久しぶりのベルグフェルドでケーキを買う : ベルグフェルド 長谷店

最近御成通りにもで出店したベルグフェルド。昨今は鎌倉ブームだから景気がいいのかもしれな
い。私は個人的に賑わう長谷界隈で落ち着いた佇まいの當店を押している。古き良き時代の鎌倉の
香りが残っているような気がする。

こちらはドイツパンのお店だが私はケーキを購入することが多い。ドイツらしいシュバルツバルト
を買おうと思ったが、モンブランがあるとついつい引き寄せられてしまうので、モンブランと季節
商品の栗のナポレオンパイを購入する。どちらも550円前後とこちらのケーキは鎌倉にしてはまぁ
良心的なレベル。

家に帰って食する。

今日は私がモンブランをいただく。明日は新生CALVAでモンブランを買う予定なので重なることを
気にしているのだ。私は連続でもあまり気にしないので。

ベルグフェルドらしい優しくて美味しいケーキでした。こちらも中は硬めの土台（メレンゲではな
かった）とクリームでモンブランペーストが栗のタイプ。

最近はソファーで寝ることが多いムック。うちに来てから9年間ずっとムックのそばで寝たがるレ
オン君だが、自分のことを猫だと思っていないムックは（奥さんより立場は下だが私よりは上の人
間だと思っているw）猫がそばに寄るのが嫌いでレオンが来ると何処かに行ってしまう。レオンは
それでも9年間めげずに寄って行く。

今日は大胆にもムックの真横に並ぶようにして寝に行った。いつもはせいぜいお尻にくっつこうと
するくらいなのだが。予期せぬレオンの行動にムックはちょっと唖然としている。そのうちだんだ
ん顔が曇って来てソファーからキャットタワーへ。一人残されたレオン君はふて寝でした。平和な
一日です。

土曜日はそこそこいい天気だったので鎌倉方面にウォーキングに出かける。気温も高くなって来た
からおやつは孝太郎でアップルパイと思ったんだけどふとこのお店の事を思い出し暫くぶりに寄っ
てみることにした。本店は鶴岡八幡宮横の横浜国大付属鎌倉中（私受けて落ちましたw）の近所に
ある鎌倉では有名なジャーマンスタイルのベーカリーカフェだ。長谷のお店はその支店になる。

食べログを始めたばかりの頃ドイツパンが大好きな私はすごく期待してパンを購入し肩透かしを食
ったことがある。当時も今もあまりネガティブなことはよろしくないと思っているのでレビューは
書かなかった。ただその後いろんなお店でブロートヒェンを食べてみて、このお店が例外ではない
ことを知った。日本は大型のブロートをうまく焼くお店は多いものの、小型のブロートヒェンを現
地風に焼けるお店が本当に少ないのだ。理由は分からないけど。

なのでこちらのお店の前回のレビューもケーキだが、今回もケーキのテイクアウトになる。

コロナ禍で今はすっかり寂れてしまった長谷界隈。コロナ前の大混雑時でもいつも落ち着いた雰囲
気を醸し出すこちらのお店は結構お気に入りだった。昔ながらの木組みの家屋で薄暗い店内。外の
喧騒（今はあんまり喧騒は無いですが）から隔絶した静かなお店は貴重だと思う。何となく古き良
き鎌倉の香りが残っているような気がする。

お店は入ってすぐのレジのところにパンとケーキの販売コーナーがある。やっぱり暑くなってきた
せいなんだろう、今日はケーキの種類が少ない。ヒンベアトルテ（木苺のトルテ）とドイツっぽい
シュワルツワルダーキルシュトルテ（チョコレートとサクランボ）をいただく。どちらも500円弱
と良心的な価格。

家に帰って食する。

爽やかな木苺のトルテは絶対伝次郎は嫌いだろうと思って、奥さんが座らないうちにシュワルツワ
ルダーキルシュトルテに手を付ける。甘みを抑えた生クリームとふわふわのケーキ生地とサクラン
ボのコントラストがいい感じだ。たまにはこういう甘さを抑えたケーキもいいかも。伝次郎君もク
リームを美味しそうに舐めていました（今日は写真は無し）

ヒンベアトルテは謳い文句通り爽やかな酸味が特徴の夏らしい一品。イチゴの季節が終わったので
こちらに代わるそうです。

鎌倉散策で人混みに疲れっちゃった時には絶対おすすめのお店です。

ケーキのレビュー＆評価です。
本当はいい事ではないのかもしれないが、私は評価が低かったお店のレビューを書くことはあまりない。特に丁寧でレベルの高い仕事をしているのだが、私のマイナー嗜好と方向性を異にしている（つまりメジャー層には受けがいい）ために評価が低いケースは。ということでこちらのパンのレビューは書いていない。ドイツパンが好きな私にとって、このエリアで有名なドイツパンの名店であるベルグフェルドは真っ先に訪れたお店だった。２度購入したのだが残念ながら嗜好の方向性が違っていた。

こちらのお店は、1980年創業のドイツパンの老舗で、ハイカラ好みの鎌倉人の間ですっかり定着している。その間に創意工夫を続け、年齢層が高い鎌倉の人達の嗜好に合わせて、ドイツパンの外見はそのままに、ふっくらとしたあまり癖のない日本風のパンに変貌したのだろう。私は堅くて酸味や小麦の風味が強く、もさもさで唾液が大量に必要だったり、にゅるにゅるの「ういろう」のような食感の、癖のあるドイツパンを好む。多分相当マイナーなのだと思う。こちらのパンは外見は本当にドイツパンなのだが、その分失望感が強かった。

ということで、こちらに訪問したのはすごく久し振りだ。ウォーキングの定番のコースで、特に人通りが激しい時の長谷の狭い表通りを避けるために、こちらの前の細い道を抜けて海に出たり、逆に海から抜けたりと、ほとんど毎週お店の前は通っている。暑い日だったので生菓子を購入すると家まで持たないだろうという思惑があった。そんな中で、ドイツ菓子を扱うこちらが頭に浮かんだのだ。

こちらの店内はすごく落ち着いて雰囲気がいい。ハイカラということばがぴったりと来る感じがする。古典的な木組みを生かした西洋風の造りで、店内は暗くクラシックな家具の雰囲気も申し分ない。賑やかな、人通りが多い時はガサツな雰囲気になる長谷界隈で、この雰囲気は貴重だ。お店を入ったところにケーキのケースとパン売り場があり、奥にレストラン・カフェのスペースがある。ケーキのショーケースには、見た目は地味だけどちゃんと作り込んだ感じのドイツ菓子が並んでいる。お店に入る前からアップルタルト（アップルクーヘン）に決めていたのだが、値段が350円と思ったより安いので、プルーンのタルト（プラウメントーチューヒェン）ももらう。こちらは310円。

家に帰って早速食する。アップルクーヘンは昔ながらのドイツ菓子を想像していたのだが、リンゴのフレッシュ感と言うか甘酸っぱさが印象的で、びっくりするほどおいしい。丁寧な仕事をしているのだと思う。さすがに老舗だ。こういうところはすごくいいですね。プルーンタルトも〇。

パンのことがあったので、ちょっとこちらのお店を訪れるのは気が重かったのだが、これからは積極的に活用したいと思います。