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店名 |
移転
Arashida(アラシダ)
|
---|---|
受賞・選出歴 |
2019年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2019 Bronze 受賞店
2018年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2018 Bronze 受賞店
2017年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2017 Bronze 受賞店 |
ジャンル | スペイン料理 |
住所 | |
交通手段 |
鎌倉駅から:徒歩8分 和田塚駅から141m |
営業時間 |
|
予算 |
¥10,000~¥14,999 |
予算(口コミ集計) |
¥8,000~¥9,999
¥6,000~¥7,999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master) 電子マネー不可 |
席数 |
18席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 近くにコインパーキングあり |
ドリンク | ワインにこだわる |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ホームページ | |
オープン日 |
2010年10月 |
初投稿者 |
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鎌倉の有名高級スペイン料理店。北鎌倉の「こころや」に行った時に、店内に鎌倉のレストランガイ
ド雑誌が置いてあって、暇に任せてページを繰っていた奥さんが「ここに行きたい」とのたまう。私
も前から興味があったので、消費増税前に訪問。
7時に伺うと、店内はほぼ満席。私たちが最後のお客さんだった。鎌倉の夜は早い。カウンターの端に
案内される。店内は薄暗くダウンライトで静かにジャズが流れるおしゃれな空間。ただそのおしゃれ
な雰囲気は、調理場から発せられる盛大な音のために、ある意味台無しになる。当日6組のお客さん
を、シェフが一人で調理することからてんやわんやの忙しさだ。
カウンターだったので調理の様子がよく見える。中華と思うくらい強力な火加減で、一気に調理して
いく。実際に中華鍋も使う。調理は主にガス台で行うようだ。6組のお客さんを3ロットくらいで(す
いません二郎用語です)料理を提供するので、常に違う調理を繰り返し行うことになる。そのためお
鍋を何度も洗って使っている。調理するシェフの横で、アシスタントの方が、サーブの空いた時間に
調理道具の洗い物をする。そうしないと無くなっちゃうくらい大量の鍋が必要なようだ。
その落ち着きのなさといったら、もう滅茶苦茶だ(笑)洗った後に積み上げたお鍋がたまに崩れるも
のだから、その轟音も響く。居酒屋だと「失礼しました-」の声が響くが、ここではそういうことも
ない。日常茶飯事なのだろう。すごく流行っている町場の中華料理店のようだ。決して高級レストラ
ンのそれではない。ただそこから繰り出されるお料理のレベルがすごい。
今晩のお料理の構成は以下の通り。
アミューズ「栗の冷製 ペドロヒメネスのソース」
冷前菜①「イサキの炙り サラダ仕立て」
オン前菜①「オマールエビとキノコ セロリの泡」
冷前菜②「レアに焼いた鴨肉とトマトのジュレ」
温前菜②「松茸のフラン」
米料理「蟹のアロス」
魚料理「穴子の軽いスモーク フレッシュオリーブとトマトのソース」
肉料理「ビトゥー カレジャ」or「イベリコ豚セレクトのロースト」
デザート「アロスコンレーチェ」
コースの値段は7,000円。これだけの品数でこの値段だから残念ながら高級食材は使えない。普通の
食材が、力強い炎と共に繰り出される高いレベルの調理技術を経ると、抜群の料理に進化するのだ。
すべてが美味しんだけど、今日唸らされたのはまず「松茸のフラン」。このコースの値段じゃ国産の
松茸は使えない。外国産の松茸を洋風の茶わん蒸しのように仕上げる。その控えめな香りが逆に洋風
茶わん蒸しを極上の料理に仕上げている。
そして、今夜の白眉は「穴子の軽いスモーク」。その場で中華鍋を使ってスモークする。短時間なが
らハーブの香りが穴子の身に移って、絶妙な風味を奏でる。フレッシュオリーブを使ったソースも絶
妙だ。
合わせるワインは、シェフが自ら選んだ拘りのスペインワイン。「テンペスタッド」と「アクリス」は
後に香る風味と言うか、ブーケを抑え気味にした、硬質な味わい。スペインならではというか、隣の
フランスと対極のようなワイン。前半のお料理に実によく合う。
後半にいただいた「アナヨン」ともう1種の赤(写真が15枚までなので貼れませんでした)は、濃厚
なブーケでふくよかなワイン。これらはまた素晴らしいワインだった。
満足したので食後酒をいただく。辛口、甘口、超甘口のシェリーを出してくれる。シェリーと言えば
「ティオペペ」しか知らない奥さんは、制止も聞かずに辛口を頼む。食後酒に辛口は無いのになぁ。
この人、人の言うことを全然聞かない人なんで。私は甘口を。すっかり満足でした。
スペイン料理と言っても、パエリアとかアヒージョを期待していると失望する。高級スペイン料理は
フランス料理とあまり差は無いというか、例えば世界一のレストランと謳われるお店の他、超名店が
ひしめくサン・セバスチャン辺りでは、フランス料理のレベルを上回る。こちらのシェフもそういう
名店のひとつで修行されたそうだ。
また、お客さんが帰る時も、シェフが見送るわけでもないし、フロアもちょっとバタバタ気味なので、
サービスやホスピタリティーを期待した人も失望する。食べているお客さんがいる中で一生懸命洗い
物をしているし。こちらのお店でプロポーズなんか絶対しちゃだめです(笑)
ということで、すごく滅茶苦茶なお店なんだけど、その勢いとお料理のレベルの高さはすごい。面白
いお店ですね。