この店のテラス席　由緒あるガーデンを眺め　赤ワインを飲む　幸せだ！ : チーズ専門店ポルタム

実はあの鎌倉のスターバック御成町店。有名な漫画家、横山隆一氏の邸宅跡地。その庭には氏が愛した桜の木。藤棚、プールなどがそのまま残り。趣のある空間を構成。だからスタバの客にとっては特等席。この雰囲気で味わうコーヒー。最高の一杯だ。

実はこのチーズショップ。イートインをテラス席なら。同じ風景を味わえる。隣接しているから。スタバは席の確保が難しい。しかしこちらは容易。しかも赤ワインと青カビチーズ。最高の一杯だ。自分だけが知っている。そう思ったらやはりファンが。秘密にしたいのに。

○赤ワイン　スペイン　ナーリーヘッド カベルネ・ソーヴィニヨン
重厚感ある骨太な赤ワイン。口の中に広がる。熟したブラックチェリーやコショウ系スパイスなど。この深い味わいは重厚感あふれる。青カビチーズしかない。

●青カビチーズ3種
ゴルゴンゾーラ　ドルチェ
ブルースケルトン
ケソ　デ　バルデオン QUESO DE VALDEON

長年ワインを飲み続けて気が付くこと。それが、ワインはあくまで料理（食材）とのマリアージュ。それが絶対的に重要で。ワイン単独で味わうものではない。赤、白、ロゼなど。また産地や造り手など。いろいろなワインにはそれぞれ相性の良い料理・食材が。

その中で青カビ（ブルー）チーズと赤ワイン。この相性の良さは群を抜いている。特にロックフォール（Roquefort）。羊乳（無殺菌）でまことに高貴なチーズ。繊細で華やかな青カビの香り。適度な塩気でねっとりと濃厚な旨味。余韻が長いことで魅力的。

一方のゴルゴンゾーラ（Gorgonzola）。北部アルプス山脈に広がる山岳地帯。そこで放牧された牛のミルクから製造。香りや味わいの刺激が強く。組織の詰まったタイプのピカンテが。次ぎに相性が良いだろうか。今回は親族の祝い事で赤ワインにこの2種を。

ワインはカリフォルニア最良の1997年のカベルネ。日本では珍しい造り手で。この銘柄はほとんど入手困難。1997年のカベルネは結構集めたが。ドミナス、シェーファーなど。お宝はまだまだ大切に保存。これから飲み頃なので楽しみだ。

○Flora Springs
Rutherford Hillside Reserve Cabernet Sauvignon, Napa Valley
家族経営の日本ではほぼ無名のワインナリー。しかし誠実なワイン造りで
1997年はカリフォルニア最良のヴィンテージ。
●ゴルゴンゾーラ ピカンテ　
青カビの量が少ないので。塩味が控えめ。柔らかくねっとり、クリーミー
●ロックフォール
ブルーチーズの王様。フランスのロックフォール村にある洞窟で熟成。塩味が強く、刺激的。赤ワインの相性は抜群

ワインで最も重要なのがマリアージュ（食べ物との調和）。どのような銘醸ワインでも。結局は食べ物との相性があってこそ。その真価を発揮できる。ワインはワインだけが引立つものではない。世の中結構勘違いしている。だから私にはBIOは評価出来ない。

そこで、ワインにはチーズが合う。これは実に真理だと思う。例えば、他に何も要らない。ワインに合うチーズさえあれば。ワインは美味しく飲めるのだから。双方ともに熟成だからか。いやそれだけでは説明出来ない。もっと奥深いものが潜んでいる。

種類の多いチーズの中で。最初は独特の個性を感じるが。食べているうちにクセになる。それがブルーチーズ。そしてこれが赤ワインとの相性が抜群に良い。ワインラバーを魅了する魅惑のナチュラルチーズ。

今回は当店でブルーチーズ3種盛り合わせ。羊乳から造られるロックフォール。高貴、繊細で柔らかく口溶け。華やかな青カビの香り。適度な塩気。ゴルゴンゾーラは牛乳から。青カビ特有の刺激がマイルドで柔らかな食感。

最後はスティルトン。青カビが繊細に細かく全体に広がって。濃厚な旨み。ワイン選びも。ブルーチーズの個性に負けないように。やや重めのタイプが合わせやすい。今回はカリフォルニアのジンファンデルを。下記のようにブルーチーズとの相性は抜群だ。

こちらはさらに工夫をすれば。ワインとチーズのマリアージュをもっと、もっと楽しめる。

●ブルーチーズ3種盛り合わせ　　1000円
乳羊、ゴルゴンゾーラ、スティルトン
○ジンファンデル カーリーヘッド　カリフォルニア　　800円
全米人気No.1のジンファンデル。ブラックチェリーやラズベリーのアロマにチョコレート香。ジューシーな完熟果実の甘味と。複雑なスパイス香を持ち。程よいバニラ香が広がる。