お肉、パン粉にまでこだわり、揚げ加減も絶妙な美味しい“とんかつ”です。 : とんかつ 椛

　　　　・林ＳＰＦ
　　　　・檍（あおき）系列　
　　・・・等と食べログのタイトルに気になるフレーズの並ぶお店。
　　
　　林ＳＰＦ：
　　　　・健康が約束された血統"SPF豚"
　　　　・一般の豚とは違い、生まれながらにして健康、その分スムーズに成長する。
　　　　・穀物中心のエサでもぐんぐん大きくなり、臭みもなく柔らかい肉。

　　檍（あおき）系列：
　　　　・蒲田発祥のとんかつ屋さんで、系列に３軒もの食べログとんかつ百名店を持つ。
　　　　・横浜では“横浜馬車道店”が、唯一ある。

そして、“隠れた名店”とのタイトルも付いています。
檍系列さんでは無いことは、承知ですが、口コミの書かれているお肉の大きさ・分厚さ・柔らかさ、等々、気になって仕方がありません。

３月中旬、平日に１人で訪問してきました。
ブルーラインに乗り換えるのも面倒なので、京浜急行南太田駅から歩きます。
約600m、７分です。
お店の前に着くと、何と横浜市営地下鉄（ブルーライン）吉野町駅の３番出口のすぐそばです。
すぐ傍ですと言うよりっも、お隣・・・お店入口と駅の出口が、仲良く並んでいるのです。
そして、チョコッと行くと吉野町三丁目交差点、そこには“らーめん 鶏喰”さん、もうチョット行くと“流星軒”さん、南太田駅に戻ってしまうのですが、“拉麺 大公 南太田本店”さんもあり、小さな界隈に、有名店が、３軒も在るのです。
未だ未だ在るのかと思いますが、３軒とも食べロクラーメンEAST百名店を数年受賞・選出されています。
他所のお話はこれくらいにして・・・

お店に到着したのは、午前中の用事がまたも押してしまい、13:06に到着です。
時刻は“ビル/プロムナードハイツのテナント看板”撮影時刻です。

時間的に並ぶ必要は無く、そのまま店内へと入ります。
先客は数名、満員というわけではないのですが、ディスタンスを考えれば、各場所にお客さんは座っています。
お店の中は、カウンターが左右にあり、左のカウンターは変形Ｌ型で２＋２人です。
右側のカウンターは小上がりに一旦入り、座ることのできる一列カウンターで、４名です。
小上がりの上には、２人掛け、４人掛けの座卓が１卓ずつ、そしてご主人の愛車なのか？バイクが飾ってあります。

小上がりの一列カウンターへと案内されます。
座り、徐に目の前のメニューを手に取ろうとすると、バッチリ両面テープで貼り付けてあります。
他の説明書きや限定メニューなども貼り付けてあるのです。
これはこれで、邪魔になり難いので、問題無し・歓迎です。
但し、メニューなどの撮影の際には、調味料、箸立てなどを移動しております。
悪しからず！！

今回注文したのは
　　１）“上ロースかつ定食”220g　 1,500円
　　２）“カレールー”　　　　　　　 300円
その他、“牡蠣フライ”、“ホタテ”も１個ずつ頼もうとしたのですが、２月で終了とのことで、断念します。
“カレールー”は“数量限定”になっているので、時間的に心配でしたが、何とか受け付けてもらえました。
しかし、後から来たお客さんが、“カツカレー”を頼もうとしたのですが、スタッフから“売切れご免”と、他のメニューに変更していました。
ラストワン！！だったのです。
そのためか？出てきたカレールーの量が多めのようでした。
ラッキーのダブルです。

最初に、冷たい麦茶と三連小鉢をいただきます。
麦茶はカウンターの前にポットで冷やされており、お代り自由です。
三連小鉢の真ん中には、白ゴマの付いた、古漬けの“からし菜”が乗っています。
両脇のお皿の部分に、好みでお塩を乗せ、“とんかつ”に付けて、お食べくださいということです。

卓上には４種類の岩塩が用意してあります、
　　・“モンゴル秘境の甘い岩塩”
　　・“インカ天日塩２
　　・“ヒマラヤピンクソルト”
　以上３品は、壺の中、
　　・“硫黄の香るミル挽きナマック･ブラック岩塩”
　は、横にミルに入れ、立っています。
その他の調味料としては、“七味唐辛子”、“お醤油”、“ソース”が揃っています。
ソースも壺に入った“自家製ソース”です。

・・・・

何しろ、このお店の”とんかつは、お肉が分厚いので、揚げるのに時間がかかります。
もう少し、お待ちください。

ソウソウ・・・
この日のスタッフは女性スタッフと奥の厨房で、男性スタッフが“とんかつ”を揚げています。
この男性はご主人でしょうか？
バイクの持ち主なのでしょうか？

・・・・・

カウンター越しに、”味噌汁”と”ご飯”が、出て参りました。
愈々“とんかつ”の登場でしょうか？
約15分で、メインの“とんかつ”、“カレールー”までが、揃いました。

　　“みそ汁”は最初、大根かな？と思ったのですが、綠の葉の付け根が残る“蕪”でした。
　　　　”蕪”、”タマネギ”、”ニンジン”と”豚肉”も入った白味噌仕立ての、ほんのり甘めでクリーミーな豚汁です。

　　”上ロースかつ”はメインのお皿の上の網に乗っています。
　　　　その一緒のお皿には、山盛りの“千切りキャベツ”、“パセリ”に、くし切された“レモン”、“からし”とが、乗っているの
　　　　です。

　　　　“キャベツ”を先ずはお肉に水分がかからないようにと、慎重にソースで食べました。
　　　　“レモン”もトンカツの衣に水分が移らないように避けておきます。
　　　　“パセリ”はそのままムシャムシャ食べちゃいます。

　　愈々、“とんかつ”へと・・・

　　“上ロースかつ”の衣を見ると火入れをキチンとしているようです。
　　　　この分厚いロース肉を、ここまでに仕上げる（揚げる。）には時間がかかること、良ーく分かります。
　　　　粗めのパン粉で揚げてある衣は薄く、極厚なロース肉は綺麗なピンク色です。
　　　　そして職人技とも言えるほど、衣とお肉の剥がれが一切見当たりません。
　　　　よく火の通った衣はザクザクッと音が出るほど、気持ち良い食べ心地です。
　　　　お肉はとても柔らかく、良質で甘い脂が口の中に拡がっていきます。
　　　　とても美味しいです。

　　　　そのままでも美味しいのですが取り敢えず、試しに、謎めいた名前の”モンゴル秘密の甘い岩塩”
　　　　を付けてみます。
　　　　確かに、揚げ物の脂っこさを、押さえサッパリとした味わいになります。
　　　　ソースに比べ、揚げ物のサクサクの食感は失われないし、”とんかつ”にお塩は相性がよいかと
　　　　思います。
　　　　しかし、付け加減が難しい。
　　　　付けすぎにご用心です。
　　　　付け過ぎたりしたため、塩っぱくなり、最後の方はお塩は付けずにそのままでいただきました。
　　　　私は、元々ソースも付けずそのままで食べる派ですので、ここの上品でクセの無い美味しいブ
　　　　ランド豚の“とんかつ”はそのままで充分です。
　　　　お塩については、そのうちに修行をして参りたいと思います。

　　”カレールー”は思ったより量が多かったのです。
　　　　これは、前述しましたが、①ラストワン、②余り物には福がある・・・のダブルラッキーのお
　　　　陰です。
　　　　・・・と思います。
　　　　ここの“カレールー”はサラサラしているにも関わらずコクがあり、スパーシーです。
　　　　鎌倉のカレーラーメン屋さんで、“麺にかけないでね！”との注意書きがあったのを思いだし、
　　　　これはお茶碗にカレーを入れると色が器に移るので、無駄に器を汚すな！！という意味です。
　　　　カレールーの入っている方の器に、ご飯を投入して、最後まで美味しくいただきました。

贅沢なとんかつと美味しいカレールー・・・
会計をカウンター越しに済ませ、小上がりから通路へおり、お店の正面に掲げてある”「林SPF」取扱店指定証”の額の撮影の許可をお願いすると、気持ちよく了解してくれました。

パシャッ・・・ご馳走様でした。