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店名 |
掲載保留
天園休憩所
|
---|---|
ジャンル | おでん、食堂、豆腐料理 |
住所 | |
交通手段 |
北鎌倉駅から2,930m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 |
個室 |
無 |
---|---|
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
無 |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
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1年数ヶ月ぶりに訪ねてみた。
ここは鎌倉アルプスなどと呼ばれるハイキングコースの途中にある休憩所である。
最低でも10分は歩かなければたどり着けない。
最も歩かないですむアプローチは、鎌倉カントリークラブまで車で来て、その裏から歩くコースであろう。
バスなどを使うのであれば、北鎌倉の建長寺から、あるいは鎌倉宮から、
はたまた横浜の上郷森の家から、歩いて30分ほどかかる。
今回、久しぶりに訪ねたのは、鶴岡八幡宮の実朝祭に知人が生け花を献花するので、
写真を撮ってこいと家人に命令されたからだ。
ついでだから、天園のハイキングコース(別名鎌倉アルプス)を歩いて、
久しぶりに天園の休憩所でおでんを食ってやろう。
10年あまり前まで、月に2回ほどこの店に通っていた。
その後、足が遠のいていたのだが、好きな店である。
8月上旬の鎌倉は暑い。
ハイキングコースも春秋ほどの賑わいはなく、
11時半にたどり着いたのだが、先客は1人しかいない。
「あら…」
「ご無沙汰しています」
「たしか、ビールはサッポロでしたよね」
奥さんはどうやらぼくを覚えていてくれたようだ。
下界では、いつもキリンなのだが、
ここではなぜか黒ラベルと決めている。
「あと、おでんと冷や奴をお願いします」
ここのおでんはシンプルにうまい。
かつて、ここのおでんで缶ビールを2本をやるの楽しみだった。
おでんや冷や奴以外にも、いろいろ一品がある。ところてんや田楽は定番である。
季節によって、春ならば筍、秋だったら自然薯の千切りや銀杏などがうまい。
「冷や奴はシソとミョウガのどちらにしますか」
「うーん、じゃあ、ミョウガでお願いします」
数十メートル離れた峠の茶屋もおでんが売りの店で、あちらは相模湾が望める眺望もあって人気の店だが、
こちらは稜線の逆に位置するので、海は見えない。
しかし、なぜかぼくの好みはこちらの休憩所だった。
あちらはなにか一品を買わないと利用できないが、こちらは無料休憩所である。
何も買わないで、休憩することができる。
それに、相模湾は見えないが、竹林を眺めながら一杯やることができる。
この季節には涼味満点である。
黒ラベルを飲んで渇きを癒していると、盆が運ばれてきた。
ミョウガは朝、採ってきたものらしい。
ブルーベリーとお赤飯は友達がくれたものだそうだ。
したがって、ありがたいことに無料のサービスであった。
先客にも同じものが振る舞われた。
閑なときには、こういうサービスがある店である。
といって、ぼくはこの店の特別な常連というわけではない。
ぼくはこの夫婦の名前を知らないし、あちらもぼくの名前を知らない。
たぶん、大きな一眼レフのカメラを抱えて、
ときたま、ふらっとやってきる黒ラベルを好む客
という程度の認識のはずである。
したがって、ぼくも春秋の繁忙期にこういうサービスに預かれるわけではない。
逆にいえば、一見の客でも運がよければ、同様のサービスに預かれることもあるだろう。
「冷や奴なんですが、同じ値段で、お豆腐は小さくなるけれど、
冷やしトマトなら、お豆腐だけでなく、トマトもつくのですが」
「じゃあ、それにしてください」
このトマトも今朝、お友達というか常連さんからもらったものだそうだ。
皮はすこし固かったけれど、甘くてうまい。
「お赤飯もあるし、おでんはやめておきましょうか?足りなかったら、後で注文してください」
これが正解であった。
結局、黒ラベル2本300円×2と、冷やしトマト(小豆腐付き)400円の1000円であった。
最後に言っておかなければならないことがある。
接客はある意味で最悪である。
夫婦2人の店なので、悪気があるわけではないのだが、段取りがいいとはいえない。
春と秋の繁忙期には、客が押し寄せ、注文が殺到してしまって、おでんの注文を30分待たせてしまうこともある。
それを我慢できる余裕がなければ、お薦めできぬ、というより行ってはならない店である。
繁忙期の休日には、隣の峠の茶屋のほうが手際よく接待してくれるだろう。
天園休憩所のほうは、閑散期の平日の来店がお勧めである。
もっとも、無料の休憩所として利用し、おでんなど注文しないようであれば、繁忙期や休日でもこちらがお薦めである。
それでも、ぼくは今秋、おでんや自然薯、銀杏で一杯やるのを目当てに、鎌倉アルプスに登るだろう。