女性または年配の方に好まれそうな優しい雰囲気のカフェ。料理も身体に優しくて美味しい！ : ルラポポ カフェ・フォンテ

こちらのお店は、夏の暑い盛りに汲沢方面を探索していた時に発見したお店です。
長後街道の「踊場交番前」の交差点から汲沢郵便局方面へ向かう道路沿いにあるお店。今美屋ストアーの手前にある薬局のほぼ向かい側に位置します。

元々は、この場所でハンドクラフトなどの文化教室の運営と装飾雑貨類を販売していたお店だったのですが、この夏にリニューアルされたようで、カフェを併設。当店「カフェ・フォンテ」の誕生に至ったようです。
ホームページでは情報発信されていますが、電話帳に飲食店として掲載されているわけでもなく、先日アップした「居酒屋青葉」なんかもそうですが、くまなくこのエリアを探索していないとなかなか発見できないお店だと思います。

発見した時（ランチ後でした）にお茶だけでもという手もあったのですが、店頭に出ていたメニューを拝見して、マクロビオティック系に近い感じのランチがウリのように感じた（実際その通りでした）ので、それを食べてこそと考え、訪問を先送りしていたお店です。

ランチ営業は11時からなのですが、11時半過ぎの訪問となりました。
店内はこじんまりとしたウッディな心地よい空間。ＢＧＭがクラシック音楽なのも、暖かみを感じていいですね。

飲食スペースは一応12席あるのですが、カウンターの3席も狭いですし、6人テーブルも大人6人だとちょっときついと思われるので、10人くらいが適正な客数かもしれません。
この日は幸い先客がいませんでしたので、3人テーブルを独占させていただきました。

お店は女性二人で切り盛り。調理係の方と接客されている方がいらっしゃいますが、ちょっとお話ししてみると、どうやら接客されている方がオーナーであろうことが分かります。

まず、カフェを併設されたいきさつについてお聞きすると、当店の面する道路は、大きな道路ではないのですが、汲沢エリアでは幹線道路と言っていい道でかなり交通量も多く、この道を歩いているお年寄りを見ているとかなり神経を使っているのが分かるとのこと。そのため、踊場駅からここら辺りまで歩いて来るとちょっと一休みしたくなるらしく、その一休みできるスポットということで思いつかれたらしいです。
そんなことから、メニューを見ても、お店の造りを見ても、年配者や女性を客層として強く意識していると思われます。逆に見ると、男性のヤング～中年層は想定していない（カップルや家族連れは除く）ということでしょう。
まあ、私はそろそろ落ち着きかけている年齢ですし、同年代と思われるオーナーさんとウマが合いましたので、勘違い野郎にならずに大丈夫だったということにしておきます（笑）。

ランチメニューは、カレーがベジタブル、フルーツ、ホウレン草の３種類（各１０４７円）。涼麺が梅味とオリーブ味の２種類（各７３４円）。さらにパンアラカルトプレート＠８７４円というメニューもあります。
各メニューともランチセットになっており、デザートとミニコーヒーが付きます。

カレーのベジタブルを注文しました。
カレーにしては意外に時間がかかったのですが、その間、オーナーさんとたっぷりお話しする時間が取れたのであまり気になりませんでした。
そのお話しによれば、オーナーさんは、貴石の収集がご趣味とのことで、店内にも色んな貴石やそれを活用した彫刻などが置いてあって、一部は販売もしていらっしゃいます。ブラジル、中国の四川省、アメリカのアーカンソン州など著名な貴石の採掘場には自ら足を運ぶこともあるというマニア振り。お話しをお聞きしている間は目が輝いておられました。

そうこうするうちにベジタブルカレーが提供されました。
レーズンの乗った発芽玄米のライスにココナッツ風味のカレールウがかかり、カボチャの種があしらわれています。ベジタブルは、大型のシシトウ、ナス、エリンギ、焼いたプチトマト、ポテトといったラインナップですが、有機野菜中心だそうです。
このカレー、とても美味しいです。やや甘口のルウですが、発芽玄米と良く合っており、ベジタブルもいずれも鮮度がいいのが分かるような輝きがあって、全体のバランスが絶妙です。
量は、やはり女性か年配者を意識した量だと思います。
付属のサラダも、彩どりも綺麗で瑞々しく、ドレッシングを含めてとても美味しかったです。

デザートには、普段は食べたくてもなかなか食べられない高級ブドウの「翠峰」と季節感たっぷりのカボチャのトリュフが提供されました。
翠峰（すいほう）は、ピオーネとセンテニアルの交配種で、岡山が主産地なのですが、岡山時代はついに口にできなかったブドウです。上品な甘さとこれまた品の良い酸味があります。巨峰やピオーネは食べ慣れてますが、この翠峰、近いうちに家デザートで購入してみようかなと思うほどとても美味しいブドウでした。
カボチャのトリュフも良く考えられていますね。最初いただいた時は何かが分からなかったのですが、説明を聞いて納得。これもとても美味しかったです。
ミニコーヒーは、これも当店で力を入れている銀座のカフェ－パウリスタ（レビューしています。）の「森のコーヒー」では無かったのですが、一応有機栽培コーヒーとのことでした。

当店は、その森のコーヒーのほかスイーツ系もミクロビオティック系のもの（オーガニックマフィンや手作りケーキなど）が揃っており、お茶利用もいいかもしれませんね。

ともかく、とても落ち着けるカフェでした。年の功故ということもあるのかもしれないので、その点は複雑ですけどね（笑）。。