美味しいとんかつですが、この場所だと厳しいかもですね。 : ザ トンカツ クラブ

この日は独りで鎌倉をブラブラ。
ちょっとネタが古過ぎますねw

この日は鎌倉ウォーキング。
これも嘘。
しかし、よくもまあ毎日飽きもせず、湘南・鎌倉エリアの飲食店を目指してウォーキングできるものですね。
聞くところによると車の運転が出来ないので、公共交通機関とウォーキングが頼りらしいのですが、かてて加えて飲食以外には興味を示さないそうで、話題もほぼ食い物の話だけなんだそうです。
なので、話していてもつまらないんだそうで。

すみません。変な出だしで。

この日は、夕方から横浜で用事があったため、久しぶりに鎌倉まで足を伸ばしてみることにしました。
鎌倉は、2020年夏にオフ会で北鎌倉まで来たことはありましたが、その際も鎌倉までは足を運びませんでした。
食べログ記録で紐解いてみたところ、直近で訪れたのは2020年5月ですので、半年少々間が空いていたことになりますし、実はこの時もカフェとベーカリー利用だったので、鎌倉でのランチorディナーレビューはこれまで皆無だったんですね。
北鎌倉は3店ほどレビューが有りますし、鎌倉も食べログをやる前にはかなりのお店を利用しているんですけどね。

今回は、せっかく鎌倉まで来たのだからと、来年の大河ドラマの鎌倉殿の13人を少々先取りするコースを楽しみました。

その行程の途中でのランチは、鎌倉駅から県道鎌倉葉山線を逗子方面へ少々進んだところにあるこちらのとんかつ店を利用することにしました。

鎌倉は、観光地ですから色んなジャンルのお店が揃っているイメージがあるかもしれませんが、とんかつ店に限っては意外に手薄で、駅800m圏内のとんかつ店は5店ヒットするものの、あまり惹かれるお店がありません。
ただ、そのいずれのお店も、信頼しているフォローレビュアーである湘南の宇宙さんがレビューをアップされているのですが、その序列は極めて明白なんですよね。
すなわち、当店が3.8点でダントツ。
当店以外の4店は、3.4点、3.3点、3.4点、3.2点ですからその差はハッキリしています。
そして、当店のレビューにおいては、『鎌倉で一番旨い「とんかつ」』という表現も使われています。
前述の通り、鎌倉はとんかつのレベルが必ずしも高い地域ではないことは割り引いても、興味の湧くレビューですよね。

当店は、ランチタイムは11時半からの営業。
鎌倉も若宮大通りや小町通りなどのいわゆる表鎌倉では、観光地らしくランチは11時からというお店が多いのですが、当店のある場所は観光エリアからは外れるため、その例外になっているようです。

この日は、開店10分後の11時40分頃の訪店になりました。
外観は多くのレビュアー様が指摘されている通り、とてもとんかつ店には見えない殺風景なものです。
お洒落と言うのかどうか微妙なところですし、紺色の暖簾と壁面に赤字で書かれたTONKATSUの文字もどこかアンバランスです。

入口横には立て看板が置かれ、とんかつのメニューが書かれているので、それを一瞥して入店します。

店内は天井が比較的高く開放的な空間ですが、入って左手にカウンター席が6席、右手の壁際にテーブル席が12席並びます。
計18席のキャパですが、お店の中央が遊んでおり、その分ゆったり感はあるのですが、スペースの活用としてはやや非効率かもしれません。

比較的若い店主のワンオペで回しているようですが、先客はいませんでした。
店主からテーブル席の方を勧められましたので、それに従います。

席に着くと、店主がバインダーに挟んだ紙のメニューを持ってきてくれます。
メニュー内容は、店頭の看板と同じでとてもシンプル。
ロースかつ定食が@1,375円、ヒレカツ定食が@1,650円、数量限定の岩中豚ロースかつ定食が@1,815円です。

私は自慢ではありませんが、豚肉の銘柄の違いを峻別できる舌を持ち合わせていませんので、量と値段が重要。
そこで、店主に普通のロースかつと岩中豚で量の差があるか確認しました。
すると、岩中豚の方がやや大きいとのこと。
値段の差があるので、大きさの差がどの程度なのかも気になるところでしたが、そこはこれ以上食い下がるのもみっともないと考え、岩中豚ロースかつ定食を注文しました。

待つこと12〜13分ほどで、岩中豚ロースかつ定食が提供されました。

岩中豚というのは、岩手中央畜産株式会社が生産する銘柄豚であり（岩中という土地があるわけではないんですね。）、東京食肉市場銘柄豚協会指定第一号という由緒正しい銘柄豚です。
飼料は、大麦などの「麦類、杜仲葉」を配合し、脂質や風味の酸化による劣化やドリップロスを抑制するといわれるビタミンEを添加、さらにイソマルオリゴ糖を配合し、豚の健康増進を図るといったこだわりの飼育方法を取り入れています。

薄めのきつね色に揚がったかつは、厚さは先行レビューの情報とは落差があり、最大で1.2cm程度。厚みがあるもは言えないです。
よって、豚肉の重量も150g以下だろうと思います。
肉質は、きめ細かさがあって、脂肪の刺さりもよく、コクがあってなかなか美味しいのですが、いかんせん1,800円オーバーにしてはボリューム不足ですね。
調味料は、とんかつソースと塩だったので、半々でいただきましたが、私はソースの方が合うような気がしました。

付け合せのキャベツはお代わり不可なのですが、キャベツの上に代表的鎌倉野菜である紅芯大根の千切りが乗っており、キャベツ千切りもソフトな食感で手を掛けているのが伝わってきます。
また、味噌汁はしじみに何故かプチトマトが合わされています。
独特の味ですが、美味しいかと言うと・・
漬物(糠漬け)はしっかりしていました。

ごはんもベチャッとしていてイマイチでしたが、とんかつは美味しいので、本来ならもっと混んでいいお店だと思います。
この日、12時を回るまで在店したのですが、結局、客は私一人だけ。
これではさすがに厳しいでしょうね。

場所が良くないこともあるかもしれませんが、やはりとんかつのボリューム面の問題もあって、ただ美味しいとんかつというだけで強いインパクトに結びついていないのが最大の問題だと感じました。
レベルの高くない鎌倉のとんかつ店業界ですし、出店の狙いはいいと思うのですが、今やとんかつフリークをはじめ一般客も視点がかなり上がっていると思うので、特徴の乏しい店はなかなか浮かび上がらないでしょうね。

当店は、湘南の宇宙さんが初投稿なのですが、それから1年、お店は好循環にはなっていないような気がします。
もちろん、新型コロナの影響もあるのでしょうが、もう一工夫を期待したいですね。