甘くない自家製チーズケーキは私好み！コーヒーもなかなか美味しい。 : カフェバル リバーサイド

この日は戸塚区の上矢部までやって来ました。
上矢部エリアは交通の便がとても不便なので、せっかく攻略するのであれば、出来れば、ランチ単独では無くて、ランチ〜カフェの組合せやランチ〜ベーカリーの組合せによって複数のレビューをアップしたいところです。

この日のランチは目指していたお店(花月嵐 戸塚PA店)があったので、そこで予定通りのランチをとったのですが、そちらと組合せる観点から格好のお店が近くにありました。
それが当店です。
と言っても、実は当店は、私がかねて発見していて店舗登録をしていたお店なんですね。

しばらく放置していましたが、この日晴れて訪問することになりました。

余談になりますが、この日、上矢部へ来るまでにまたまた2店ほど新店を発見してしまいました(笑)ので、もう1〜2回くらいはこちら方面へ来ないといけませんね。

当店の場所は、もともとスナックが営業していましたが、その後、2017年4月に例のインネパ系の「インドレストラン ガンディー 上矢部店」がオープンしました。
ナンのバリエーションはなかなだと思いましたし、多店舗展開していて基盤がありそうだったので期待していたのですが、残念ながら1年持たずに閉店となり、その後に2018年6月にオープンしたのが当店です。

入店する際には店頭に営業時間情報が掲示されていないかをまずチェックです。
当店の店舗情報は極めて不十分でしたので、やはり使えると言ってもらえるレビュアーを目指すからにはまずは情報収集です。
しっかりと営業時間情報を確認でき、それからおもむろに入店します。
店舗情報は更新しておきましたので、ご参考になれば幸いです。

民家のようなドアノブ式の扉を開けて入店すると、店内は左手に厨房とそれに面したカウンター席が5席、右手にはテーブル席が10席ほど並べられていました。
テーブル席のところにはフォークギターが置かれているほか、ウクレレが3本ほど壁に掛けられており、ちょっとした演奏スペースもあります。
マスター本人が演奏するというよりも時折ストリートミュージシャンなどを連れてきてはライブを催したりしているようです。

お店はその年配のマスターが一人で切盛りされています。
先客はおらず、どこに座っても良さそうな雰囲気でしたが、カウンター席に座らせてもらいました。
カウンター席は、なかなか品のいいブルーのテーブルクロスで覆われ、ＢＧＭは静かにジャズが流れていたのが印象的です。あまり家族連れで来るようなお店では無さそうですね。

卓上にはメニューが置かれており、ドリンクメニュー、フードメニューのほか、主として夜の部用と思われるバルセットメニューもありました。
また、店内の黒板には週替わりのランチメニューも掲示されていました。

ランチは済ませておりコーヒータイムでの訪店だったので、ドリンクメニューとスイーツメニューをチェックします。
まずスイーツメニューですが、こちらはチーズケーキ＠600円一種類のみ。
ドリンクは、コーヒー@300円がありますが、ホットとアイスの表示しかなく、少なくともメニューで見る限りはあまりこだわりは無さそうです。
セットサービスは、ランチセットとバルセット（いずれも800円）がありましたが、ケーキセットの記載が無かったので、マスターに尋ねたところ、100円引きでやってますとのこと。
従って、ケーキセットも800円ということになります。

これをオーダーしました。

提供までの時間は7分ほど掛かりました。
その間を利用してマスターと色々とお話をしましたが、こちらのマスターは調理人としての経験は乏しく、脱サラ組との由。
外資系の会社で働いておられた関係で色んなホームパーティーに顔を出すうちに見様見真似で料理の世界に足を踏み入れ、その延長線でこちらのオープンに至ったとのこと。
当店の立地条件が悪いことなども話題になりましたが、「取り敢えずオープン1年でどれだけ固定客が確保できるかが（続けられるかどうかの）分かれ目と認識している。」とちょっと厳しめのお言葉が印象に残りました。

提供されたチーズケーキは、生クリームといちごジャムが添えられていますが、見た目がちょっとごっつそうな感じで、市販品という感じがしません。
お聞きしたら自家製とのことでした。
原料はクリームチーズを使わずにピッツァなどに使われるシュレッドチーズを使用しているとのこと。
そして風味付けのレモンとかも一切使わずに「チーズのようなチーズケーキを目指した」そうです。
確かに甘さはかなり控えめ。
口の悪い人だと「チーズよりも小麦粉の方が多そう」なんて言われちゃいそうですが、私の印象は、まさにマスターの言うチーズのようなチーズケーキだと思いました。
ねっとりとしてキメがとても細かく、フォークを入れた際もセミハードのチーズにフォークを入れているような手ごたえがあります。
そして味は前記のとおり甘さがほとんど無いので、生クリームやジャムの味がしっかりと生かされています。
これまで食べたチーズケーキとは全く違うタイプのもので、繊細なものとは真逆のワイルドなチーズケーキ。
両極端が好きな私には相性の良いケーキでした。

コーヒーも決して手を抜いていません。
香り高くまろやかな味わいで適度な酸味もあって美味しかったです。

脱サラマスターがチャレンジしたお店。
還暦を迎えた身としては、心情的には是非とも頑張って欲しいと思いました。
ただ、現実にはマスターがおっしゃるように1年間の業績で進退を決めるということのようなので、地元の方で未訪の方は、是非とも一度訪れてもらいたいですね。
このレビューが多少なりともそんな際の参考になれば幸いです。