「北鎌倉の緑と歴史に囲まれたエレガントなフランス料理店」 : ル・マルカッサン ドール

北鎌倉の緑に囲まれたフランス料理店「ル・マルカッサン ドール　Le　marcassin　dor」

緑豊かな庭のある素敵な古民家は、シェフが出合った“運命の物件”で始めたレストラン。
自然の中で小鳥のさえずりを聴きながら、食事を楽しむことができます。
入口には鎌倉アカデミアの第二代校長、三枝博音邸宅跡と立て看板がありました。

オーナーシェフは太田成志さん。横浜生。大阪“エブヴァンタイユ”、本場フランスやベルギー“ルサングリエ・デ・ザルデンヌ”で経験を積み、在日ベルギー大使館で料理長を務め、2004年に金沢で“ル・マルカッサン”を開業したのち、2014年北鎌倉に移転されました。

マルカッサンとは、ベルギー語で　いのししの意味。シェフが修行されていたレストランがフランス語でいのししという名前のお店にいらしたことから、ベルギー語でいのししにしたそうです。dorは、ゴールド。

彩り豊かな地元鎌倉のお野菜を中心に、マダムの故郷北陸金沢より直送された新鮮な魚介などを使用。のどぐろや蟹、甘海老、ブリ、関東では珍しい貝類など、北陸ならではの食材も取り寄せています。

料理王国で知った素敵なお店。ずっと行きたくて、やっと迎えた嬉しい日。

ランチには、お魚もお肉も付く「シェフオススメコース」と、メインは一品チョイスの「ご褒美ランチコース」があり、ご褒美ランチコースに。

【乾杯】
「ペリエ」
ご一緒「完熟津軽りんごのジュース」

【アミューズ】
「イノシシの形のパイ」
お店のお名前・マルカッサン＝いのしし、にかけて、猪をかたどってこんがりと焼いたパイ。ブラックオリーブのみじん切りをのせて。
「鹿肉のパテ、茗荷のピクルス」
ギュッと鹿肉の旨味を凝縮したパテ。
「ビーツの冷製スープ」
鮮やかなビーツの色を活かして美しく、ビーツの酸味でさっぱりと仕上げた冷製スープ。

【前菜】
「北陸金沢の甘海老と秋の鎌倉野菜のエチュベ」
金沢の甘海老、しまかぼちゃのムース、スライスした蕪、その下には鎌倉野菜、紅しぐれ、紅くるり大根、かぼちゃなどのみじん切りのエチュベ。周りのソースは、ムラサキ人参、黄色人参、カブの葉の３色ソースで彩りを与え、上にはツルムラサキの食用花をあしらって。野菜の旨みを重ね、香りとともに楽しむ。カボチャの甘味も加わります。

【パン】
「自家製パン」
自家製パンは、真ん丸。表面こんがり、中は甘めでモッチリ柔らかな食感です。オリーブオイルと。

【スープ】
「シャンピニオン・ド・パリ」
フランス産マッシュルームのポタージュ。上の緑の泡は、オータムポエム（アスパラ菜）。優しい甘みと旨味でほっこり温まります。

【メイン】
『ヒラメのポアレ』
低温調理で身はしっとりジューシーに火入れしたヒラメのポアレ。下にはなめらかで濃厚なじゃがいものピュレ。なガルニには鎌倉野菜のソテー。黄色、緑のズッキーニ、赤大根、ごぼう、ひのな、インゲン、ブロッコリー、カリフラワーなど。甘エビのビスクソースが、全体をまとめます。

【デザート】
「栗のパフェ」
栗のデセールはパフェ仕立てにして、上から搾りたてのモンブランを。
下から、洋梨のコンポート、黒糖のアイスクリーム、メレンゲ、スポンジケーキ、クレームシャンテイイ。上から、マダムがテーブルでモンブランクリームを絞り出して飾り付け。黒糖のアイスクリームにサクサクのメレンゲ、さわやかな洋梨のコンポートなど、パーツそれぞれの味を引き立て合う、まさにパルフェな仕上がりでした。

『ガトーショコラ』
ベルギーで長年修行をしたシェフが作るベルギーチョコレート１００％のガトーショコラ。
小麦を使用しないグルテンフリー。ガトーショコラといえば、チョコのテリーヌのようなねっとりとしたものが一般的ですが、コクは残しつつ、重さを感じさせない絶妙な造り。

【漢方茶】
「美生茶」
ケツメイシ、タンポポの根、桑の葉など、お茶の香りと苦みがしっかり抽出されています。
眼精疲労と女性系のトラブル向け。女性系のトラブルって、もてる男の悩み？じゃない貧血予防とか消炎作用、などに効能。漢方ブレンダー平松ちぐささん監修によるオリジナル漢方茶。

他にも痩健胃茶、甘茶、コーヒー、紅茶など。

マダムのホスピタリテイの良さから、とても居心地よくゆっくりさせていただきました。料理自体は最先端を行くものではありませんが、金沢の食材、地元野菜を使い、その特性を生かした滋味深い味わい。金沢生まれのマダムに、いまの金沢の食事情をお話しししていくと、ぶどうの木にもいらしたのだとか。またこの自然を四季折々と愛でたくなると思います。