“老舗タレ屋”さんが提供する“スープ”の美味しいラーメン : マルキュウ麺食堂

横浜市金沢区は南部市場に在る南部亭の“マルキュウ麺食堂”さんを訪問。
“マルキュウ麺食堂”さんは、創業明治五年（1872年）の武居商店さんが経営するお店です。
“武居商店”さんは、液体調味料(焼肉のたれ、うなぎのたれ、ラーメンたれ他)、ドレッシング、ソース等を製造販売している会社になります。
そう言われても、スーパーなどの一般向け販売のお店では見かけることが出来ず、知る人は少ないかと思います。

　　それではと、お店のホームページから引用してみますと
　　　　“行列のできるラーメン屋さん”、“ショッピングモールのフードコート”、“駅前の居酒屋”さ
　　　　ん等の厨房で使用されています。意外と身近で目立たないところで頑張っています！
　　と自己紹介されています。
　　主に業務用、飲食店等を相手としたメーカーになるようです。
　　しかし、横浜市内には直売店も有り、ここ南部市場内の食の専門店街、南部亭の向かい側にも、
　　その直売場があり、一般の方でも購入することが出来ます。

そんなプロたちが認めている液体調味料のメーカーが、自身で提供するラーメン等は、興味をそそらされるところです。

お伺いしたのは、12月中旬、母の病院への付き添い、その帰りのランチです。
従って、母、妻、私の３人です。

４月にオープンしたお店ですが、お伺いし、いただくことになるのは初めて、少し丁寧に写真撮影していると、ブースの中の男性スタッフから、「沢山、写真撮影してくださいね！！」と・・・声をかけられてしましました。
ドキッ！！ちょっとプレッシャ、綺麗に撮影しなければと、自ずと撮影枚数が増えてしまいます。

“マルキュウ麺食堂”さんは他の南部亭さんとは異なり、ブース前にTouchPanel式の券売機が設置されています。
南部亭さんと言えば、他の方が口コミに書かれているように、ブース前の受付・受渡カウンターで、注文、出来上がれば“おかみさん”が、声を張り上げて、「○○の方！！」と喚び、”受渡カウンターに取り行く”とのやりとりが、市場の食堂としての趣を成していました。
しかし、2019年秋にBRANCH(ブランチ)が出来、人が増え、新型コロナの関係もあり、大きな声も出せず、ショッピングモールのフードコートのように、注文したら呼び出しベルが渡され、鳴るのを待ち、静かに取りに行くシステムになってしまいました。
多くの若い人にも来ていただきたく、昔を懐かしむことをしても、現状は受け入れざるを得ません。

　　券売機で、購入したのは
　　　　私：“牛ホルモン味噌ラーメン”　900円　と　“から揚げ”（２コ）200円
　　　　妻：“サンマーメン”　　　　　　750円
　　　　母は、蒔田さんで“天ぷら定食”です。

程なく、呼び出しベルがなり、受渡カウンターへとお盆を取りに行きます。

　　”牛ホルモン味噌ラーメン”の具材は”もやし”、”ニラ”、”刻みネギ”、”ニンジン”、”キャベツ”と意
　　　　外に野菜が多いのです。　
　　　　そのため、“スープ”の色は優しそうな円やかな色合いになっています。
　　　　そして最後に”肉ミソ”がトッピングされています。

　　　”味噌スープ”は”味噌の塩味”よりも”出汁の旨味”を優先させているようです。
　　　　　サラサラでグイーッと飲めてしまうタイプの美味しい“スープ”です。
　　　　　さすが、液体調味料のメーカーです。
　　　　　元々の奥深い出汁の旨味に、野菜の旨味が溶け出し、優しい味わいの“スープ”になってい
　　　　　ます。

　　　“麺”は“細めの縮れ麺”、特にこれと言った特徴はありませんが、“縮れ麺”故に“スープ”が
　　　　　よく絡み、美味しくいただくことが出来ます。

　　　“牛ホルモン”は、小さめですが、新鮮でプリップリの”白ホルモン”です。
　　　　　噛みしめると脂の蕩け出す食感と、濃厚な旨みが味わえます。
　　　　　量が少ないように思いましたが、これはこれで、余分な脂が出てしまい“スープ”の美味し
　　　　　さを壊さないようにとの配慮からかな～っと、前向きに捉えています。

　　”から揚げ”、濃いめの揚げ色です。
　　　　これは下味がシッカリ付いているためで、冷めても美味しいから揚げです。
　　　　”鶏もも肉”は一口大の食べやすい大きさです。
　　　　”良い鶏肉”を使用しているらしく、とてもジューシーです。

　　“サンマーメン”は妻の頼んだ分です。
　　　　いつもは“スープ”の一啜り位はさせくれるのですが、今回は機嫌が悪かったのか（？）写真
　　　　撮影が許されただけで、一切、手を付けさせてくれませんでした。
　　　　従って、特にコメントはないのですが、妻も“スープ”を飲み干したところを見るとやはり美
　　　　味しかったのではと思います。

“マルキュウ麺食堂”さんは、2022年4月にオープン、現在はメニューを順次増やしているところかと思います。
パウチされたメニューを見ると９月には”牛ホルモン炒め定食”、10月には”アヒージョタンメン”、これらのメニューよりも新しいと思われる花山椒と胡麻を使用した”担々麺”と、続々と新しいメニューを登場させています。
これからも新しいメニューを登場させると思います。
自社の製品やその持ち合わせているノウハウを使用し、どのような新しいメニューを送り出してくるのか？これからが楽しみなお店です。

ご馳走様でした。

追記
上述致しましたが、今回お店のスタッフから「沢山、写真撮影してくださいね！！」と・・・声をかけられています。
綺麗な写真を沢山撮り、投稿しなければと・・・チョット、プレッシャーを、かけられた感じでした。
折角の声掛かりです。
そのためにブースの外観撮影にはお客さんの居なくなる瞬間を待ち、人の写らない写真を狙いました。
ブランチ側からの撮影は、その瞬間を捉えられたのですが、駅側からの撮影では、お客さんが居なくなる瞬間が来たのですが、南部亭のスタッフ（おばちゃん）が、ブース内のスタッフと話し込み始めてしまいました。
そのうちにお客さんが券売機に並び始めたり、受渡カウンターにお盆を取りに来たりで、ブース前には人が絶え間なく行き来し始めてしまいました。
しかし、スタッフ（おばちゃん）がいる写真も、南部亭の風景、趣と考え、そのまま投稿することにしました。
対象アイテムの少ない中、少し時間をかけ整理してみました。
その中で、新しいメニューを送り出していることも判り、投稿しています。
是非、写真の方もご覧願います。