チャーハン美味！久々の満足町中華で、こんなお店が清々しさ満点とは！ww : 味楽菜館

今年のクリスマスケーキは、モルカーとゴディバのコラボレーションを記念したクリスマスケーキである”モルカー×ゴディバ クリスマスケーキ”なるものにしました。
5号サイズで何と＠6,480円という超高価なケーキで、しかも限定デザインの「PUI PUI モルカー」キーホルダー付きというのが人気を呼んだらしいのですが、ふたを開けてみるとGODIVAというのは名前だけで、GODIVA製でも何でも無く、実際にはケーキ専門通販サイト「Cake.jp（ケーキジェーピー）」の商品ということが判明。
しかも製造表示を見るとクリームは安いケーキの原材料の常道である「植物性油脂」ということが分かって、発注主である娘たちも、詐欺ではないか！と大騒ぎしていました。
確かにこの件はマニアの間でちょっとした問題を提起しているようで、Twitterなどでは消費者センターに相談するなんていう書き込みも見られたそうです。

ただ、恐らくこれは違法でも何でもなく、Cake.jpのビジネスモデルそのものみたいですので問題無しという結論になるとは思われるのですが、それはそれとして、一部に合法であれば何でも良しみたいな考えがある意味市民権を得つつある現状は如何なものかと思いますね。

こういう風潮が蔓延っているのは、私は企業などで多く取り入れられている業績評価の仕組みの弊害であるという考えを持っています。
ある目標を定められ、それを遂行する上でのルールを示されると、人間というのは、いかにして労少なくしてゴールに辿り着けるかということを考える習性があり、そのためルールを許される限り拡大解釈するという行為が当たり前に行われることになって、そのやり方を導き出すことが知恵だということを知らず知らずのうちに学んできているんですね。

これは、小中学校あたりでの学習を通じて自然に身についてしまうものと言ってもいいのだと思います。
つまり、ある結論を出すのに、合法的な近道を発見してそれを褒められることで、常に合法的な近道を探すことが習慣化することになるんですね。
例えば124×25という計算をする際、124÷4×100という計算方法を編み出すと簡単に答えが出せるようになるということです。
もちろんこれは決して悪いことではなく、むしろ学びや知恵として評価すべきことなのですが、こういう積み重ねを経ることが道を違えると「合法であれば何でも良し」という捻くれた考えに結びついていく原点になっているのではないかと思うのです。
そういう意味では道を違えるきっかけというのはその辺にころがっているということなので恐ろしいですよね。

そして合法であるが故にやった本人はそのことを悪いと思わないということでもあるわけですね。

今回のモルカー×GODIVAのケースは仕掛けた側には(GODIVAに支払う少額のコストで大きな利益が得られるという)ある種の錬金術みたいな感覚があると思われ、仕掛けられたGODIVA側も濡れ手に泡みたいな感覚で簡単にそれを受諾しているところに問題があります。
恐らく今回のことを経験した消費者は、GODIVAのブランドに大きな猜疑心を持つことになり、GODIVAは目先の小銭のために大切なものを失うということになるわけですね。
論語の「君子は義に喩り、小人は利に喩る」が思い浮かびますね。

飲食店を巡る際にも、このような罠はあちこちに仕掛けられているので十分心してあたる必要があると思います。
特に今風のビジネスには要注意ですね。

そんな点に照らして安心なのは、昔ながらの個店飲食店で、とりわけ昔ながらのメニューで営業している町中華については、真っ向勝負というか、そのような下心が入り込む余地が無いので安心感があります。

この日は久々の辻堂訪問となりましたが、ランチは目的地のベーカリー(プルクワ)からほど近いこちらの町中華でとることにしました。

湘南新道の東町交差点から海側へちょっと入ったところにあるお店。
町中華にしては、ちょっと新しめの外観で、このため老舗中華としてそそられるような外観ではありません。
ただ、当店、食べログ評価は3.31点と町中華にしては高めで、しかもフォローレビュアーの湘南の宇宙さんに言わせると湘南エリアでは奇跡に近い清々しいお店ということになるようで、興味をそそられます。
先行レビューの評価も割と高めですしね。

この日は11時半をちょっと回った時間帯の訪店になりました。
店内はテーブル席のみで、4人用2卓と2人用5卓、計18席のキャパのこじんまりとしたお店です。
先客は1組3名のみでしたが、私の入店後に3人グループとおひとり様2名が入店してきて、席は8割方埋まりましたので、まずまずの人気店のようです。
メニューは手作り風ですが、丁寧にメニューブックにまとめられており、とても見やすいです。
平日はランチタイムのサービスメニューがあるようですが、土日祝日は無いみたいなので、単品メニューからの注文になります。
飯類メニューから焼き豚コロコロチャーハン@850円とぎょうざ(6個)@450円にしました。
セット割引などは一切ありません。

待つこと10分ほどでチャーハン、その後2分ほどでぎょうざが出来上がってきました。
チャーハンは、焼き豚と卵、ナルト、グリーンピースのシンプルなチャーハンですが、プロでないと出せない仕上がりのなかなかのハイレベルチャーハンだと思いました。
焼き豚は確かにコロコロと入っており、脂身も適度にあるのでしっとりしていてとても美味しいです。
ご飯の炒め具合はパラパラというわけではないですが、具と飯との一体感が絶妙で、シンプルな味付けもまた美味です。
最近食べたチャーハンの中では出色の出来で、これぞ町中華のチャーハンとでも言うべき逸品です。
スープも溶き卵スープなのですが、手作り感たっぷりの旨味があり美味しいです。

ぎょうざは、大きさは並サイズですが、具がしっかり詰まっており、その具も変な混ざり物の無いスッキリした味わいで野菜のシャキシャキ感も感じられてとても美味しかったです。

私は湘南エリアの町中華についてそれほど多く訪れた経験があるわけではありませんが、他エリアの町中華はかなりの数訪れており、それらとの比較で考えた場合、恐らく湘南エリアでも屈指の町中華と言えるのではないかと思います。

食べログ店舗情報によると当店の出店は1993年7月となっていますので、この地で28年を超えたところということになりますが、他サイトの情報によれば、元々は本鵠沼で営業していたお店が移転されたらしく、創業から数えると50年を優に超える業歴をお持ちのお店のようです。
お店を切り盛りされているご夫婦らしきお二人は2代目らしいのですが、聞くところによると陳建一のもとで修業されたキャリアがあるとのことなので、料理の腕が確かなのも頷けますね。
お年はアラフィフくらいにお見受けしましたので、暫くは後継者の心配も無さそうですし、長く頑張ってもらいたいですね。