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海街ナイスカリー。
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店舗基本情報
| 店名 |
移転
極楽カリー
|
|---|---|
| ジャンル | カレー、パキスタン料理 |
| 住所 | |
| 交通手段 |
江ノ電和田塚駅、由比ヶ浜駅の両駅から徒歩5分 和田塚駅から153m |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算（口コミ集計） |
|
| 支払い方法 |
カード不可 |
席・設備
| 席数 |
18席 |
|---|---|
| 個室 |
無 |
| 貸切 |
可 （20人以下可） |
| 禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
| 駐車場 |
無 |
| 空間・設備 | 落ち着いた空間 |
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| サービス | テイクアウト |
| ホームページ | |
| オープン日 |
2014年2月22日 |
| 備考 |
1日30食限定 売切れ次第終了。 |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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「ねぇ、よかったら鎌倉に来ない？」
綾瀬はるかはそう言って広瀬すずに手を差し伸べた。
「行きます！」
一瞬の間をあけた広瀬すずより先に僕はスクリーンへ呟いた。
隣に座ってた女の子の舌打ちなんて関係ねぇ。だってそうだろう？
綾瀬はるかと長澤まさみと夏帆と長澤まさみと長澤まさみと長澤まさみと・・同じ屋根の下に住めるなんて。
そんな鎌倉に新しいカレー屋ができると聞いたのは数年前の冬だった。
確か江ノ島の名店ビッグサーでだったと思う。
「サリサリカレーの姉妹店だってよ。」
そんなパンチラインにあたいのデビルイヤーが反応した。
サリサリカレーといば、我らがベッキーも認めた白楽のユニークカレー。あたいも一度行ってマスターの長話と、唯一無二のカレーにしびれた。
さてさて極楽カレー。
最寄りは極楽寺だろうか。デートなんかで鎌倉や長谷から歩いてもいい立地。ピッチの妖精はストイコビッチ、彼女のおきにはニナ・リッチ。
店へ入るとなんとなく知性を感じさせるお兄さんが一人いた。あれっ？僕は思った。だってそうだろう、僕にとって極楽は高いハイヒールを履いた派手な顔つきのお姉さんに優しくいたぶられる場所だからだ。
漢字とイラストと本が敷き詰められた店内はレトロモダンなカフェ風で、後述する食後のチャイタイムはこのエリアに多いオサレカフェでの時間と等しい。
基本メニューは１択。サリサリカレーでいうスリーコースでサラダとカレーとチャイのセット、1500円。おまけに１日30食限定。
飲食店経営者だった身としてはこれは素晴らしいスタイルだと思う。あらゆる面で効率的だ。
サラダは好きなきくらげが入っていておいしかった。チャイはシンプルで飲みやすくて熱々だった。
さてカレーだか、これがなんとも独特で煮込んだホロホロチキンのドライなタイプだった。簡単に言えば、エスニックチキン煮込みオンザライス。
源流となるサリサリカレーはパキスタンの人に教えてもらったレシピらしいが、パキスタンカレーによく見るオイリーさが逆にスプーンを進める推進力になる。しっかり感じるスパイスはカルダモンとターメリックを強く感じる。そこに卓上のパウダーをかける。すると、一気に香りが華やかになる。この粉おいしい。僕は思った。もちろんいけない粉じゃない。いけない粉はダメ、ぜったい。何の気なしに手を出した数人の知人、今ではなにをしているかもわからない。
カレーは哲学だ。スパイスは身体に良い刺激だ。
実際、国によっては薬として認知されている所もあるらしい。
ここには他で味わえなカレーがある。だから、1500円の価値があると思う。
おいしいカレーと穏やかな空間。
長澤まさみもBoaも、小泉里子もエマ・ワトソンもいなけれども、こいつは確かに極楽だ。
ナイスカリーへトム・クルーズばりに「ごちそうさん。」と親指立て、扉を越えれば海辺の街。
食後。ローリン・ヒルのザイオンを聴きながら海岸線を歩くと、この海は世界中に繋がっているんだよなと思えたいい午後だった。