吉野町に降る流星 : 流星軒

2018.2.
日曜、19時。吉野町交差点。
交差点にある「鶏喰」は、既に営業を終えていて昼間の熱を冷ましているかのように静まり返っています。そこから少し歩くとたどり着くのが、「流星軒」です。

2000年にオープンしたラーメン店で、提供している『醤油』『塩』『味噌』の全てが美味しいという稀有なお店。そして、店主が矢沢永吉好きということもあり、反町にある「星印」と同様にBGMは矢沢永吉さんの曲が流れています。
大抵、ここで食べているのは『流星プレミアム』という醤油ラーメン。今回もそれかな？と思いつつも、定期的に？限定メニューを提供しており、前回食べた『SEA BREEZE』も悶絶的な美味しさでした。なので、内容によってはそれもアリかなと考えながら、入店です。

メニューを見ると、やはりあった限定メニュー。今回は新潟県の「毘沙門みそ」を使った『味噌ラーメン』みたい。迷っていると、女将さんの「今日までなので、どうぞ」の一言で、『毘沙門みそワンタン麺』を注文です。

実食

供された『毘沙門みそワンタンめん』のボリュームは、凄い。中太麺に絡みつくスープは、一口目に甘みのある「毘沙門みそ」が感じられ、食べ終えた後にビシッとくる塩気もパンチがあって美味しい。ワンタンも肉々しいだけではなく、軟骨も練りこまれているので、楽しい食感があります。また個人的にワンタンの命とも思っている「皮のひだ」も確りとあって嬉しい。甘い⇄しょっぱいの無限ループのスープを啜っていると、底の方に大量の挽肉が沈んでおり、最後の最後まで実に美味しいラーメンでした。

『流星プレミアム』ばかりでしたが、ここのデフォルト『味噌』も是非とも食べてみないと！

2017.4.
吉野町交差点から少し歩くと見えるのは、闇夜に浮かぶ星一つ。久しぶりにやってきたのは「流星軒」です。まるでリーゼントを決めたようなビシッとした醤油ラーメンを食べようかと思ったのですが、「G麺７」「啜磨専科」の3rdブランドの「ロ麺ズ」とのコラボラーメン『SEA BREEZE』がまだあるらしい。このラーメンは100%蛤スープを使用していて、海老と帆立のワンタンが入った潮ワンタン麺だそう。非常に美味しそうなのですが、1800円という値段！かなり高い！…でも…いや…という葛藤を巡らせながら、注文してみました。

「SEA BREEZE、下さい」

メニュー名はこのお店らしく、矢沢永吉さんの「SEA BREEZE」という曲に由来しているらしい。別鍋にスープがあって、注文毎に使う分だけ温めているみたい。そして、供されます。

実食

まず、蛤スープ。
‼︎
凄い！凄いとしか言いようのない蛤感。蛤スープに更に蛤を入れて出汁を取ったかのような、飽和状態の蛤スープ。そして、2種のワンタンはどちらも存在感を十分に残した餡で、ちょっと味付けが濃いけれど美味しい。おそらくは1800円でも利益がないんじゃ？と思うくらい豪勢なラーメンでした。いつまでオンメニューしているのか分かりませんが、もしまだあったら是非食べたい一杯です。

2015.8.
横浜・吉野町交差点は、ラーメン激戦区。道路を挟んで、淡麗系醤油ラーメンが美味しい横浜を代表する2軒があります。一つはミシュランのビブグルマンにも選ばれている「鶏喰」、そしてもう一つが今回の訪問先である「流星軒」です。先月に15周年を迎えた老舗と言えるラーメン店で、醤油・塩・味噌・つけ麺と幅広くやっていますが、どれもなかなかの美味しさです。
久しぶりなので、看板メニューの『流星プレミアム』も捨てがたいですが、今回の目的は冷やしラーメン。

11:15
開店15分前。店内では普通のFMが流れていて、準備の最終段階のようです。開店時間が近づくにつれて、私以外にもお客さんがちらほらやってきて、店内のBGMが矢沢永吉さんの曲に変わり、開店！
注文したのは、『鶏節 SEXY DUCK』という冷やしラーメンです。

実食
表面にある葱油を混ぜ込み、スープを啜ってみると…なんだ、コレ？美味しい。クリアなスープからは想像できないような淡麗でありながらもパンチの効いた旨味があります。麺もコシのある極細麺で歯切れも楽しく、トッピングされているフローズントマトや鴨スモークもいい。そして、驚くべきは丼の底にありました。注文の際、ご主人に「味玉ってトッピングできます？」と聞くと、「できますが、違う玉子が入ってます」と言われたので、どこにあるのかと思っていましたが、まさかの底に滑らかな『玉子豆腐』が入ってました！スープが出汁がわりになり、『玉子豆腐』と共に完食。美しさと美味しさ、そして驚きも兼ね備えた素晴らしいラーメンでした。


2013.12.
伊勢佐木町に用事があり、車で吉野町方面へ。ちょうど昼どきだったので、久々に「流星軒」に再訪。ここ、吉野町には「鷄喰」という名店もありますが、この「流星軒」が提供している『支那そば』も美味しく、私は名店だと思うのです。

このお店のラーメンは、大きく分けて醤油・塩・味噌・つけ麺があり、前回食べた『流星プレミアム』は、醤油になります。じゃ、今回は何にしよ？プレミアムじゃない醤油もいいけど、塩も気になる。ということで、今回は色々とトッピングされた『流星麺 塩』にしました。
店内に流れるYAZAWAこと矢沢永吉さんの曲を聞きつつ、店長さん？が黙々と仕上げていきます。その手際はとてもよく、凄く丁寧に作っていることが一目で分かります。

実食。
まず、スープは、以前食べた『流星プレミアム』のビシッとした味わいではなく、かなり優しく、じんわりとする感じです。麺は、塩になると極細麺になるようで、かなりサッパリとしたラーメンです。具は、丼を半周するメンマと炙りチャーシューが2枚、味玉半分、そして蒲鉾という内容。秀逸なのは、やはりメンマと炙りチャーシュー。美味しい♡
未食は味噌とつけ麺ですが、醤油と塩を比べると、私的には醤油の方がオススメかな。「鷄喰」と同様にメニューを制覇してみたいと思っています。


2013.3.
今、食べたいラーメンがあります。そのうちの一軒が、吉野町にある「流星軒」です。

お店はカウンター9席のみで、BGMは矢沢、ヤザワ、YAZAWAの矢沢永吉さんの曲がガンガン流れており、券売機はなく、口頭での注文をします。
支那そば、つけ麺もありましたが、一番人気だという『流星プレミアム』にしました。これはチャーシュー、味玉半分、メンマ、かまぼこ、ネギ、海苔が入った醤油ラーメンです。

実食。
メニューに「ビシッと醤油の効いた〜」と書かれている通り、見た目は濃そう色ですが、魚介系のスープを感じた後に、キレのある醤油のストレートパンチをくらいます。
チャーシューはオーダー毎に切り、七輪で軽く炙り、箸では掴めないほどにホロホロ。味玉もオーダー毎に湯煎するので、黄身はトロトロ。メンマは穂先まで柔らかく、丼を半周するくらいに長ーい。麺は少々柔らかめ。
久々に濃厚な醤油系で、バランスがよい美味しいラーメンを食べました。