフードプロセッサーの購入を決意した。

こちらはワインのセレクションも拘っているが、今宵は面白いワインを紹介してもらった。最初は
ボトルで貰った赤。ドイツのアンディーマン氏が醸造する有機ワイン。正直ドイツのワインは「別
に」なので、今までお店で貰ったことは無かった。人の話はあんまり聞いていない私は、ハルさん
が4本くらい紹介してくれた時にドイツと言うことを聞き洩らして選択した。軽めながら、複雑な
ニュアンスと後味で、スパイシーさも感じられ、好みにドンピシャでした。

食事がお終わってからハルさんがどうしても飲んで欲しいと言うことで白を持ってきてくれる。ジ
ュラのナチュールだ。今まで地名は聞いたことがあったので一度飲みたいと思っていた。すっきり
していながらもしっかり目の後味でいい感じでした。ジュラ地方と言うのはフランスのブルゴーニ
ュの西でスイスとの国境近くになります。

ということでいろいろあった2020年もあと1日を残すのみ。2021年は2020年よりももっといろい
ろありそうだけど、こちらにはずっと通いたいと思います。

健康診断前だから飲みに行かなきゃいいものだけど、それも寂しいのでヴィーガン料理のこちらの
お店に伺う。罪悪感は少ないし美味しいワインは飲めるし、言うことなしだ。

7時に伺うと店内は半分くらいの入り。相変わらず女性客が多い。その後常連さんやカップルが入
店して満席に。賑わうのは美味しいお料理と拘りのワインに加え店主のハルさんの人柄だろう。

本日の泡を飲みながらメニューを見て作戦を練る。本日の泡は花の香りがするスパークリング。や
や甘めだが、花の香りが鼻をくすぐる。今日はフムスが無かったので同じ系統で焼きナスのペース
ト、焼き無花果、新しいメニューのパクチー餃子、そして最後にキノコと～（シトラス系）のペペ
ロンチーノをいただく。

ワインは赤を。いつものように3本出していただく。最後のワインがブドウはタンニンが薄いので
あまり好みでないバルベーラながら、ハルさんがビオに嵌るきっかけにもなった面白い作り手のも
のだそうでそれをいただくことに。トリンケーロという醸造所。輸入者はヴィナイ・オータ。

バルベーラながら無濾過に近い造りをしていることからスパイシーさというか渋みも感じられる面
白いワイン。ハルさんがお気に入りなのもわかる美味しいワインでした。特に焼きイチジクとの相
性はばっちり。

新メニューらしいパクチー餃子は、すごくみずみずしいパクチーを使っていて、つけるたれもパク
チーペーストと言うパクチーづくし。パクチー好きにはたまらない一品でした。焼きナスのペース
トも美味しくいただきました。

今宵もお料理とワインを美味しくいただき楽しませていただきました。また伺います。

午後雨が降るという予報が結局降らなかった土曜日夜お店に伺う。雨が降るという予報のせいか藤沢
の繁華街はほとんど人が歩いていない。まるで自粛時のよう。と言って私も自粛時は夜の街には出か
けていないので見てはいないのだが。

お店に着いてもお客さんは我々のみ。マスターに尋ねると昨晩は大盛況だったとのことだが。雨の予
報は自粛要請よりも効くようだ（笑）3密防止のためテーブルは２つに集約してある。結局この晩は買
えるまでに我々を入れて4組のお客さん。新百合ヶ丘付近で豪雨のため小田急線が止まっていたことも
影響したか。

いつものように泡を飲みながらメニューを選ぶ。新作の「蕪のアヒージョ」絶対はずせない「オーガ
ニックフムス」パスタは「空豆とビーガンバターのコンキリエ」、定番ながらまだ食べたことが無い
「フライドポテト白たまりソース」それにお勧めと言う「キュウリのビシソワーズ」を。

ワインは先々週テイクアウトで伺った時にちょっと気になったボルドーの日本人醸造家が作っている
ビオをお願いするもボトルは売り切れ（最後にグラスで）だったので、お勧めと言うタイ・ロッソを。
ヴェネト州のワインで、トカイ・ロッソとも言われるそうで、グルナッシュ系のぶどうとか。色は薄
いけれど薫り高く複雑なニュアンスで美味しいワインでした。

お料理は久し振りのフムス、新作の蕪のアヒージョ、空豆のパスタ、ビシソワーズ、すべて美味しく
て満喫したけれど、フライドポテトがびっくりの美味しさ。白系のお芋と黒っぽいお芋の組み合わせ
に絶妙な白たまりソースが絶妙で、今まで頼まなかったことを後悔した一品。

最後に奥さんがボルドーのビオをグラスで、私がビネールのマールをいただきお店を後に。これから
野菜が美味しくなる季節。また伺います。

ハルクッチイも6/1から夜の営業が17:00～22:00で再開されます。

そろそろ緊急事態宣言も解除されそうな週末の日曜日、そろそろ最後になればいいなと思いながらテ
イクアウトをお願いする。9種盛りとカチェ・エ・ペペのショートパスタ（フジッリ）。

一緒にワインも。今日はオーソドックスなキャンティータイプの赤を見繕ってもらう。4本出しても
らったけど、一番探し回ってくれたレ・ボンチェのチンクエ（５）をいただく。酸味を大事にしたワ
インを作るという説明と、輸入社がヴィナイ・オータだったことが決め手。

ワインはいろいろ種類がありすぎて覚えるのは大変。フランスワインはそれなりに秩序があるけど、
イタリアワインは混とんと言うか瓶の形も含めて皆さんお国柄か好き勝手にやられるので、なかなか
選ぶのが難しい。なので最近は輸入社で選んでしまう。他のイタリアワインははラシーヌとテラヴェ
ールが輸入社。どちらも定評がある会社だけど、ヴィナイ・オータのユニークさには敵わない。

店主のハルさんにそのことを話すと、ヴィナイ・オータはかなり攻めているイタリアのビオワインの
輸入に関してはパイオニアのような会社ということ。イタリアワインは枠に収まらない方が魅力があ
る（もちろんやっちまった系もあるけど）と思っているので。

私はヴィーガンどころかベジタリアンでもないけど、こちらの吟味された素材のお料理は大変美味し
い。素材の味が生きている感じがする。パスタも乳製品を使っていないことを忘れさせるくらいの風
味。選んでいただいたワインもちょっと尖ったキャンティー系で大変満足でした。

キャンティー系を飲むのは久し振りだけど、サンジョベーゼの香りを嗅ぐと何故かすごく心が落ち着
くのは何故だろう。

来週はお店でいただきます。ごちそうさまでした。

自粛はまだまだ続く。ハルクッチィのテイクアウトメニューに盛り合わせが加わった。美味しい野菜
中心の前菜が少量ずつ盛られているのは、通常時は味わえないお得で嬉しいセットだ。早速予約をし
ていただきに伺う。

使っているパッケージも気が利いていて、盛り方のビジュアルも素晴らしい。もちろん味の方も。

パスタは今日はマッシュルームのラグーを。バターは豆乳バターだ。

イタリアのビオの白を1本いただく。

緊急事態宣言が延長されたことで、お店の方の苦境はさらに続くことになった。無責任なお客である
私にできるのはテイクアウトで応援することだけだ。また伺います。

コロナ禍が収束してもその間にお店が無くなっちゃうと困るので、お気に入りのお店をテイクアウト
で応援したい。大変微力ですが。大原家、レ・ファーブル・ボンジュールに続いてはこちらのお店。
拘りの自然派ワインとヴィーガン料理のお店。数か月に1回訪問するが、年末はこちらのお店で外食
を〆るのが恒例になっている。

HPでメニューをチェックして予約して訪問。お願いしたのは絶対外せない「フムス」とパスタ料理2
種、ラザーニャとコンキリエ。

お昼過ぎに訪店すると、奥さんと娘さんがお店を手伝っている。マスターとしゃべりながら、たまに
娘さんにからかわれながら商品の包装を待つ。こちらは夜に常連さんがぽつぽつ集まって飲んでいる
ことが多いから、営業自粛だと堪えるんだろうな。折角なんでワインも1本いただく。マスター直々
に訪れた南フランスのビオの赤。

その晩にいただく。

ワインは酸味が特徴ながら空気に触れるとだんだん馴染んでくるのが面白い逸品。

コンキリエは温め直しても食感がへたらない優れもの。ラザーニャはヴィーガンらしく味のベースは
お味噌だ。

そしてフムス。こちらのフムスは本当に美味しい。早くコロナ禍が収束してお店で食べられるといい
なぁ。

長引きそうだけど、また応援しに行きます。

2019年の外食の〆はこちらで。2018年の〆もこちらだったような。私、ルーティンから抜け出せな
いので。思えば2019年は、鎌倉（北鎌倉含む大船除く）で外食をするという、しょうもない抱負を
立てたこともあって、こちらに伺う回数が減ってしまった。とはいえ、やはり〆はここ。拘りの自然
派ワインと美味しいフムスを目当に。

何となく虫の知らせで（？）予約して伺うと満員。カウンターも含め5組入ると一杯になるお店はい
つも居心地のいい雰囲気で満たされている。いつものようにグラスで泡をいただきながら、メニュー
を眺める。今日の泡は無濾過の白。無濾過だからやや重めで、いい具合に発砲している。

「みかんのサラダ」「フムス」「パスタ（写真を撮り忘れました）」ともう一品お願いする。ワイン
はあんまり重たくない赤をお願いすると、4本持ってきてくれる。予約を受けた時に、赤でも白でも
こちらを推薦しようと考えていたとマスターがおっしゃる「藤野ワイン（ロゼ）」を。そこまで言わ
れちゃオーダーしない訳にはいかない。他にも南フランスのやはり無濾過のワインにも惹かれたんだ
けど。

いつもの通り絶品のフムスを食べていると、私がひよこ豆好きなのをご存じのようで、大根のステー
キも勧められる。メニューを見ていた時に惹かれたんだけど、ひよこ豆かぶりで避けた。まぁ折角お
勧めいただいたんで、それもいただく。スープストックで柔らかく仕立てた大根が、ひよこ豆ペース
トの上に載っていて大変美味しくいただきました。

ワインは口当たりはいいけれど、複雑な後味で飲み飽きしない。藤野ワインは、自然派ワインを好む
人の間では有名なワイナリーだそうで、新潟のカーブドッチと一緒に覚えておこうと思う。

今宵のお客さんは、常連さん（私を含めて3組）以外は、みんな「野菜料理　ワイン」で検索して来
た人たちだった。ヴィーガン料理は敬遠する人も居るけど、肩ひじ張らずに楽しむとかなり美味しい。
いろんな制限があるから、素材にもこだわるし、だから美味しくなるんだろうと思う。

2020年もよろしくお願いします。

暫くぶりの訪問。随分間があいてしまった。今年は鎌倉で夜に飲食すると言う、実にささやかな目標
を立てたので、藤沢方面に行く回数が減ってしまったからかもしれない。予約をしないで行ったのだ
が、幸いにも空きがあった。こちらはマスターの人柄もあって、バー的に使う常連さんが多いので、
遅い時間の方が混んでいることが多い。

いつものように泡をグラスで貰って、メニューを決める。今日の泡はトスカーナの白ワインで、普通
発泡しないワインのなのだが、糖が入った加減か何かで発泡になったワインとのこと。ライローネと
いうワインで、アオサギの意味らしいことを後で検索して知る。写真を撮っておくと便利なこともある。

お料理は、「桃のカルパッチョ」「フムス」「焼き無花果」「黒コショウのパスタ」。お料理に合わ
せて、軽めの赤をお願いする。最近は全部お任せだ。フランス産を2本、イタリア産を1本出してくれ
るので、折角だからイタリアのものを。モンテプルチアーノ・ダブルッツォ。リーズナブルなワイン
で知られているが、さすがハルクッチイ、ちゃんとひとひねりあるワインだった。花を思わせるよう
な華やかなアロマにしっかり目の後味。飲み飽きしないいいワインでした。

お料理はいつものように、いい素材を厳選したヴィーガン料理。私はベジタリアンじゃないけど、こ
ちらのお料理にはいつも感服する。折角写真を撮っていたのに、大好きな「フムス」だと、食い意地
が張って写真を撮り忘れる。「フムス」は個人的に最も好きなもののひとつ。

こちらのお店は、マスターのハルさんの人柄と、ワインを始めお酒へのこだわりを慕って、全国から
醸造家やお酒を扱う人が多く訪れる。今宵も福島の阿武隈「ふくしま農家の夢ワイン」の若い方が2名
いらっしゃっていた。こちらの方々とハルさんのご厚意で、同社が作られているワインがふるまわれる。
「一慶」という、カベルネソーヴィニヨンと山ぶどうを掛け合わせた「やまソーヴィニヨン」という
葡萄で醸造したワイン。作り手の思いをそのまま表しているような、まっすぐな美味しいワインでし
た。どかかで見かけたら飲んでみてください。

折角いただいたので、生意気ながら少し感想を言わせていただいた。「まっすぐな美味しいワインな
のだが、グラスでいただくにはいいものの、ひねりとか微妙なニュアンスがあまり感じられないの
で、ボトルでいただくと飽きてしまうかもしれない」と。
これからどんどんいいワインを作ってください。

久し振りに伺う。毎週行くような常連さんじゃないけれど（マスターの人柄か、こちらのお店は常連
さんが多いです）定期的に通いたい、ワインの品揃えと季節の野菜が魅力のお店だ。

いつものように、始めに泡をグラスでもらう。私は普通のプロセッコを貰うが、妻は発泡が少ないも
のを。ぶどう皮を使っているようで少し色がついており、香りがいい。

料理は大好きなフムスを始めとして、パスタを含んでヴィーガン料理を全部で5品ほど。ワインリス
トを見ると、カーブドッチの「くま」が載っているので聞いてい見る。ワインセラーを探してくれる
と、くま（赤）の他に、あなぐま（ロゼ）も出て来る。（ワインなのに本当の動物みたいでおかしい
ですね）普段ロゼはほとんど飲んだことが無いので、あなぐまをいただく。ブドウはサンジョベー
ゼ。キャンティーなどのブドウだ。酸味が尖らずに落ち着いてて、すごくいいワインでした。日本で
もどんどん面白いワインが出て来る。

また面白いワインをいただきに伺います。

酷暑の3連休の最終日、連休の最後は人出が少なかろうと予約をせずに訪問。先客は台湾（香港？）
のベジタリアンのご家族一組。ベジタリアンの中でも最も制約の多いヴィーガン料理を提供するこち
らは、外人さんの間でも有名のようで、しばしば外人さんのお客さんと遭遇する。日本はヴィーガン
までこだわったお店はあんまりないのだろう。

前日の日曜日は、4周年記念のワインのイベントだったとのことで、20種類以上のワインをグラスで
安価で提供したとのこと。何はともあれ4周年おめでとうございます。昨日がそういうイベントだっ
たので、残念ながらグラスで提供される泡系は売り切れで、ビールをいただく。ビールは有機ビール
とエビスの小瓶。グラスもビールも冷えていて満足。

今日は、漬けのアボカドの刺身、水ナスのバルサミコマリネ、フムス、パスタをお願いする。今日の
フムスはナスバージョンで、ちょっとスモークが効いていてすごく美味しかった。ワインはイタリア
の白を。マスターに選んでもらって大変満足でした。

本当は赤を飲みたかったので（お料理的には白だったので、奥さんとマスターのアドバイスで）、最
後にグラスで赤を一杯ずつ。一番値段が高いトスカーナの1990年？の赤と、マスターお勧めのラッ
ツィオ州の赤を。ラッツィオの赤は香り高く、トスカーナの赤は味わい深く、満足でした。

末永く美味しいものをお願いいたします。

3連休の頭に訪問。何となく予感があって私には珍しく予約をして訪問すると満席だった。よかった
よかった。本当は2017年の締めくくりをこちらでと考えたのだが、大晦日前の夜に電話をするとク
ローズだった。（仕方なく大船に出かけて、また外食難民となりました）いずれにしても２０17年
最大の発見がこちら。

いつものように居心地のいい空間で（古い建物に木製の引き戸なので隙間風はありますが）スプマン
テからスタート。絶対外せないフムス始め、締めのパスタまで4品ほどいただき、ワインはアルザス
の白をボトルでもらう。いつもながら期待を裏切らないレベルの高さ。最近はお客さんが多くて、マ
スター独りでは回せないためか、女性スタッフが加わってますます賑やかに。

帰り際にマスターに昨年末の話をすると、風邪を引いてしまい29日・30日は泣く泣くお店を閉めた
とのこと。日曜日も営業しているお店だけに何で年末閉めるのだろうかという疑問が解けました。
2018年もよろしくお願いします。

3連休の最終日に訪問。前回の訪問から1か月余りと私としてはあまり間が開いてない。随分お気に入りだと妻に冷やかされたが、そう気に入ってしまったのだ。私はベジタリアンでもないし、お肉好きではあるが、こちらのこじんまりとした居心地のいい雰囲気にハマってしまったのだ。

7時過ぎに行くとお店は結構混んでいる。外人さんはいなかったが、カウンターには前回と同じく常連さん風の方が多い。常連さんと店主の方の会話を聞いているのが何とも言えず心地よい。今回も泡系をグラスでいただいて、前回気になったもののオーダーできなかった、ヒジキのサラダと焼いちじく、それに枝豆とハラペーニョのアーリオオーリオ、前回印象的だった揚げ春巻き、そして本日のパスタをお願いする。ワインはトスカーナのビオの赤。

料理はどれも一工夫してあり味付けも絶妙なのだが、今回の白眉はパスタ。貝殻のパスタがナスと一緒にジェノベーゼソースで仕上げてある。ジェノベーゼソースを知ったのはアメリカに住んでいた頃だから、かれこれ25年以上になるが、これほどおいしいジェノベーゼは食べたことが無かった。何となく青臭くて脂っぽい松の実入りのソースでたまに食べたくなるというものだったが、こちらのものは新鮮なバジルの風味が印象的で目が覚めるほど美味しかった。ジェノベーゼはバジルが重要なんだと気づかされる。添えてある生のバジルの葉をかじると、それがそのままソースに生きているのがわかる。

ジェノベーゼのパスタは今日から始めたそうだが、大当たりでした。ごちそうさま、また来ます。

マイレビュアーの方々お勧めのお店。何時か行こうと思いつつ、こちらに行く途中にセラフィーノ始め魅力的なお店が多いのでそちらに入ってしまい、結果としてなかなか辿り付けなかった。藤沢の誇る名店の幸庵の先、SAJIの手前にある。そろそろお店も無くなり寂しくなる、わざわざこちらのお店に行こうと思わないと足を伸ばさない場所だ。

そういうやや不便な場所にありながら、お店は結構繁盛している。和風の引き戸を開けて入る店内は、2人掛けのテーブル席が４つとカウンター4席のこじんまりとした造り。行った時は、テーブル席には外人さん中心に3組、カウンターは2席埋まっていた。

ビールをいただこうかと思ったのだが、ワインはグラスもいろいろありますと言われたので、「泡系」を尋ねると、トスカーナの赤の発砲があるとのことでそれをいただく。渋さもあり、爽やかさもありでなかなかでした。それを飲みながらメニューを眺める。野菜系とはいえ多少肉類もあるかと思いきや、完全にベジタリアンで、乳製品すら動物系は使っていない。かなりの拘りだ。だからちょっと離れたお店ながら、ベジタリアンの外人さんも足を延ばすのであろう。「キャロットラペ」「カポナータ」「揚げ春巻き」「チーズ（風）と黒コショウのパスタ」をお願いする。ワインはビオのモンテプルチアーノを。

まずは「キャロットラペ」。「桃の」とあったが桃は見当たらないものの、桃の風味が感じられる。キャロットラペと同じ太さに切って混ぜ込んであるという心配り。つづいて「カポナータ」。白瓜とナス。白瓜の食感と味が印象的だ。続いて「揚げ春巻き」。これは今日の白眉であった。春巻きはファラフェのような豆をマッシュしたものが入っているのだが、スパイスの効き具合といい、揚げ具合といい最高の一品だった。添えられているヒヨコマメのペーストも見事だった。すべてに共通して言えるのだが、滋味豊かな有機野菜の味を十分に活かした調理が見事に決まっている。最後に「パスタ」。食べると完全にチーズなのだが、動物性ではないとのこと。

野菜中心のレストランあのでメニューも季節で変わるということで、「こんにゃくの龍田揚げ」「キュウリの醤油漬け」を追加する。最後に満足したお店では必ずお願いする、食後酒を。カウンターに凝ったビオのグラッパの瓶が何本も置かれている。妻は日本製のグラッパ、私はマール風の密造（？）風のグラッパをいただく。ごちそうさまでした。

お店は常連さんが多いようで、ご主人と話をしながらワインバー的に使っている。妻が相当気に入ったようなので、問答無用で通うことになると思います。いいお店でした。