蕎麦前を楽しみ！啜る蕎麦の旨さを噛み締める♪ : 蕎麦・酒・小料理 壱 金沢文庫店

珍しくママ友会で飲み会に出掛けた家内。残された男２人。
そうなれば何処かで吞みながら夕食を済まそうと向かうは金沢文庫駅。
生憎の雨で遠くまで足を延ばすつもりは無く馴染みのすずらん通りの中程。
表に出された品書きを見るとお互いの嗜好にしっくり来る品ばかり。
中を覗けばまだ先客は居ない。白い暖簾をくぐり引き戸を開けてお邪魔したのは、

『蕎麦･酒･小料理　壱　金沢文庫店』さん。
　10月の開店が少し遅れていた頃から何度か足を運んでいましたが二ヶ月近く経ってやっと訪問叶いました。
　2人での訪問を告げるとお好きな席にどうぞ！と言う事で奥のテーブル席も見せて頂きましたが、
　この感じならカウンター席の方が楽しめそうだと思い厨房正面の席に2人陣取りました。

小さな黒板に書かれた本日のお勧めと卓上の品書きを眺めて、
まずは飲み物とサッと出来る肴をお願いしましょう。

『生ビール（黒ラベル）』570円（税別）を2杯。
　肌理の細かい綺麗な泡が表面を覆い最後の一口まで美味しい。

お通しは暗黙の了解で出てきます。この時の品は、
『板わさ（お通し）』350円（税別）が2つ。
　厚めに切られた一枚半程度の量ですが味わい深く山葵の香りも良い。

『牡蠣の燻製オイル漬け』550円（税別）を1つ。
　本当は黒板に書かれた生牡蠣が食べたい所ですがそれが無理なので燻製オイル付けに。
　自家製と仰るだけあってプリッとした食感を残しつつ燻し過ぎない柔らかな香り。お酒に合いそう。

『自家製ゴマ豆腐』460円（税別）を1つ。
　曹洞宗大本山永平寺の胡麻豆腐に倣ったと言う濃厚な胡麻の味わいのお豆腐。
　菩提寺の大本山の味をまさか地元で頂けるとは大変ありがたい。

『馬刺し』900円（税別）を1つ。
　綺麗な赤身の馬肉に紫蘇の実と山葵。やはりこれだけ酒に合いそうな品々揃うと次に頼むべきは、

『播州一献　超辛口　無濾過純米』800円（税別）を一合。
　兵庫北錦を用いて低温長期発酵もろみでキレの良い酸味とすっきりした後味を感じる辛口。これは好み。

『アルガブランカクラレーザ白（グラス）』750円（税別）を1杯。
　日本固有の葡萄品種の甲州を用いた辛口ワイン。すっきりと飲み易く和の食材と相性も良い。

『煮あわび』700円（税別）を1つ。
　自家製と言う事で色も淡く綺麗な仕上がりながら鮑の旨みを楽しめます。
　別添えされた肝と播州一献は最高の組み合わせ。

『出汁巻き玉子』700円（税別）を1つお願いしました。
　出汁巻玉子を見つけて味付けを伺うと甘くないと仰り味の調整も出来ると嬉しい配慮。
　注文後、目の前で丁寧に焼かれるその味は間違いなし。そのままでも大根下ろしと楽しむも良し♪

『鴨のたたき蕎麦つゆ浸し』830円（税別）を1つ。
　薄目にスライスされた鴨肉に自慢の蕎麦つゆをかけ刻み葱がたっぷりと添えられています。
　鰹の利いた汁と旨みの鴨肉、さっぱり感を与える葱の清涼感。酒が旨い(* ´艸｀)ｸｽｸｽ

『ヤマナシ　ド　グレイス赤（グラス）』1,100円（税別）を1杯。
　韮山産の4種の葡萄を程よく合わせた華やかな香りと旨みを感じる味わい。肉料理にはぴったり。

『鴨肉のステーキ1/2』1,100円（税別）を1つ。
　本当は一本とも思いましたが2人ならハーフが良いと言う事でお願いした品。
　こちらも目の前でじっくり焼いてくれる姿を見ながら待つと期待は膨らみます。
　熱々を即座にスライスして一緒に焼いた葱と濃い目のタレ。

一口食べた息子はさらに飲むには腹に詰め込まないと！(；ﾟДﾟ)　おばあちゃんからの隔世遺伝？
『ごはん』200円（税別）を1つ。かと思いきやまさかのお替りで2杯(@_@)
　どうやら鴨肉のステーキのタレと葱、そして鴨肉の組み合わせが絶品だった様でご飯の進む味わい。確かに！
　更に好奇心と食欲は収まらず、あまり蕎麦を好まない息子が追加したのが、

『ナッツたれ蕎麦1/2』590円（税別）を1人前。
　本当は一人前でも良かったのかもしれませんが息子が蕎麦を食べなかった場合、
　私が一人前はきついと思いお願いしたところ快く引き受けてくださいました。がここでも思惑違いが。
　あまりに蕎麦が美味しいので息子がほぼ完食、漬けダレがまだあったので私の分として、

『単品追加せいろ1/2』400円（税別）を1人前。
　太めの手打ち蕎麦は毎日本店で打った物を取りに行き注文の度に目の前の大釜で茹で上げてくれます。
　しっかりした歯ごたえと喉ごしの良い舌触り。コクのある胡麻だれにナッツの香ばしさが加わり後引く旨さ。

『烏竜茶』400（税別）を1杯。

最期に〆の一杯として、
『デュワーズウヰスキーハイボール』500円（税別）を1杯。
　実は最初にハイボール探したのですが見当たらず、後からいらしたお客さんの注文で存在が発覚。
　いつもは最初の一杯ですが今日は〆の一杯に。

ホールとドリンク担当は二人のお嬢さん。お店の事をしっかり把握され動きもキビキビ。
伺えば息子と同学年。お前も見習えよと言いたくなりますね。
もう一方も入ったばかりなのか色々教わりながらそれでいてしっかりドリンクを担当。どちらも頑張ってますね。

二人の所作がしっかりしているのはやはり大将がしっかりしているからだと思います。
調理を一手に一人で行いその合間に新人さんの指導やお客の相手等実に無駄が無い。
そして会話もそつなくこなしお客の興味に上手に答えてくれます。
細かい気遣いもこのお店ならではの物だと思います。

蕎麦屋らしい落ち着いた内装とジャズが流れる室内はとても居心地が良く、
予定をしていた以上に長居をしてしまいました。
この時はまだ体調が万全では無かったので整えてから参加できなかった家内も連れて再訪したいです。