角煮が美味しかったです。 : 匠の里

■２０１４年１１月２３日（日）夜、戸塚の「横浜マイスター匠の里」を初訪問しました。

　この日は、「サクラス」裏通りの「磯八」さんでちょい飲みしようと思ったら、日曜日でお休みでした。「うさみ」さんも定休日。すぐ近くの「かな吉」さんも定休日。「まいったなあ」ということで、近くの通りをぶらりと観察。「雄善」さんはやっていました。その向かいにある「鮨乃市」にしようかなと思ったのですが、鮨屋はちょっと敷居が高い。さらに路地の奥へ進むと、「横浜マイスター匠の里」なるお店がありました。しじみラーメンと家庭料理の幟がはためいていました。匠？これって美味しそうかなと勝手に思い、入ってみることにしました。

入ってみてびっくり、先客は誰もいません。お店の中は、不思議な空間。いろいろな工芸品のようなものが所狭しと置かれています。人の良さそうなマスターが、「相撲の中継消しますか ？千秋楽なのですが・・。」と声をかけてきました。ラジオの音声が流れていましたが、「別に構いませんよ」と言い。テーブル席へ座りました。
マスターが言うには、このお店、いろいろな工芸品の「展示コーナ」になっているのだそうです。ただの展示コーナーだと、１回来て見て終わってしまうので、何回も来てくれるように、居酒屋も兼ね合わせているのだそうです。

　匠は匠でも、味の方ではなく手作りの工芸品の方でした。「まあ、いいか」ということで、メニューを見ました。「おすすめは何かありますか？」と聞いたら、「シラス」と「いくら」と「豚の角煮」がありますとのこと。メニューにあった、「煮魚や焼き魚は、何がありますか？ 」と尋ねたら、今日は、入荷していないとのことでした。どうも、今日は本来は定休日だったようです。「しじみらーめんとフカヒレ丼もありますよ」とのことでしたが、食事に来たわけではなかったので、とりあえず「シラス」を注文しました。「瓶ビールありますか？」と尋ねたら、冷蔵庫の中をしばし探したあと、「今日はおいていませんとのこと」まあ、のどかなお店です。普通の居酒屋とはかなり違う面持ちでした。
しょうがないので、生ビールを注文しました。もしかして生ビール、ビールサーバーの洗浄が十分でなかったら嫌だなあとちょっと心配したのですが、提供されたビールは鮮度は悪くなく普通に美味しく飲めたので、とりあえずほっとしました。

　ビールを飲んでいると、ほどなくして「シラス」が提供されました。見てびっくり、生しらすではなく、大量の大根おろしとともにゆであげのしらすが器にたっぷり入っていました。食べてみると、まあ美味しいのですが、それにしても何から何まで愉快なお店です。

　ほどなくして、「これ、私からのサービスです。」と言って、小皿に盛り付けられた「いくら」をいただきました。一口スプーンで食べてみると、これがかなり美味でした。 さっぱりした中に旨みがたっぷりのいくらでした。これを頂ければ、まあ不満はないところです。それじゃあと、「豚の角煮」を追加で注文しました。角煮は、作り置きしてあったようでしたが、十分に美味しい角煮でした。ほろほろ身が崩れるというよりは、しっかり食感のある煮付けでした。美味しかったです。そのころ、常連さんとおぼしき年配のご婦人が２名やって来て、「フカヒレ丼」と「しじみラーメン」を注文していました。
　
　しばらくして、マスターがまたサービスで、カップに入った「しじみスープ」を運んでくれました。気配り上手なマスターに感謝して「じゃあ、僕も」ということで、〆の「しじみラーメン」を注文しました。

「しじみラーメン」は、スープの味が淡白すぎました。ビジュアル的にもイマイチですかね。マスター曰く「スープを全部飲んでいただきたいので、塩分を控えめにしています。」とのこと。近頃のインパクトたっぷりのラーメンとは、究極に真逆を行っているラーメンでした。「塩分が足りなかったら、テーブルの岩塩を入れてください。」とのことなので、ほんの少し岩塩をプラスして、健康そうな「しじみのラーメン」をいただきました。でも、食べ終わって感じたことですが、ほのぼのとしたマスターの人柄と暖かさが伝わる、良いお店だったと思います。

不思議なお店でした。再訪はあるかどうか微妙ですが、料理は家庭料理風で、普通以上には美味しかったです。戸塚「サクラス裏通り」は、本当に良いお店が多いです。