いい意味でらい亭北院とは違った美味しいそばを頂けました : らい亭

この日は独りで鎌倉ウォーキング。

やって来たのがこちらのそば処。

場所は、鎌倉市鎌倉山。
みのもんた氏の推定12億円とも言われる豪邸近くの超高級住宅街にあります。

超高級住宅街はもれなく丘というか、こちらは小高い山の上にありますので、
徒歩でのアクセスは少々大変ですので、普通の方は車でのアクセスですね。

ウォーキングが日常茶飯事の私でも、大船の自宅から徒歩1時間以上かかる場所です。

伺ってみるとちょうど鎌倉山の頂上付近にこちらの山門が見えます。

こちらのお店は、昭和44年（1969年）に現所有者が和食店として開業。

まずお目見えする山門は、西御門にあった高松寺からの移築によるものだそう。

その門をくぐると、案内所のおばちゃんに呼び止められて、
500円のお食事券を入場料代わりに支払います。

というのも、こちらのお店の庭は観覧するだけでも価値が有りますので、
お食事をしない方には入場料的な意味合いの500円を徴収するんでしょうね。
もちろん食事をする方は、500円分のクーポン券になりますので何ら損は無いと。

さて、お食事券を購入し先に進むと今度は、鎌倉市手広の青蓮寺から
移築した玄関がお目見え。こちらの玄関は会席料理の予約客専用ですので私はスルー。

そこから階段を降りて左手に、横浜市戸塚の養蚕農家から移築した本館が見えます。
先ほどの予約客専用玄関は本館2Fとつながっています。

まずは本館および手前の庭園や、そこから見渡せる眺望を写真に収めます。

その後、本館の玄関に歩きはじめると速攻玄関のドアが開きました。

下書きの時に本館の写真をアップで見てみると、私が写真を撮っている時に
女性の店員さん2名がスタンバってるし（T▽T）ノ＿彡☆ばんばん！

まあ、食べログで外観写真を撮っていると良くあることで・・・

独りの旨を告げるとお好きなところにどうぞと。

入って、左奥は小上がりの座卓で、それ以外は大小織り交ぜたテーブル席。
敷地内の松の木を使ったテーブルだそうですが。

私は入って一番右奥の4名掛けテーブルに座りました。囲炉裏の隣で風情もあったし。

接客担当は、和服姿の女性4名で切り盛りしていました。

BGMは、この雰囲気に合わせた琴。

しばらく卓上メニューを見ながら、この日の作戦を検討します。

検討の結果、単品で頼むよりもミニコースで頼んだ方が断然お得かもと思い、
以下を頂くことにしました。

・ビール
　　この日に頼んだミニコースである椿御膳には、グラスワイン1杯が付いているのですが、
　　私は、和食にワインを合せるのは好みでは無いので、+300円でビールに変更した次第。
　　キリンラガーとアサヒスーパードライがあるとのことで、キリンラガーにしました。
　　キリンラガー中瓶でのサーブです。
　　ちなみに単品だと650円。この手の会席料理店では安いと思います。
　　さらにはお通しにそばチップスも添えられましたのでね！

酒の肴代わりには、

・椿御膳　3888円

を注文しました。

その内容は以下になります。

・前菜
　　クワイ煎餅、ズワイガニ、カラスミの盛合せになります。
　　これを見た瞬間にビールを飲んでる場合とちゃうでと思いますがな。
　　クワイ煎餅はサクサクと塩気も絶妙で旨みがあります。
　　ズワイガニはこの値段であれば見事なクオリティですよ。十分に旨い。
　　カラスミもねっとりと旨いなあ。あとで日本酒頼むからね！

・小鉢
　　炙り蛸のポン酢和えです。
　　下に大葉が敷かれ、炙った大ぶりの蛸をたっぷりと乗せ、
　　その上に、刻みねぎと貝割菜を乗せ、出汁メインのポン酢で和えたものです。
　　前菜とこちらを頂いた段階でこちらのお店は旨いじゃんと思いました。

・煮物
　　厚揚げ、茄子、鶏肉の煮物です。
　　筑前煮のような私好みのしっかり濃いめの煮物で美味しかったです。

・いろどり 辛口純米　1200円
　　このタイミングまで天婦羅のサーブを待って頂きました。
　　神奈川県海老名市の泉橋酒造の辛口純米酒です。
　　すっきり辛口で、ちゃんと米の旨味もあって、雑味も無くて300mlという嬉しい量。
　　それで1200円ですので安いですよ。

・天婦羅
　　海老2尾、椎茸、ししとうの天婦羅です。サラサラの塩が添えられます。
　　天婦羅は蕎麦屋という側面も持ちますので衣が厚め。
　　そばつゆに浸すのであればこの厚みでもいいのですが、天婦羅として頂くには、
　　少々衣が厚過ぎて邪魔な存在に。椎茸もししとうも厚かったので。
　　これはこれまでの料理と比べるとイマイチ君でした。
　　それでもこの大きさの海老天が2尾も付いて来たのは評価すべき点でしたね。

・せいろ
　　日本酒を飲み終える頃に〆の蕎麦をお願いしました。
　　せいろ、そばつゆ、薬味、そば湯が同時にサーブされます。
　　薬味は、山葵と刻みねぎ。
　　そばつゆは残念ながら徳利に入っておらず、直接器に注がれています。
　　せいろは、ミニコースの〆用としてはしっかり一人前のボリューム。
　　色味は白くて、太めのそばです。
　　食べてみると、その太さのイメージ通りのコシを感じます。
　　そば自体の風味は柔らかく優しい味になるのかな。
　　そばつゆは、スタンダードな濃さですが、若干かえしの甘さを感じます。
　　そばに対してそばつゆが負けている気がしましたね。
　　そば湯は白濁タイプ。ただしこちらもそばつゆがそば湯に負けている印象。
　　そば湯はナチュラルタイプにした方がいいのかもね。

・フルーツ
　　メロン、苺、オレンジです。

これで〆て5088円。

なかなか素敵な昼食代にはなったのですが、中瓶と300mlの純米酒を飲んで、
このレベルの料理を頂いていますので全くの満足ですよ。

その上、こちらのお店は5万平方メートルという広大な庭を散策することが出来るのです。
冒頭述べたように観覧料代わりに500円のお食事券代を取られるようにね。

鎌倉・湘南レビュアーである私が、なぜにこちらのお店を今まで訪問しなかったか。

それは、大船ルミネウィング7Fのらい亭北院のせいなんです。

そちらのお店には2回訪問したのですが、いずれも不満足な結果に。
そば屋なのにそばにコシが無くて、そばつゆも美味しくなかったんです。
初回訪問は食べログデビュー前でかみさんと一緒でしたが、かみさんも不満足。

支店がこの体たらくであれば、本店も期待できないよなあと思うのは自然の流れ。

しかしマイレビ様（今は何と呼べばいいの？）は意外にもこちらの高評価が多く。

試しても無いのに決めつけるのは良くない、というのは今までの食べログ活動でも
何度も目の当たりにしてきた真理ですけん、やっとこさの訪問に。

まずは、その景観に驚きましたわ。素晴らしい。

そして接客は普通でしたが、本館の大きな柱や梁の豪農らしい雰囲気とか良かったですし、
前菜、小鉢などの料理も美味しかったです。

そして肝心のそばですが、間違いなくらい亭北院とは別物でした。
それとも私がらい亭北院に最後に訪れたのは2013年1月ですので、それから変わったのか？

いずれにせよいい意味でらい亭北院とは違った美味しいそばを頂けましたよ。

そして見事な景観の広大な庭。

これらを総合すると来る価値が十二分に有ったお店ということになりましたね。

来て良かったです（＾＾）/

ご馳走様です！（2018/1/22現在、3.52ポイント）