イカ墨のスパゲッティに関しては正直かなり期待していましたが : タベルナ ロンディーノ

この日はかみさんと鎌倉・湘南ウォーキング。

やって来たのがこちらのイタリアン。

場所は、鎌倉市稲村ガ崎というエリアのR134沿い。目の前は海というロケーション。

「イタリアの方が来ても恥ずかしくないイタリア料理をだそう」と
1980年に稲村ガ崎に創業したタベルナ ロンディーノ。

「タベルナ」とは、イタリア語で大衆食堂という意味ですが、
連日予約客で盛況のイタリアンに成長し、しょっちゅうウォーキングで
お店の前を歩きますが、閑散としているときはほぼ皆無といった状況。

ずっとBMしているのですが、大事にまだ取っていたお店の一つで、
今回やっとこさ、かみさんと利用することにしました。

人気店ですので予約は絶対にした方がいいです。
2週間前で何とかギリギリセーフという状況でしたね。

開店時間が11:30のところ11:24に到着。
するとお店の入口に向かう階段のアプローチには既に3組並んでいました。
予約していますので何組並んでいようが全然構いませんけどね。

それを尻目に外観写真を撮っていると男性スタッフが出てこられて、
並んでいる人たちに予約の有無を確認していました。やっぱそうなるよねえと。
するとそのうちの2組の方は予約をしていなかったようで、列から外れることになりました。
ここまで来て可哀そうですが、用意周到、準備万端という言葉を捧げます。

そんなこんなで我々は2組目に昇格し、開店時間になりましたので席に案内されます。

テラス席を横目に店内に入り、まずは手指消毒のセレモニー。

我々が予約したのは1Fのアラカルトまたはコース利用が可能な席になります。
2名掛けテーブル4卓、4名掛けテーブル1卓が並ぶところ。
その窓際の2名掛けテーブルに案内されることになりました。

この日のメニューを頂き簡単な説明を受けます。本当に簡単でしたが（＾＾；

黒板に書かれたメニューと渡されたメニューに記載されたものは同じとの案内。
この日はお得そうなコースではなく、好きなものを食べようと思いアラカルト狙い。
それらを中心にどのように頼んでいこうかと検討しますが、男性スタッフの方はお急ぎの模様。
一期一会の精神ですので、ここで適当に選ぶわけにはいきません。
後から後悔しないようにしっかりと検討したいのに・・・

読み進めていくと、前菜の盛り合わせというメニューがあり、
ショーケースの中からお選びくださいとの記載が有ります。
それを男性スタッフの方に質問をすると詳細な説明もなく、
まずはそちらからオーダーを決めてくださいと言ってくるんです・・・
なんでそんなに急がせるんだろう？？？コース以外を頼んじゃダメなの？
まずはドリンクだけでもという意味ならそう言って欲しいし。
そうであったとしても、ドリンクだって最初の前菜を何にするかで変わるでしょ？
前菜にだって、野菜、魚、肉系が揃ってるんですから。

もはやこの時点で私はナーバスな状態に。
振り切って前菜の並んだショーケースを眺めることにしました。
そこでも説明が無いので、私がこれはこうですか？と質問するだけ。
そこにあった前菜から2品をチョイスし、席に戻って更なる前菜、
パスタ、肉料理などを決めて順次オーダーすることにしました。

BGMは、しっとりと落ち着いたジャズの調べ。

この日に頂いたものは以下になります。

・プロセッコ　770円 × 2杯
　　私とかみさんはこちらで乾杯です。スパークリングワインです。
　　お値段なりの美味しさですね。少し私には甘いですが。

・前菜盛り合わせ　440円 × 2品
　　先ほど前菜のショーケースで選んだのがこの2品。
　　イイダコのマリネとカポナータです。
　　カポナータはさすがに外さない美味しさ。とろとろに煮込まれています。
　　イイダコのマリネはオリーブオイル、ビネガー、塩かな？シンプルな味付け。

・イタリア産ホワイトアスパラガスのミラノ風　2200円
　　1本で2200円とはどんだけの素材なんでしょうか (*ﾟДﾟ*)
　　鎌倉フレンチのフィエルテとかで普通に食ってるけど実は無茶苦茶高価なのか？
　　こんがりと焼き目を付けるまでソテーしたホワイトアスパラガスに
　　半熟目玉焼きを乗せて粉チーズで仕上げたものです。
　　無茶苦茶高いのでかみさんに慎重に半分にカットしてもらいました。
　　もちろん穂先から根元に向かって縦方向にカットですので難易度は高いです。
　　食べてみると私には少し柔らかめの印象を受けました。
　　でも本場はもっとクタクタに仕上げるらしいとの情報も。
　　お値段なりかと言われるとノンですねえ。

・フリウラーノ　990円
　　私のオーダーです。白ワイン。
　　お値段の高い方を選んだのですが、期待したほどの辛口ボディでは無かったです。
　　色味はシャルドネのような力強さを感じるのですが。
　　普通には美味しいですよ。

・フランチャコルタ キュヴェ プレステージ　1200円
　　かみさんのオーダーです。スパークリングワイン。
　　プロセッコと比べるとお値段なりの違いがはっきりと分かります (〃^▽^〃)
　　シュワッと爽快な辛口でグレープフルーツフレーバー。
　　最初からこれにすれば良かった（＾＾；

・鎌倉タケノコとアサリのワイン蒸し　1320円
　　まさにそのままの料理です。
　　タケノコ好きとしてはエグミが消し去られていたのは残念ですがそれでも旨いです。
　　アサリは旬のはずですがかなり小型なものばかりでした。
　　スープが一番貴重なので残さずに飲み干しました。

・イカ墨のスパゲッティ　1650円
　　こちらのお店のスペシャリテ。これは絶対に食おうと思っていましたので。
　　開店当時からある人気の定番メニューで周りの方の多くが頼んでいました。
　　食べログでも先行レビューを拝見すると登場率No.1ではと思います。
　　サーブされたものは期待通りの真っ黒け。
　　トマトソースがてっぺんにちょこんと乗せられパセリを散らして。
　　冷めないうちに早速頂いてみます。
　　パスタは1.6㎜前後くらいですかね。私の好みの太さ。
　　アルデンテを少し超えて、かなりシコシコとした状態。悪くは無いです。
　　ワタも入れているんだと思いますが、そういう濃厚さも感じます。
　　若干のワタ臭さというかイカ墨臭さというか磯臭さを感じましたが
　　重箱の隅レベルですので普通に美味しく頂けました。
　　ただし一番これに期待をしていたのですが、期待ほどには感じず。
　　かみさんも同様の意見です。3.4ポイント止まりで3.5ポイントには届かず。
　　私とかみさんのイカ墨のスパゲッティの美味しさのベースは、
　　横浜駅西口の、オ・プレチェネッラで食べたスルメイカの墨煮のスパゲッティ。
　　こちらもスルメイカのワタを使っているんだと思いますが、
　　濃厚なイカの旨みに溢れていて、今までで一番美味しかった
　　イカ墨のスパゲッティで、かみさんとともに感動したんです。
　　そこでは4.0ポイントを付けましたので。
　　それを超えてくれるかも？という期待がありましたが残念です。
　　でも人生で食べた中で一番美味しいと仰る方もいますので人の好みは千差万別。
　　あくまでも我々の好みの問題です。

・カベルネソーヴィニヨン　990円
　　私のオーダーです。赤ワインです。
　　カベルネソーヴィニヨンらしい果実味は感じます。
　　タンニンもなかなか。酸味は穏やか。
　　総じて普通に美味しいです。

・仔牛のカツレツ ミラノ風　3300円
　　料理はこれで〆です。
　　お値段のわりには素っ気無いプレートですね。
　　1㎝くらいの厚みにカットした仔牛のロースに衣を付け、
　　表面となる衣に格子状の線を付けカツレツにしたものです。
　　衣はガリっとハード目に焼き上げられていて、肉から剥がれやすいです。
　　食べてみるとチーズなどの下味で何も掛かっていませんがこのままで美味しいです。
　　ただし仔牛の肉がウェルダン状態になっていましたのでもったいない気分にも。

・パン　0円
　　頼んでいないのですがメイン料理を頼むと付くのかも知れません。
　　表面がハード目のフォカッチャと、ハード系パンの2種類が
　　小さなカゴに入ってサーブされました。
　　これはどちらも美味しかったです (〃^▽^〃)

これで〆て13200円。一人当たり6600円。テーブル精算でカードで支払いました。

お腹の感じとしては丁度良いボリュームで食い過ぎを防ぐことに成功 (*￣∇￣*)b

それぞれの料理のクオリティとしては無難な路線かなあという印象でした。
特筆することも無いですが、これはアカンということもなく。
イカ墨のスパゲッティに関しては正直かなり期待していましたが。

酒は比較的に良心的なお値段にしてくれていると思いました。

入店してからしばらくは、こちらのお店のメニュー構成の把握に時間が掛かったこともあり、
その影響でお店側に嫌な思いをさせてしまったのかも知れませんが、
こちらも予約して、貴重な時間を使って、意気込んで訪問していますのでご容赦です。
私からすると一見の客なんですからもっと丁寧に説明して欲しかったです。
なのでサービス点は私としては超～っ！珍しいのですが低めに設定します。
なお、女性スタッフの方の接客は気持ち良かったですよ (〃^▽^〃)

周辺でイタリアンとなると、リストランテ アマルフィイ 本店がライバルとなりますが、
まだそちらには未訪ですので、今度はそちらにも伺ってみようと思います。
アマルフィイ系列はかなり攻めてきたのですが、本丸の本店がまだなんです（＾＾；

あちらも似たような印象で大きく外しはしないのですが、
これは！と目を見張るものも無いんですよねえ。今までの系列店の印象では。

ご馳走様です！（2022/5現在、3.53ポイント）