お店の中は、殆んどの方が若い女性の方で もう女子会の雰囲気です。 : オクシモロン コマチ

「オクシモロン コマチ（OXYMORON komachi）」のカレーには、『カレーの辛さ』を、『温泉タマゴ』と『豚肉のひき肉』が和らげてくれる素晴らしい工夫がしてあります。

「カレーは辛いから嫌、と言っている人でも美味しく食べることが出来る "辛いカレー" 」、「お子様カレーしか食べない子供でも、美味しく食べることが出来る "辛いカレー" 」です。

食べログで「カレー百名店」に選出されたとの評判を聞きましたので、「オクシモロン コマチ（OXYMORON komachi）」を期待して初訪問しました。

普通、鎌倉の小町通りを歩いていますと、小町通りのお店全部が、美味しそうなお店に見えてきてしまいますので、却って、本当に美味しいお店がどこにあるのか、全く見当もつきません。

というよりも、東京の原宿に行ったみたいな感じで、20才以下に見える若い方たちが、小町通りの両側のお店で、皆、美味しそうに食べながら、インスタ映えのする写真を楽しそうに撮影していますので、どのお店も、全部美味しそうに見えてしまいます。

テレビで、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言の下でも、「元気のある街」として (良い意味も悪い意味も含めて) 、新宿の歌舞伎町や、鎌倉の小町通りが放映されており、頼もしい限りです。

ただし、鎌倉の小町通りのお店は、全部美味しそうなので、全部食べ歩きしてみようという事は、流石に緊急事態宣言の下では、無理かなと思っていました。

そこで食べログの「カレー百名店」選出は、期待できますので、大いに期待して初訪問しました。
「食べログ」は非常に便利なサイトで感謝しています。
　
また、「食べログ」のコメント欄を拝見しますと、「オクシモロン コマチ（OXYMORON komachi）」には、既にコメントが【394件】も付いています。
「オクシモロン コマチ（OXYMORON komachi）」は、随分、人気があるお店ですね。
このコメントの数には、本当にビックリしました。

ところで、「オクシモロン コマチ（OXYMORON komachi）」へ行く道順ですが、
➀まず、JR横須賀線、鎌倉駅で、下車します。
②鎌倉駅前のロータリーの左側に、小町通りへの入り口がありますので、そこから小町通りに入ります。
　鎌倉駅で降りる人は、皆さん、この小町通りに行く人ばかりですから、後をついていけば分かります。
③小町通りをズンズンと、前に進んでいきます。
　「オクシモロン コマチ（OXYMORON komachi）」のお店は、小町通りの一番 先の方です。
　小町通りの左右に魅力的なお店が、一杯あります。
　片っ端から寄り道をしていきますと、夜になっても「オクシモロン コマチ」には着きません。(笑い)
④鶴岡八幡宮にブツカる少し手前の左側に、黒山の人だかりがあります。
　そこが、「オクシモロン コマチ」ほかの数店舗に入る「入り口の通路」です。そこを左に曲がります。
⑤「入り口の通路」の突き当りの手前右側にある階段を上って行くと、「オクシモロン コマチ」に着きます。
⑥突き当りにある建物は、1階がブティック、2階が「オクシモロン コマチ」になります。

行列が出来るという情報もありましたので、混雑しそうでない、平日の 15:00頃、訪問しました。
狙い通りに、7割方の入りで、席に若干の余裕がありました。

≪ これは、ラッキーでした。≫

メニューには、
和風キーマカリー 、1,320円
エスニックそぼろカリー、 1,320円
スリランカ風マトンカリー、 1,320円、等が掲載されています。

そして各々の説明は、
【和風キーマカリー 】
根菜と豚ひき肉を使った、スパイス控えめのマイルドな味わい。
トロリとした温泉タマゴがたまらない一品。

【エスニックそぼろカリー】
スパイシーに炒めた豚そぼろに香り高い香菜や大葉、ねぎ、三つ葉を合わせたドライなカリー。

【スリランカ風マトンカリー】
マトンと大根をスリランカ独自のカリーパウダーとココナッツミルクをちょっぴり使って仕上げた癖になる一皿。

≪これらの説明は、単語を並べて、繋げただけの説明で、内容が良く分からない説明です。≫

そこで、店員の方に
『お薦めは、どれですか』と聞くと、『全部お薦めです。』との回答。
『全部お薦めの内のどれが、一番人気がありますか』と聞くと、『全部美味しいです。』との回答。
『それならば、3皿を全部注文しろという事ですか』と聞くと、『1皿で良いです。』との回答。
『その1皿は、どれをお勧めですか』と聞くと、『全部お薦めです。』との回答。
『それならば、やはり3皿全部を注文しろという事ですか』と聞くと、『1皿で良いです。』との回答。

≪ あとは、延々と、この繰り返しです。≫

≪ この質問を1日中、繰り返してみても埒が明きそうでもないので、途中で止めておきました。≫ (笑い)

コメント欄で、【和風キーマカリー 】の評判が高いので、注文は、【和風キーマカリーの中辛 】にしました。

そこで再び、店員の方に【和風キーマカリー 】の内容をお聞きしますと、あまり詳しくないようです。
分からないと気の毒なので、反対に当方から、メニューに書いてある通り、
【根菜と豚ひき肉を使った、スパイス控えめのマイルドな味わい。トロリとした温泉タマゴがたまらない一品。】と、教えてあげました。
でも、店員の方は、この説明通りに聞かされても良く分からないような反応でした。
➡この説明を聞いてもわからないのは、正常な感覚ですから、分からなくても何も問題はありません。(大笑い)

さて、【和風キーマカリーの中辛 】は、5分くらいで到着しました。
スピーディーです。

一番下が、ライス。
その上が、豚肉のひき肉とカレー。
その上に、温泉タマゴ。
一番上に、ネギ。　という構成になっています。

食べる時に掻き交ぜて食べると、色彩が汚くなってしまいますので、上から垂直に、スプーンを入れて食べました。
この食べ方ですと、ゴチャゴチャに混ざって色が汚くなることはありませんし、味の方は混ざり合って美味しいです。

カレーの辛さを、温泉タマゴが和らげてくれますので、「カレーは辛いから嫌、と言っている人でも美味しく食べることが出来る辛いカレー」、「お子様カレーしか食べない子供でも、美味しく食べることが出来る辛いカレー」です。

また、別の小皿で『クルミのお菓子』が付いています。
食後の口直しに、ということでした。
これが、抑えてある甘みと、シナモンが効いている、とても美味しいお菓子でした。
食後に、一気に食べるのも良いかもしれません。
でも、カレーを何口か食べる都度、クルミのお菓子を1個ずつ食べると、その都度、口直しが出来て、カレーの美味しさが更にアップしました。

「オクシモロン コマチ（OXYMORON komachi）」のお店の中は、殆んどの方が若い女性の方で、女子会の雰囲気です。

皆さん、カレーを食べた後で、甘いドリンクで大喜びしています。

【辛いカレー】と【甘いドリンク】、辛いと甘いで、相反するものです。
➡『オクシモロン コマチ（OXYMORON komachi）』の店名、そのものです。

さて、オクシモロン【oxymoron】の意味の説明です。
オクシモロン【oxymoron】とは、ギリシア語のoxys(鋭い)とmōros(愚かな)を合成したものです。

この語のなりたちからもわかるように、両立しない言葉をわざと連結する修辞法です。
例を挙げますと、
〈熱い雪〉〈燃える氷〉〈賢い道化〉〈残酷なやさしさ〉〈欠点のないのが欠点〉〈ゆっくり急げ〉などです。
いわゆる『矛盾した語句を並べてみる言葉の遊び』です。

西洋の作家は、この両立しない言葉をわざと連結する「修辞法」を古くから愛用していました。
日本の作家も、西洋の作家のまねをして、最近は「修辞法」を使うようになりましたが、その結果、〈昨日生まれた婆さんが，85歳の孫連れて……〉などと、他の人から見ると、一見、良く分からないことになっている事例もあるようです。

オクシモロン【oxymoron】は、固定した概念を攪乱する語法ですが、充分使い方を習得できない人が使うようになりますと、狙いに反し、支離滅裂にも受け取られることがあり、なんでも反対語を繋ぎ合わせるという、マンネリズムにも堕しやすいこともあるようです。