蕎麦前も美味しいですし、料金は大衆価格に抑えられていて : 長寿庵

この日は湘南ウォーキング。

やって来たのがこちらの蕎麦屋。

場所は、茅ヶ崎市小和田というエリアのR1沿い。
JR辻堂駅西口から徒歩12分少々の位置にあります。

R1沿いという場所柄、大きな駐車場を完備しており、
ちょうどお昼の12時頃に伺ったのですが、ほぼ満車状態でしたね。
結構な人気ぶりが伺えます。

お店自体も結構な大箱に見えますし、
おそらく老舗と思いますが、その辺の情報が落ちていません。

長寿庵という屋号は珍しいものではなく、その証拠に、
「砂場」「更級」と並び、蕎麦御三家のひとつとされていて、
関東で最多の店舗数を誇る江戸の蕎麦屋の老舗になるんです。

特筆すべきは、どの店がどこからの暖簾わけかが
系譜がはっきりしていることがあげられます。

「長寿庵」という屋号は登録商標として管理されているのですが、
同じ｢長寿庵」という暖簾を掲げながらもチェーン店などではなく、
それぞれが独立し、規模も、商売のやり方、営業形態、
メニューも統一せずに営業しているのも特長です。

それぞれの地域にあった形、地域密着の蕎麦屋を目指すというコンセプトで、
「采女会」「四之橋会」「十日会」「実成会」の4会派に分かれています。

おそらくこちらのお店もどこかの会派に属していると思われるのですが、
そういった情報も落ちては無く、書いたところで誰も興味ないしね。

取り合えず暖簾をくぐって店内へ。

店内は、正面と右手に、2名掛けテーブル1卓、4名掛けテーブル3卓、
6名掛けテーブル2卓が並び、左手には小上りの4名掛け座卓1卓、6名掛け座卓2卓。
2Fは使って無さそうですので、見た目ほどの大箱では無いですね。

独りの旨を告げると、2名掛けテーブルに案内されました。

お店は、厨房に男性1名、女性1名。
フロア担当に女性3名の計5名で切り盛り。

男性の方がご主人と思われますが、意外にも若い方でした。
少なくとも私よりは全然。2代目とかになるのかな？

店内は、ザ・蕎麦屋の風情です。
町そば屋よりも少し高級感のある。

BGMは、琴のインスト。純和風ですなあ。

熱いそば茶を飲みながら、しばらく何にするかを検討します。

想像よりも蕎麦前がありますので迷いますわ。

ということで、この日は以下を頂くことにしました。

・瓶ビール（中）　550円
　　キリン一番搾り中瓶です。
　　珍しいのですが無印のグラスでのサーブ。

・鴨のわさび和え　850円
　　鴨肉と茹でたねぎをそばつゆベースのたれで和えて、
　　白髪ねぎをトッピングしたものです。
　　鴨肉は5枚も入っていてこのお値段なのにゴージャスでした。
　　茹でたねぎはたれに和えられてとろんとなっており、
　　白髪ねぎと鴨肉とともに口に放り込むとたまらん相性だよね（＾＾）
　　途中からは、七味も投入して頂きました。
　　食べ終えてから、「わさび和え」だったことを思い出したのですが、
　　どこにもわさびは無かったような？
　　まあ、旨かったのでいいんですけどね（＾＾）

・大葉巻とろろ天ぷら（三個）　400円
　　三個と明記されていましたが四個でした（＾＾）
　　塩が添えられますので、そちらで頂きます。
　　その名の通りで、山芋を擦ったとろろを大葉で巻いて揚げたもの。
　　とろろ系は大好物ですので、これにしましたが、
　　やっぱ旨いねえ（＾＾）
　　酒の肴には弱いのですが、好きなのでいいんです。

・せいろ　650円
　　〆はこちらで。
　　薬味はわさびと刻みねぎ。
　　そばつゆは徳利に注がれてのサーブ。これは嬉しい（＾＾）
　　そば湯で割るときに容器を別にしてくれると、そばつゆの調整が出来るので。
　　そばは、ほんのりグレー色。太さは若干太目かな。星がわずかに見えます。
　　喉越しも良くて、コシもそこそこありました。なかなかの美味しさ。
　　そばつゆは甘めではあったのですが、節系の出汁もしっかりとありますので、
　　嫌味な甘さではありませんでした。
　　食べ終える頃を見計らってそば湯のサーブ。
　　半濁状のナチュラルなタイプのそば湯でしたが、
　　そば湯で割って飲むと、そばつゆの美味しさの輪郭がよく分かります。

これで〆て2450円。税込の明朗会計。

伺う前は、普通の町のそば屋をイメージしていたのですが、
それよりも本格派蕎麦屋に近いお店だったなという印象に変わりました。

蕎麦前も美味しいですし、料金は大衆価格に抑えられていて。

そば茶もこまめに足してくれますし。

ファミリー客、一人客、ご夫婦など、いろんな客層に愛されていましたね。

ご主人もまだまだお若いので、向こう何十年は安泰でしょう。

ご馳走様です！（2020/3現在、3.22ポイント）