安定の美味しさです : にちりん製パン

CALVAでバゲットトラディショナルを見つけて小学生みたいに興奮しちゃったのでバゲット以外の
パンを買いそびれる。早く会計を済ませないと無くなっちゃうような脅迫概念に駆られたのだ。い
い年をしてヤレヤレ（笑）

ということで墓参りの帰りにこちらに寄る。お店を開けたばかりのようで今日はまだ動物系のパン
は並んでいなかった。胡桃とレーズンのパンのハーフともう1種類いただく。

翌朝食する。

こちらは菓子パン系や総菜系はほとんど焼かないパン屋さんだ。そのためハード系は安定の美味し
さ。フィリングの胡桃とレーズンもいい感じでした。

伝次郎君も放って置きませんね（笑）カヴァタッピでテイクアウトをするとつけてくれるパンはこ
ちらのもの。包み紙は毎度お馴染みです。

予想通りというか当たり前と言うか、奥さんが石かわ珈琲のあじさいブレンドを気に入っちゃった
ので買いに行く。車が停められない所だから大船までモノレールで出て北鎌倉まで歩く。そうなる
とパンはこちらで。

前回訪問時、小さな、結構ポリシーがしっかりした（つまり一般受けしにくい）お店のようなの
で、応援しなければなどと言っておきながら4年ぶりの訪問。酷いね全く。予想に反して雑誌など
でも取り上げられる人気店に成長しているようなので、私なんぞが応援しなくても全然OK。この界
隈を通ると大抵お客さんがいるし、たまに伺うイタリアンのカヴァタッピさんでもこちらのパンを
使っている。

伺うと今日はお客さんは無し。狭い店内はコロナ禍では外で待っていなければいけない。昔は丸い
パン中心だったのに、結構バリエーションが増えている。ただ相変わらず茶色系ばかりなのが嬉し
い。こちらはオーダーする方式。

まず角パン（300円）をいただき、マイレビさんが購入するといういちじくチーズを、更に見回す
と可愛らしいパンが。猫パン（240円）です。これは買わねばと一ついただく。

翌朝食する。

角パンは持った感じが柔らかいんだけど、引きが強いクラストで、気泡を含んだクラムは素材の風
味がしっかり残る加水率が高いパン。美味しくいただきました。

猫パンは中にチョコレートが入っていて、ちょっとお得感ありです。猫好きには堪えられませんね。
って半分に切っちゃうときはちょっと目をつぶって（笑）

最初は雨降りなので出られないお外を恨めしそうに眺めていた伝次郎も、パンを切るとやって来て
嬉しそうです。

鎌倉のお寺に用事があり梅雨の合間の晴れた暑い日に訪問した。普段はお寺には車で行くのだが、今日は檀家が集まる日なのでおそらく駐車場はいっぱいだと考え、北鎌倉から歩くことにした。ウォーキングでもあまりこの辺りは通らない。折角のチャンスなのでレビューの評価が高いこちらに寄ることにした。小さなお店で駐車場も無い。

精進料理で有名な「鉢の木」の斜め前位にお店はある。浄智寺や東慶寺など有名なお寺の側なので、観光客は多く通る。ただこちらの品揃えは食事パン系が多く、観光客が買いたくなるような（歩いて食べるような）お店では無い。硬派な品揃えで頑張っているようだ。

お店の間口は狭く3人も入ればいっぱいになってしまうくらいの広さ。自分で選ぶタイプのお店では無く、頼んで取ってもらう方式だ。ショーケースもずいぶん古風な木造りでお店の奥がパンの工房になっている。そしてパンを焼く熱のせいもあってか、店内は暑い。ただ暑さを感じさせない、凛とした雰囲気が漂っている。

パンの種類は多くない。訪れたのが午後3時頃だったので、売れてしまったのかもしれないし、パンの売れ行きが落ちる季節なので（夏場はパンの売上は3割程度落ちるそうだ）元々多くの種類を焼いていないのかもしれない。ただハード系が中心なので、私は全然困らないのだが。

ブールのハーフ、クルミとハーブ、バターロール、黄な粉のパンを購入する。全部で700円ちょっと。天然酵母のパンにしては高くはない。有名な24Sekkiに比べるとかなり安い。

翌朝食する。ブールはカンパーニュ系で結構重厚な生地。多少酸味も感じられて、ブールと言うよりもカンパーニュと言った方がいい感じだ。悪くない。バターロールはネーミングとは違いあくまで素朴。クルミとハーブも素朴でぼそぼそ感の中にハーブの風味が残る。唾液が必要な、好きなタイプのパンだ、唯一の菓子パンタイプの黄な粉は、周りにきめの細かい黄な粉がまぶしてあって、中に黄な粉のフィリングが入っている。

どのパンも丁寧に作ってあって優しいけれども、お店で感じたちょっと凛とした雰囲気が漂っている。いいパンだと思う。ただ「レェ・グラヌーズ」の例もある。いいパンだと思ったらちゃんと定期的に購入しないといけませんね。