MISO－YA KAMAKURAの井上シェフ自らが腕を振るう創作料理店の登場 : スタジオーネ

この日は大船でディナー。

やって来たのがこちらの創作料理店。

場所は、大船駅東口の仲通商店街の一角。
そこにある雑居ビルの3Fにあります。
1Fは、日高屋 大船仲通り店の入っているビルですのでそれを目印に。

鎌倉市佐助に、MISO－YA KAMAKURA INOUEのオープンを皮切りに、
鎌倉駅前に2号店となるTrattoria INOUE、
若宮大路沿いに3号店となる魚喰まつもとをオープンと、
一気にではなく、着実に堅実に店舗を拡大していたのですが、
2021年3月10日に久しぶりの4店舗目ということで創作料理店がオープン。

それもこちらのお店を切り盛りするのは井上シェフ御大自らなんです（＾＾）

今までにも何度か井上シェフの経営するお店には伺ったことがありますが、
いずれのお店も美味しくて満足の結果となっています。

井上シェフ御大が満を持してオープンさせるこちらが
不味いわけが無かろうということで早速予約をしての訪問です。

こちらのお店は要予約で、4950円と8250円のコースの2本立て。
ランチも予約を入れれば12時から対応可能です。ランチは4950円のコースのみ。

もちろん我々は期待をしての訪問ですので、

・8250円のコース　×　2人前

を予約しての訪問になります。

エレベーターに乗って3Fで降りると右手にダーク調のドアが見えます。
そちらがこちらのお店。かなり渋いドアですよ。オーセンティックバーのような。

その重厚そうなドアを開けて店内に入るとこれまた想像を超える店内。
かなり照明は暗めにしており、店内もシックなダーク調でまとめています。
ワインバーのような雰囲気でしょうかね。

席はコの字カウンターで15席ほど。

我々はその右手の手前付近に案内されました。
今宵の予約は2組のみで、この贅沢な空間を占有です。

BGMは、ジャズ。もはやジャズしか合わんでしょう。

お店はくだんの男性オーナーシェフお一人で切り盛り。

何度もお会いしていますが、私よりもかみさんの方を覚えていましたね。
今回のように対面で長い時間お話するのは初めてになりますが、
無茶苦茶シェフってお話好きというか漫才トークがさく裂ですわ（＾＾；

そんな我家のように寛げる雰囲気を醸し出してくれて
今宵の晩餐のスタートになります。

この日に頂いた8250円のコース内容は以下になります。

・ロゼのシャンパン　0円 × 2杯
　　私とかみさんはこちらでカンパ～イ♪
　　なんとこれはサービスに（＾＾）/
　　本当はスパークリングワイン 770円を2杯頼んだのですが、
　　これを開けよう！とのことでロゼのシャンパンを抜栓しふるまってくれたんです。
　　シャンパンなのでなかなかお値段的にお店では出せないとのことですが、
　　ロゼなのに甘ったるく無くて、心地よい炭酸と甘みと辛味と芳香。旨いねえ。

・人参のムース
　　人参の自然の甘みのみ。クリームを加えただけだそうで。
　　野菜の美味しさを実感しますよ。

・熊本産馬刺しの盛合せ
　　熊本産馬肉の心臓、特上霜降り、赤身の盛合せです。
　　渦巻ビーツ、スイスチャードのマイクロリーフ、エディブルフラワー、山葵を添えて。
　　熊本産の甘い醤油で頂きます。
　　驚いたのが心臓の美味しさ。新鮮なエッジの効いたコリコリ食感で、
　　甘みすら感じる新鮮な美味しさ。もちろん殺菌のために冷凍したものですが、
　　まったくそれを感じさせないクオリティ。
　　それを後押しするのが野菜の美味しさでしょうね（＾＾）

・フォアグラ味噌漬けと熊本産馬刺しの冷製
　　ミニトマトとキャベツの菜の花を皿に敷き、熊本産馬刺しの赤身、
　　60度で火を入れたフォアグラ味噌漬けを乗せ、粗塩と金箔をあしらったものです。
　　この馬刺しは甘い醤油では無くて、フォアグラをソース代わりに食べました。
　　この塩梅がちょうど良くて（＾＾）味噌の風味と粗塩の加減が。
　　キャベツの菜の花は初めて食べましたが、口の中をさっぱりとさせてくれます。
　　この菜の花がこの皿のバランスを良くしてくれていますね。

・本鮪中トロ漬け炙りと牡蠣の盛合せ
　　本鮪中トロ漬けを軽く炙ったものに、牡蠣は90度で火入れをしたもの。
　　牡蠣の味付けは濃口醤油と水だけ。
　　上にはキャビアに見立てたとんぶり醤油漬け。下には茹でたニラを忍ばせて。
　　カラフルな粒々は海藻です。プチビーズっていう奴かな。
　　本鮪中トロは脂ノリノリで美味しいのですが、牡蠣の火入れは見事ですね。
　　形を委縮させないで味も浸みこませていて。

・白ワイン　990円
　　私のオーダーです。
　　こちらで提供されるワインは自然派ワイン。
　　ワインは全てシェフにお任せして選んでもらうことにしました。
　　自然派ワインですが、スタンダードな癖のない味わいでした。
　　
・熊本産馬刺しのレバー
　　前半戦で堪能した熊本産馬刺しのとっておきのレバーが登場。
　　ごま油と塩でシンプルに味付け。
　　これまたエッジの立ったコリコリ食感で心臓とは違った濃厚さもあります。

・オレンジワイン　990円
　　私のオーダーです。
　　続いてこちらを選んでくれました。
　　オレンジワインは、白ブドウを使って赤ワインのように造ったオレンジ色のワイン。
　　黒ブドウを使って白ワインのように造るロゼワインとは対極の造り方になります。
　　製造工程の関係上、白くも赤くもならずにオレンジになるんです。
　　こちらのオレンジワインはオレンジというよりは濃いめの黄色かな。
　　飲んでみると白ワインには無いタンニンを感じます。これがオレンジワインの特徴。
　　その後は白ワインらしさも併せ持っていて。
　　いずれにせよ美味しいワインでした（＾＾）

・イタリアンコーラ　880円
　　かみさんのオーダーです。ノンアルにスイッチ。
　　我々の知るコカ・コーラとは違い赤紫の色をしています。
　　飲んでみると味も異なり、新たな飲み物と思った方がいいでしょう。
　　アフリカ産コーラナッツというものを加えており、昔のコカ・コーラも
　　これが入っていたそうで。

・鮑の茶碗蒸し
　　茶碗蒸しの生地には、シャクシャクとした食感のダイス状の山芋。
　　そして茶碗蒸しの具には贅沢にも鮑。仕上げにトリュフオイルをかけて。

・筍の煮物
　　鎌倉の筍ですよ。味噌仕立てでの提供。
　　筍の風味を壊さないようにほんのり甘めで優しい味わいに仕上げています。
　　とにかく大好物の筍ですのでたまらんわ（＾＾）

・ダルマイカの刺身
　　サービスでダルマイカの刺身を出してくれました。
　　ポン酢ジュレをかけての提供。

・ロゼワイン　990円
　　私のオーダーです。
　　赤に近い印象のロゼでしたね。辛口でボディとタンニンもあります。
　　それにしてもたっぷりと注いでくれて（＾＾）
　　酒飲みの味方！

・甘鯛の焼物
　　甘鯛をしっとりと焼き上げ、赤水菜を添えてビネガーで食します。
　　あっさりとした味わいの甘鯛でした。身はふっくらとジューシー。

・赤ワイン　990円
　　私のオーダーです。
　　こちらはロゼに近い赤の色味でしたね。ロゼと比べてもわずかな違いですよ。
　　味もそんな感じでミディアムボディくらいだったかな。
　　とにかくこちらも素敵な量で200mlは注いでくれたのではと。

・黒毛和牛のミスジのソテー 赤玉ねぎのソース
　　黒毛和牛のミスジの焼物に蕪を合わせ、
　　赤玉ねぎのソースで仕上げたものです。
　　このソースが酸味もあってミスジをさっぱりと食べさせてくれるんです。
　　ちなみにシェフはミスジが一番好きな部位と仰っていましたね。
　　ネタで言っている可能性もありますが（T▽T）ノ＿彡☆ばんばん！

・胡瓜の味噌添え
　　これぞ味噌専門店の本領発揮でしょうか。
　　新鮮なパリパリ胡瓜に味噌玉を添えたものです。
　　味噌だけ舐めてもしょっぱくなくてつまみになります。

・北寄貝
　　サービスで出されたのに写真が残ってない（涙）
　　甘みのある美味しい北寄貝だったのに・・・
　　と思ったらかみさんが写真を撮っていました（＾＾）/
　　写真の撮り方がやや上からで微妙ですが無いよりはマシか（T▽T）ノ＿彡☆ばんばん！

・味噌汁
　　こちらもド定番の味噌汁。具はふっくらとした油揚げ。シンプルに旨い。
　　これの2倍くらい飲みたかった（＾＾；

・蛍烏賊と筍の炊き込みご飯
　　タイミングを見計らって土鍋で炊いてくれました。
　　具は、蛍烏賊、筍、ミニトマト、ひじき、蕗だったかな？
　　ご飯はパラパラの炊き加減で固めでしたね。アルデンテとまではいきませんが、
　　そんなイメージのする炊き加減で、オリジナリティもあって美味しいです。
　　私はお代わりをして残りはラップに4個分に分けて包んでくれてお持ち帰りです。
　　かみさんはなぜか帰ってからそれを2個食べていましたが。
　　じゃあ店で食っとけや（T▽T）ノ＿彡☆ばんばん！

この内容で20000円ジャスト。
直感でサービスしてくれたことが分かりましたのでその場で御礼ですよ。

下書きのときに計算をしてみると、21340円でしたので1340円サービスに。
その上、カンパイのロゼのシャンパン、ダルマイカ、北寄貝もサービスだったので。

そういうサービスもさることながら、とにかくシェフのエンターテイメントというか、
お客さんに楽しんでもらおうという姿勢が素晴らしいんですよ（＾＾）

この日は我々ともう1組のご夫婦の4人と、シェフのみの晩餐でしたが、
皆さんと楽しく過ごすことが出来ました。

こちらの4店舗目を開業させた理由の一つとしては、
鎌倉駅前のお店がちょっと人気が出て騒がしくなってきたので、
ゆったりと落ち着いて食事ができる空間を常連さんに提供したかったそうです。

そういう意味での完全予約制ですし、コース料理のみの設定なんです。
コロナが落ち着けば21時以降は予約無しで、軽く一杯飲める場所にするそうです。

STAG_IONE（スタジオーネ）とは、イタリア語で四季という意味。
熊本県産の高級馬刺し、希少部位、レンバイ3班の盛田さんの鎌倉野菜、
佐島漁港から届く魚介類、世界の高級食材、小林さんの最強のMISOを
オーナーシェフの感覚で四季に合わせて提供します。

大船に目の離せない創作料理店の登場です（＾＾）

ところでこちらのお店の店舗登録をしたところ、
新店舗開拓メダルが1000件になったようです。

電話番号が分からなくて食べログサポートにお願いして登録されたものは
対象外になりますので、それを除いて1000件を達成したのは何気に嬉しいです（＾＾）
次にメダルがグレードアップするのは5000件ですので取り敢えず忘れときます（＾＾；

食べログサポートにお願いはしていますが、食べログサポートに
依頼して登録されたものもカウントして欲しいよなあ。
電話番号が必須なのは、食べログ店舗会員の勧誘電話が出来ないためであり、
それって食べログ側の都合でしょ？と。

ご馳走様です！（2021/4現在、ポイント無し）